6月の刊行以来、各所で大きな反響を呼んでいる書籍『ラッセンとは何だったのか』。本書は、美術史上で「タブー」とされてきたクリスチャン・ラッセンを、アート、メディア、精神分析、表象文化などさまざまなフィールドから俯瞰し、現代によみがえらせた、格闘のあと生々しい書籍です。
一体ラッセンの何が、わたしたちの心をかき乱すのでしょうか。わたしたちはラッセンについて語りながら、いつしか自分という存在や、自分が立つこの社会について考えずにいられません。本イベントでは、執筆者より斎藤環さんと大野左紀子さん、編著者の原田裕規さん、さらにファシリテーターとして速水健朗さんに参戦いただき、書籍では語り尽くせなかったラッセンをめぐる問題の深淵に踏み込みます。わたしたちにひそむ裡なるラッセンと出会う場へ、ぜひ。
斎藤環(さいとう・たまき)
1961年生まれ。精神科医。岩手県出身。筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、 「ひきこもり」問題の治療・支援ならびに啓蒙。漫画、映画、サブカルチャー全般に通じ、幅広く執筆。著書に『世界が土曜の夜の夢なら──ヤンキーと精神分 析』『関係する女所有する男』『戦闘美少女の精神分析』など多数。
大野左紀子(おおの・さきこ)
1959年、名古屋市生まれ。1982年、東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。83年から2002年まで美術作家活動を行う。POSITION1994(名 古屋市美術館)、TAMA VIVANT ’97(多摩美術大学ギャラリー)他多数。著作は『アーティスト症候群──アートと職人、クリエイターと芸能人』(明治書院、2008)、『アート・ヒス テリー──何でもかんでもアートな国、ニッポン』(河出書房新社、2012)など。名古屋芸術大学、トライデントデザイン専門学校非常勤講師。
速水健朗 (はやみず・けんろう)
東海大学在学中よりアルバイトしていたアスキーにて契約編集者を務めた後に、2001年よりフリーの編集者・ライターに転身[2]。2007年に『タイアップの歌謡史』で単著デビュー。2008年の『ケータイ小説的。』では、ケータイ小説を郊外社会とヤンキー文化の関連性という視点から考察した。コンピュータ関連の編集者出身であるが、メディア論、都市論から音楽、文学、格闘技まで幅広い分野で執筆編集活動を行う。
原田裕規(はらだ・ゆうき)
1989年山口県生まれ。美術家。主な活動として、個展に「原田裕規展」(Art Space Hap、2007年)、「原田裕規展」(新地ギャラリー、2007年)、キュレーションに「ラッセン展」(CASHI、2012年)、「心霊写真展」 (22:00画廊、2012年)、論考に「アール・ローラン論」(武蔵野美術大学優秀作品展出品、2013年)など。東京藝術大学大学院美術研究科修士課 程先端芸術表現専攻在籍。
2013/08/29 Thu -
『ラッセンとは何だったのか?』 出版記念 いま、ここからのラッセン
- 03/19 Tue 澤円×新居佳英
「“メタ思考”をもとに未来でも通用する働き方を考える」
『メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける』(大和書房)刊行記念 - 03/20 Wed 北田博充×太田靖久×久禮亮太×松村孝宏
「今、私たちが本屋について考えていること」
『本屋のミライとカタチ』(PHP研究所)刊行記念 - 03/21 Thu 熊代亨×藤谷千明
「よく推し、よく推され、よく生きる」
『「推し」で心はみたされる?−21世紀の心理的充足のトレンド』(大和書房)
『推し問答!あなたにとって「推し活」ってなんですか?』(東京ニュース通信社)W刊行記念イベント - 03/22 Fri いとうせいこう×小林泰三
「プロが教える国宝の楽しみ方」
『はじめから国宝、なんてないのだ。』(光文社)刊行記念 - 03/23 Sat 桜林直子×ジェーン・スー
「TBS Podcast『となりの雑談』 ワーク付きトークイベント」 - 03/24 Sun 上野修
「スピノザと〈私〉のありか」
『フィルカル』Vol.8, No. 3刊行記念イベント - 03/25 Mon 奥野武範×和田彩花×和田ラヂヲ
「美術館を探訪しよう!in書店」
『常設展へ行こう!』(左右社)刊行記念&重版記念 - 03/28 Thu 二重作拓也×中井祐樹×オケタニ教授
「なりたい自分になるために」
『可能性にアクセスするパフォーマンス医学』(星海社)刊行記念 - 03/29 Fri 冨井大裕×山本一弥×藤井匡×石川卓磨
「なぜ、〈わからない彫刻〉か」
『わからない彫刻 みる編』(武蔵野美術大学出版局)刊行記念 - 03/30 Sat 陳天璽×ルイス・カーレット×奥貫妃文
「みんな、無国籍―あなたは“ナニジン”ですか?~国籍から問う世界のカタチ~」
『Stateless』(シンガポール大学出版)刊行記念 - 03/31 Sun 尹雄大×星野概念
「自分を知るための言葉とどう出会うか」
『句点。に気をつけろ』(光文社)刊行記念 - 04/02 Tue 石川幹人×小島正美
「なぜ人はフェイク情報にだまされるのか」
『フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方』(ウェッジ)刊行記念 - 04/03 Wed 高耀威×松井祐輔
「台湾 “どこから行っても遠い町”でコミュニティ書店を運営すること」
台東縣長濱郷 独立書店「書粥」高耀威さんに聞く - 04/04 Thu 柳澤健×中森明夫
「“クラッシュ・ギャルズ”はなぜアイドルになり得たのか?」
『1985年のクラッシュ・ギャルズ』(光文社)刊行記念 - 04/05 Fri 小林泰彦
「ヘビーデューティの学校」
『ぼくのおじさん学校』第三回 - 04/06 Sat 蟹の親子×土門蘭
「わたしの記憶、あなたの記憶」
『脳のお休み』(百万年書房)刊行記念 - 04/10 Wed 吉田将英×銅冶勇人×小林百絵
「切り拓く人の、コンセプト・センス」
『コンセプト・センス 正解のない時代の答えのつくりかた』(WAVE出版)刊行記念 - 04/11 Thu 阿部大樹×能條桃子×吉田千亜
「いま目の前にあるトラウマ」
『真実と修復 暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策』
『心的外傷と回復 増補新版』(みすず書房)W刊行記念 - 04/12 Fri 佐藤亜沙美×祖父江慎
「本とデザイン、紙と文字の素敵な関係」
『MdNデザイナーズファイル2024』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/13 Sat 笹公人×小橋めぐみ
「短歌とドラマ」
『NHK短歌 シン・短歌入門』(NHK出版)刊行記念 - 04/14 Sun 川野芽生×清水えす子×山内尚
「自由に着て、自由に生きる 」
『かわいいピンクの竜になる』(左右社)
『シミズくんとヤマウチくん──われら非実在の恋人たち』(柏書房)
『ノンバイナリースタイルブック』(柏書房)トリプル刊行記念 - 04/26 Fri 桜林直子×星野概念
「【連続対談シリーズ】 つまり、“生きづらい”ってなんなのさ vol.1 〜精神科医からはどう見えてるか教えてよ〜」 - 04/28 Sun 山階基×古賀及子
「暮らしをまなざす言葉」
『夜を着こなせたなら』(短歌研究社)刊行記念