3月に、白川昌生さん、金井直さん、小田原のどかさんによる共著『彫刻の問題』が発売されました。
同書は、2016年秋に開催された、長崎市の原爆落下中心地にたてられた彫刻/モニュメントをテーマとした現代美術展「彫刻の問題」のカタログであると同時に、展覧会企画者と参加作家、それぞれの論考が収録された、少し変わった記録集です。
2016年秋の展覧会は、爆心地・長崎の彫刻/モニュメントの過去と現在のありようと、その特徴を問う内容でしたが、同書では、長崎の彫刻/モニュメントを起点に、西洋のモニュメント史や日本彫刻史が参照され、より広い射程で、三者三様の「彫刻の問題」が提起されています。
今回はこの『彫刻の問題』の刊行を記念して、著者のみなさんが登壇するイベントを開催いたします。
・長崎市原爆落下中心地の彫刻/モニュメントの系譜とその特徴
・西洋/日本における彫刻とモニュメント
・遺構か? 偶像か? 出来事が彫刻になるとき
このような話題を軸に、彫刻の問題について著者のみなさんにざっくばらんに語っていただくひとときです。
ご来場の方には、小田原のどかさんが今回のために制作した「長崎平和公園とその周辺の彫刻ガイドマップ」をプレゼントいたします。
ぜひお気軽にご来場ください。
【出演者プロフィール】
白川昌生(しらかわ・よしお)
美術作家。1948年北九州戸畑生まれ。国立デュッセルドルフ美術大学卒業(マイスター)。1970年代にフランスおよびドイツで哲学と美術を学ぶ。1983年に帰国し、1993年に美術活動団体「場所・群馬」を創設。主な展覧会として「群馬の美術2017-地域社会における現代美術の居場所」(群馬県立近代美術館、2017)、「あいちトリエンナーレ2016」、「白川昌生 ダダ、ダダ、ダ 地域に生きる想像」(アーツ前橋、2014)、「フィールドキャラバン計画」(群馬県立近代美術館、2007)など。主な著書として『美術・記憶・生』(2007)、『美術館・動物園・精神科施設』(2010)、『西洋美術史を解体する』(2011、いずれも水声社)など。
金井直(かない・ただし) 〈「彫刻の問題」展企画者〉
信州大学人文学部准教授。専門はイタリア美術史および近現代彫刻史。1968年福岡県生まれ。1999年京都大学博士(文学)学位取得。豊田市美術館学芸員を経て、2007年より現職。主な企画として「ヴォルフガング・ライプ」(豊田市美術館、2003)、「イメージの水位」(豊田市美術館、2004)、「アルテ・ポーヴェラ」(豊田市美術館、2005)、「消失点」(ニューデリー国立近代美術館、2007)、編著に『女性の表象学』(ありな書房、2015)、主な共著として『彫刻の解剖学』(ありな書房、2010)、『ジョルジョ・モランディの手紙』(みすず書房、2011)、『自然の鉛筆』(赤々舎、2016)など。
小田原のどか(おだわら・のどか) 〈書籍『彫刻の問題』企画者・編集人〉
美術作家、パブリッシングプロジェクト・トポフィル共同主宰。1985年宮城県仙台市生まれ。2015年筑波大学博士(芸術学)学位取得。2011年より、長崎市松山町に設置された爆心地点を指し示す矢形標柱の調査に取り組む。主な展覧会として「STATUMANIA 彫像建立癖」(京都造形芸術大学ARTZONE、2017)、「群馬青年ビエンナーレ2015」(群馬県立近代美術館)、「小田原のどか作品展《》」(同志社女子大学情報メディア学科mscギャラリー、2014)など。主な研究発表に「長崎の矢印:矢形標柱は何を示したか」(日本記号学会全国大会、2016)、主な編著として『原爆後の七〇年:長崎の記憶と記録を掘り起こす』(長崎原爆の戦後史をのこす会、2016)など。
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2017/05/14 Sun -
白川昌生×金井直×小田原のどか
「彫刻の問題 平和祈念像から奇跡の一本松まで」
『彫刻の問題』(トポフィル)刊行記念
- 04/18 Thu 戸谷洋志×品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)
「“本当に生まれてこなければよかった?”──親ガチャと反出生主義をめぐって」
『親ガチャの哲学』(新潮社)刊行記念 - 04/19 Fri 春山慶彦×稲葉俊郎
「自然は最高の教室!こどもの感性・身体性を高める教育とは」
『こどもを野に放て!AI時代に活きる知性の育て方』(集英社)刊行記念 - 04/20 Sat 豊﨑由美×マライ・メントライン×神島大輔
第87回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 04/21 Sun フィクショネス 文学の教室
「エーリヒ・ケストナー」を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/23 Tue 室橋裕和×佐野亨
「街を歩いて見えてきたもの 新大久保と横浜」
『ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く』(KADOKAWA)刊行記念 - 04/24 Wed 秋草俊一郎×戸塚学×阿部公彦
「国語教科書の潜在力――これからの文学教育」
『教科書の中の世界文学 消えた作品・残った作品25選』(三省堂)
『文章は「形」から読む ことばの魔術と出会うために』(集英社)W刊行記念 - 04/25 Thu 村瀬秀信×池松舞
「阪神タイガース二大奇書対談~短歌を詠んだら日本一となって、老人監督の謎が明らかになった」
『虎の血』(集英社)『野球短歌』(ナナロク社)W刊行記念 - 04/26 Fri 桜林直子×星野概念
「【連続対談シリーズ】 つまり、“生きづらい”ってなんなのさ vol.1 〜精神科医からはどう見えてるか教えてよ〜」 - 04/27 Sat 柴田紗希
「柴田紗希のたびものがたり“anything is goods”」 - 04/28 Sun 山階基×古賀及子
「暮らしをまなざす言葉」
『夜を着こなせたなら』(短歌研究社)刊行記念 - 05/01 Wed 太田省一×水道橋博士
「”いいとも!”とは何だったのか?」
『「笑っていいとも!」とその時代』(集英社)刊行記念 - 05/02 Thu 藤井青銅×石井玄
「”面白い企画”はどのように生まれるのか」
『トークの教室』4刷&「玄石」設立W記念 - 05/03 Fri なかしましほ × omo!
「辛くない韓国 私が大好きなお店と人たち」
『なかしましほ ソウルのおいしいごはんとおやつ』(KADOKAWA)刊行記念 - 05/06 Mon 上岡陽江×信田さよ子
「生きのびてくれて、ありがとう!」
『増補新版 生きのびるための犯罪(みち)』(新曜社)刊行記念 - 05/08 Wed 飯田朔×小山美砂
「“自分軸の人生”から“おりない”ために」
『「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから』(集英社)刊行記念 - 05/09 Thu 黒木あるじ×天野純希
「ドロップキックと武士(もののふ)と」
『破壊屋 プロレス仕舞伝』『もろびとの空 三木城合戦記』(集英社)W刊行記念 - 05/11 Sat 塩谷舞×岡本真帆
「書いて生きていくための創作術」
『小さな声の向こうに』(文藝春秋)
『あかるい花束』(ナナロク社) W刊行記念 - 05/11 Sat 崔盛旭×岡本敦史
「見える歴史と、見えない歴史を繋ぐために」
『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』(書肆侃侃房)刊行記念 - 05/13 Mon 白根智彦×吉澤清太×片寄雄太
「あなたが(意外と)知らないハンバーガーの世界」
『ハンバーガーとは何か?』(グラフィック社)刊行記念 - 05/18 Sat 伊藤桃
「てっけん!1周年記念」 - 05/19 Sun Sundayカミデ×奇妙礼太郎
「QUESTIONS」
question3刊行記念トークショー - 05/22 Wed 丸山幸子×田代親世
「韓流取材歴25年の猛者たちが語る〜過去、今、未来」
『韓流前夜』(東京ニュース通信社)刊行記念 - 06/01 Sat 南信長×トミヤマユキコ
「あのキャラはなぜ〈メガネ/デブ/ブサイク〉なのか?」
『メガネとデブキャラの漫画史』(左右社)刊行記念