去る8月に刊行された『男が痴漢になる理由』は、痴漢の実態を解き明かし、撲滅の方策を探る1冊です。精神保健福祉士・社会福祉士としてこれまで1,200人を超す性犯罪者と対峙してきた著者・斉藤章佳さんは痴漢の実態を解き明かし、「常習化した痴漢行為の裏には“性依存症”という病がある」といいます。 また、「痴漢ぐらいで騒ぐなんて」と被害を軽視し、「そんな短いスカートを履いているから」と被害に遭った側に責任を押し付け、「痴漢よりも冤罪事件が問題だ」と問題をすり替える、さらには痴漢をはじめとする性的問題行動、犯罪行為を描写したAVがあふれる社会もまた、深刻な“病”に冒されているのではないでしょうか。 著者・斉藤章佳さんと、痴漢をはじめとする性犯罪にまつわる問題を追うライター・小川たまかさん、そして、これまた多くの“病”を内包するAV業界に長年身をおいてきた二村ヒトシさんが、痴漢問題に見る「日本の病」をそれぞれの立場から解き明かします! ーーー
【出演者プロフィール】
斉藤章佳(さいとう あきよし)
精神保健福祉士・社会福祉士/大森榎本クリニック精神保健福祉部長。 1979年生まれ。大学卒業後、アジア最大規模といわれる依存症施設である榎本クリニックにソーシャルワーカーとして、アルコール依存症を中心にギャンブル・薬物・摂食障害・性犯罪・虐待・DV・クレプトマニアなどさまざま々なアディクション問題に携わる。その後、2016年から現職。専門は加害者臨床で「性犯罪者の地域トリートメント」に関する実践・研究・啓発活動を行っている。また、大学や専門学校では早期の依存症教育にも積極的に取り組んでおり、講演も含めその活動は幅広く、マスコミでもたびたび取り上げられている。 著者に『性依存症の治療』、『性依存症のリアル』(ともに金剛出版/共著)がある。その他、論文多数。
小川たまか(おがわ たまか)
性暴力、教育、働き方などを取材するライター。エロは好き、暴力は嫌い。近々、性暴力とジェンダーに関する本を出版予定。
二村ヒトシ(にむら ひとし)
アダルトビデオ監督。1964年東京都生まれ。慶應義塾幼稚舎卒、慶応義塾大学文学部中退。監督作品として「美しい痴女の接吻とセックス」「ふたなりレズビアン」「女装美少年」など、ジェンダーを超える演出を数多く創案。現在は、複数のAVレーベルを主宰するほか、ソフト・オン・デマンド若手監督のエロ教育顧問も務める。著書に『すべてはモテるためである』『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(ともにイースト・プレス)、『淑女のはらわた』(洋泉社)、『僕たちは愛されることを教わってきたはずだったのに』(KADOKAWA)など。
三浦ゆえ(みうら ゆえ)
フリー編集&ライター。女性の性と生をテーマに取材、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『失職女子。〜私がリストラされてから、生活保護を受給するまで〜』『私、いつまで産めますか?〜卵子のプロと考えるウミドキと凍結保存〜』(ともにWAVE出版)などの編集協力を担当。著書に『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。
斉藤章佳(精神保健福祉士・社会福祉士/大森榎本クリニック精神保健福祉部長)
小川たまか(性暴力、教育、働き方などを取材するライター)
二村ヒトシ(アダルトビデオ監督)
三浦ゆえ(フリー編集&ライター)
イベントのご予約はこちらから!
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2017/10/25 Wed -
斉藤章佳×小川たまか×二村ヒトシ×三浦ゆえ
「【緊急討論】今こそ本気で考えたい『男が痴漢になる理由』から読み解く日本の病 」
『男が痴漢になる理由』刊行記念
- 08/08 Mon 戌井昭人×柴崎友香
「写真でつかまえる言葉たち」
『沓が行く。』(左右社)刊行記念 - 08/09 Tue 藤津亮太×豊﨑由美
「いま、レビューにできること」
『増補改訂版 「アニメ評論家」宣言』
(ちくま文庫)刊行記念 - 08/12 Fri 秋元康隆×戸谷洋志
「カント倫理学が今日どこまで通用するか?」
『いまを生きるカント倫理学』(集英社)刊行記念 - 08/14 Sun 高松霞×文月悠光×川野芽生×桜庭一樹
「安心して書き続けるために」
パンフレット『短歌・俳句・連句の会でセクハラをしないために』刊行記念 - 08/15 Mon 西澤明洋×太刀川英輔
「進化思考とブランディングデザインを学ぶ」
『デザインノートプレミアム
西澤明洋の成功するブランディングデザイン』
(誠文堂新光社)刊行記念 - 08/16 Tue 石井光太×福田ますみ
「学校が子供を殺すのか/親が子供を殺すのか」 - 08/17 Wed 丸山文隆×石井雅巳
「〈存在の意味への問い〉をめぐって」
『ハイデッガーの超越論的な思索の研究:『存在と時間』から無の形而上学へ』(左右社)刊行記念 - 08/18 Thu 青野賢一×M!DOR!
「ジェンダー、他者の文化、レイシズム――音楽とファッションから見えてくるもの」
『音楽とファッション 6つの現代的視点』(リットーミュージック)刊行記念 - 08/19 Fri 奥誠之×鄭梨愛×中村大地
「芸術を通じて気づいたこと、気づけなかったこと~絵描き、美術家、演出家の話から」
『ドゥーリアの舟』(oar press) 刊行記念 - 08/20 Sat 角田龍平×スーパー・ササダンゴ・マシン
「角田龍平とラジオと憲法」 - 08/21 Sun 木下龍也×向坂くじら
「“わかる”ことと詩歌」
『とても小さな理解のための』(しろねこ社)刊行記念 - 08/23 Tue ピーター・バラカン×萩原健太
「ロック・ファミリー・ツリーを聴く夕べ」
『ロック・ファミリー・ツリー』(みすず書房)刊行記念 - 08/25 Thu 澤田智洋×小国士朗
「企画人生カイギ vol.2 ~企画することの楽しさ、悩み、生々しいことすべて」
『コピーライター式ホメ出しの技術』(宣伝会議)
『笑える革命』(光文社)W刊行記念 - 08/26 Fri 稲田豊史×金間大介
「絶対に失敗したくない日本人のエンタメ消費論」
『映画を早送りで観る人たち』(光文社)
『先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)W刊行記念 - 08/29 Mon 【参加無料】石川善樹︎×田中卓
「『石川善樹と語るウェルビーイングの未来』ウェルビーイングトーク 」
presented by Hakuhodo DY Matrix - 08/30 Tue 神谷悠一×田中俊之×井上久美枝×松岡宗嗣
「では、差別はどう解決すればいいの?」
『差別は思いやりでは解決しない――ジェンダーやLGBTQから考える』(集英社)刊行記念 - 09/06 Tue 奥野克巳×角幡唯介
「未知なる大地や人々とともに」
『これからの時代を生き抜くための文化人類学入門』(辰巳出版)刊行記念 - 09/07 Wed tofubeats×imdkm×有村崚×杉生健
「トーフビーツの出席裁判」
『トーフビーツの難聴日記』(ぴあ)刊行記念 - 09/08 Thu 姫野桂×沖田×華
「発達障害女子の恋愛事情、本当のことをお話しします!」
『ダメ恋やめられる!? 発達障害女子の愛と性』(集英社)電子版刊行記念 - 09/09 Fri 田房永子×神田伯山
「伯山・永子の『モヤモヤとの付き合い方』」
『人間関係のモヤモヤは3日で片付く -忘れられない嫌なヤツも毎日顔を合わせる夫も-』(竹書房)刊行記念 - 09/16 Fri 周東美材×松尾潔
「なぜ日本では“大人の芸”が育たないのか」
『「未熟さ」の系譜―宝塚からジャニーズまで―』(新潮社)刊行記念