撮影/高橋依里
これは実験です――
新進気鋭作家、「藤野可織」と「加藤千恵」による対談という実験です――
書店に並ぶ文芸誌を眺めてみれば、その表紙に名前を見ないことはない二人。いま最も勢いがあり、多くのファンに支持され、新しい言葉に挑み続ける二人。
対談の起点となるのは『村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ』(NHK出版)という本。
二人を含む十二人の新鋭作家が、村上春樹というキーワードをもとに、「いま」という不確かな要素を、繊細な言葉で描き出した創作短篇集です。どの作品も鋭く尖ったメッセージを持ち、読み手の心に深く刺さります。
そのなかで今回登壇する二人は、(偶然にも)共にホラー、スプラッター的要素を持つ“不気味”な世界にテーマを託しました。
◇次から次へと襲い掛かってくる連続殺人鬼と一生闘い続ける女性の話 ― 藤野可織/ファイナルガール
◇過去に刺されたという怪奇譚を見知らぬ老婆から聴かされる女性の話 ― 加藤千恵/老婆と公園で
人はなぜ小説を書くのか。
そして、人はなぜ小説を読むのか――
二人の対話から、その答えが、あるいは答えのしっぽくらいは見えるかもしれません。
・・・おっと、大切なことを言い忘れるところでした。
B&B(BOOK&BEER)です。もちろん、登壇する二人の手にはビールが握られていることでしょう。
―小説について語るときに 酔っぱらった 藤野さんと加藤さんが語ること。
どうぞご期待ください。
藤野可織(ふじの・かおり)
1980年、京都府生まれ。小説家。2006年に「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞、2013年に「爪と目」で第149回芥川龍之介賞を受賞。著書に『いやしい鳥』(文藝春秋)、『パトロネ』(集英社)、『ぼくは』(フレーベル館)、『爪と目』(新潮社)、『おはなしして子ちゃん』(講談社)などがある。
加藤千恵(かとう・ちえ)
1983年、北海道生まれ。歌人・小説家。著書に短歌集『ハッピー☆アイスクリーム』(集英社文庫)、小説『あとは泣くだけ』(集英社)、『卒業するわたしたち』(小学館)、『その桃は、桃の味しかしない』(幻冬舎文庫)などがある。
『村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ』
著者
青山七恵、藤野可織、村田沙耶香、淺川継太、谷崎由依、中山智幸、羽田圭介、戌井昭人、加藤千恵、荻世いをら、松田青子、片瀬チヲル
ISBN 978-4-14-005651-6 (C0093)
定価 本体1,600円+税 NHK出版
※仕様 280ページ、四六判、上製、帯・カバー有
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/07/31 Thu -
藤野可織×加藤千恵 「小説について語るときに私たちの語ること」『村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ』刊行記念
- 02/05 Wed 海猫沢めろん×街裏ぴんく「読書未遂」 『海猫沢めろん随筆傑作選 生活』(河出書房新社)『虚史平成』(CDジャーナル)W刊行記念
- 02/06 Thu 清水浩司×前垣壽宏×日野昌暢「広島から日本酒と日本酒の本がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」『くらくら西条』 (ザメディアジョン)刊行記念
- 02/07 Fri けんご×齋藤明里×スケザネ
「ブックインフルエンサー集合!
動画で本を紹介する秘訣を大公開
&三人によるビブリオバトル」 - 02/08 Sat 柚木麻子×吉田恵里香
「私たちは日本のドラマによって作られてきた」
『柚木麻子のドラマななめ読み!』(フィルムアート社)刊行記念 - 02/08 Sat 早尾貴紀×松下新土「ガザの問いにどう応えるか」『ガザの光』(明石書店)刊行記念
- 02/09 Sun 桜林直子×武田砂鉄
「【連続対談シリーズ】 つまり、“生きづらい”ってなんなのさ 最終回 〜書く&聞くプロからはどう見えているのか教えてよ〜」 - 02/10 Mon 森達也×安田浩一
「集団心理はアイデンティティを放棄させるか?」
『九月はもっとも残酷な月』(ミツイパブリッシング)刊行記念 - 02/12 Wed 国分チエミ×鈴木成一×井上奈奈
「星に絵本を繋ぎ、生まれた絵本」
『空のまにまに』(KISSA BOOKS)刊行記念 - 02/14 Fri トミヤマユキコ×瀧波ユカリ
「当たり前が解体される予感」
『異性愛という悲劇』(太田出版)刊行記念 - 02/15 Sat カツセマサヒコ
「『傷と雨傘』(マガジンハウス)刊行記念
トーク&サイン会」 - 02/15 Sat 阿部大樹×たられば
「日記と随筆とSNSと精神科医と犬」
『now loading』(作品社)刊行記念 - 02/16 Sun 文月悠光×宮田愛萌
「大人をお休みする夜」
詩集『大人をお休みする日』(角川春樹事務所)刊行記念 - 02/17 Mon 坂井基樹×川北裕子×岩渕貞哉
「領域を超えていく現代の陶芸の可能性について考える」
『美術手帖 2025年1月号・特集「現代の陶芸」』
(美術出版社)刊行記念 - 02/18 Tue 頭木弘樹×穂村弘「穂村さん、カフカ俳句はどうでしょう? 」『カフカ俳句』(中央公論新社)刊行記念
- 02/20 Thu 島本理生×鈴木涼美×原カントくん「恋愛で全てを捨てられない私たち」『天使は見えないから、描かない』(新潮社)『不倫論』(平凡社)W刊行記念
- 02/21 Fri 竹村眞一(『ゴミうんち』著者×中村萌(Spiral Club)
「ぐるぐるめぐる、私たちのゴミうんち」 MEGURU CLUBトークイベント - 02/22 Sat 北村紗衣×小森真樹
「身の回りの“政治”を使いこなす」
『女の子が死にたくなる前に見ておくべき
サバイバルのためのガールズ洋画100選』(書肆侃侃房)
『楽しい政治 「つくられた歴史」と
「つくる現場」から現代を知る』(講談社)W刊行記念 - 02/22 Sat 高野秀行×小西公大「辺境の作法」『酒を主食とする人々ーエチオピアの科学的秘境を旅する』(本の雑誌社)『ヘタレ人類学者、沙漠をゆく』(大和書房)W刊行記念
- 02/23 Sun あきやあさみ×竹村優子「ファッションと人生〜制服化で“なりたい自分”を実現する方法」
- 02/24 Mon 桂枝之進「本屋と落語」
- 02/26 Wed 北中正和×天辰保文×吉成伸幸「レゲエとロックだけじゃない! 先駆的インディー・レーベル、アイランドを深堀りする!」『アイランダー クリス・ブラックウェル自伝:ボブ・マーリーとU2を世界に届けた男』刊行記念
- 02/28 Fri 松本一弥×上丸洋一×遠藤美幸「戦争をいかに語り継ぐか」
- 03/01 Sat 豊﨑由美×沼野恭子
第91回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 03/02 Sun 滝本竜彦×佐藤友哉
「中年男性の彷徨える魂とその救済を求めて」
『超人計画インフィニティ』(ホーム社)刊行記念 - 03/06 Thu 和田靜香×小川淳也×大島新「あれから日本はどうなった? 」『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』(朝日新聞出版)刊行記念
- 03/08 Sat 大嶋栄子×石田月美
「女性の傷は、なぜ見えない?」
『傷はそこにある―交差する逆境・横断するケア―』(日本評論社)刊行記念 - 03/28 Fri アトオシとデザイン(永井弘人)
「デザイン仕事。リアルな困難を乗り越えた方法。
表に出せない、デザイナーの話」
『デザイナーのスキルアップ大全』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念