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山崎佳代子×季村敏夫×ぱくきょんみ
「詩はひとつの言葉に聴こえる~
ルーマニアの詩祭
“Gate of Poetry(詩の門)”に参加して~」

山崎佳代子×季村敏夫×ぱくきょんみ
「詩はひとつの言葉に聴こえる~
ルーマニアの詩祭
“Gate of Poetry(詩の門)”に参加して~」

B&Bでは、今年の5月にルーマニア詩祭に参加なさった3名の詩人にお集まりいただき、ちいさな詩の会を行います。
司会は、3人の詩集を発行している出版社、書肆山田の代表・鈴木一民さん。
以下、詩人たちからのメッセージです。

 

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わたしたちは、5月下旬にルーマニアの南西部レシッツアを拠点に開かれた詩祭に参加しました。詩人で翻訳家のリュビツァ・ライキッチ(カラシュ・セヴェリン州文化省)が、内外の詩人を招いた国際詩祭として立ち上げて、今年でちょうど5年目になります。

 

そこに集った詩人たちは、本国のルーマニア、バルカン半島のセルビア、モンテネグロ、クロアチア、スロヴェニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ブルガリアをはじめ、ヨーロッパはロシア、ハンガリー、ギリシア、ドイツ、フランス、イタリアから、そして遠くカナダ、日本から。
さまざまな国々と民族に開かれた「門」はさまざまな言葉が行き交う「詩の交差点」を出現させました。
あるロシアの詩人が言ったことが深く印象に残りました――「たくさんの国々の言葉で詩を聴いてきましたが、詩はひとつの言葉に聴こえてくるのですね。それもまた詩の重要な本質だと感動しました」と。

 

ルーマニア南西部カラシュ・セヴェリン地方に息づく人々の暮しや信仰の一端にふれながら、わたしたちは「詩の交差点」に佇み、詩という「ひとつの言葉」に耳を傾けてきました。
日中は、訪ねた学校や聖堂で響き渡る子どもたちの歌声やとびっきりの笑顔に包みこまれ、夕食後はみなでダンスを踊ったり、歌をうたったり、言葉を越えたお付き合いにほぐれた気持ちもあり、わたしたちそれぞれの旅のノートは頁を重ねていきました。
そんな話からも紡ぎ出す「詩の時間」をみなさんと分かち合えたら、と願います。
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当日はルーマニアのビールもご用意します。
(※ご希望の方は、ドリンク引換時に+200~300円いただきます)
夏の夜、詩の言葉に耳を傾けてみませんか。
ぜひ、お越しください。

 

山崎佳代子(やまさきかよこ)
1956年金沢市生まれ、静岡市育ち。
1979年にサラエボ大学、1980年にリュブリャナ民謡研究所に留学、1981年よりベオグラード(セルビア共和国)在住。著書に詩集『みをはやみ』『アトス、しずかな旅人』 (書肆山田)ほか。随筆集に『ベオグラード日誌』(書肆山田)、『そこから青い闇がささやき』(河出書房新社)など。翻訳書にダニロ・キシュ『若き日の哀しみ』(東京創元社)など。セルビア語でも詩人として活動。

 

季村敏夫(きむら・としお)
1948年、京都市生まれ。
古物古書籍商を経て現在アルミニウム材料商。著書に詩集『ノミトビヒヨシマルの独言』(書肆山田)、『膝で歩く』(書肆山田)ほか。エッセイ集『窓の微風―モダニズム詩断層』(みずのわ出版)ほか。

 

ぱくきょんみ
1956年、東京に在日韓国人2世として生まれる。
著書に詩集『すうぷ』(2010年復刊 ART+EAT BOOKS)、『そのコ』『何処何様如何草紙』(書肆山田)、エッセイ集『いつも鳥が飛んでいる』(五柳書院)、絵本『れろれろくん』(小学館)、『また あした』『はじまるよ』(福音館書店)。共著に『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)。


※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら

出演者山崎佳代子
季村敏夫
ぱくきょんみ

出版社

開催日時

20:00~22:00 (19:30開場)

開催場所

本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F

入場料

1500yen + 1 drink order