人呼んで「日本語小説界のクリント・イーストウッド」。片岡義男の孤高にして闊達な表現世界を、さまざまな角度から探訪していく全六回のシリーズイベントをB&Bにて開催します。
小説のみならず、評論、エッセイ、翻訳、写真家としても名高い「多芸多才の人」であり、同時に、精密機械の動作痕のごとき文体と思考が一糸乱れぬ「ピュアリスト」でもある巨匠。さらには、ロックンロール、オートバイやサーフィン、アメリカのカウンターカルチャーや、そこから派生したライフスタイル哲学の精髄を世に広く伝導してくれた「永遠のアニキ」……そんな多面的な「片岡義男プリズム」に光を照射すれば、未来的でオルタナティヴな文学の可能性すら見えてくる!(かもしれません)。
実質的な作家デビューとなった1974年の『白い波の荒野へ』から数えて40周年のアニバーサリー・イヤーである本年を記念したこの企画、毎回テーマに沿った豪華ゲストをお招きして、新進作家・川崎大助さんが構成と司会をご担当します。
第1回のゲストは、マガジンハウス『BRUTUS』編集長・西田善太さんをお招きします。
西田さんは、10代の頃からの熱心な片岡義男愛読者であり、「人生に成功したければ、言葉を勉強したまえ」という片岡さんのエッセイの言葉をご自身のバイブルと公言されてもいます。
作家としての成長期に、ちょうど創刊されたばかりの『POPEYE』や『BRUTUS』にも数多く寄稿していた片岡さんと、その影響を思春期に直に受け、のちにマガジンハウスに入社、現在は『BRUTUS』編集長として雑誌文化を牽引する西田さん。
お二人の対談は、公の場所では今回が初となります。
本イベントでは、伝説の一冊『片岡義男と一緒に作ったブルータス』(BRUTUS 1981年4月15日号)を元に、1981年の時点で片岡さんとブルータス編集部が何を見て何をおもしろがっていたのか、そして2014年、ふたたび一緒に特集号を作るとしたらどんなものになるのか……、ふたつの時代を行き来しながら雑誌文化と片岡文学に迫ります。
週末の午後は、ぜひ下北沢で、片岡義男とともに――。
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