東京の大型書店に就職したのち、「沖縄県産本フェア」に携わったことをきっかけに沖縄に興味を持ち、みずから希望して那覇店に異動。
それから、ひとりで「市場の古本屋 ウララ」を開店した宇田智子さん。
先日、2冊目の単著『本屋になりたい―この島の本を売る』が刊行されました。
「ずいぶん唐突な展開に見えるでしょう。あいだをつなぐのは、本屋であるということです。会社を辞めても本屋でいるとは、我ながらずいぶんしぶとくて感心します。」(『本屋になりたい』p.16)
という宇田さん。今回、沖縄から上京される貴重な機会に、B&Bでお話を伺う場をもうけさせていただきました。
聞き手を務めるのはB&B代表・内沼晋太郎。宇田さんと同じ1980年生まれの内沼は、すでに昨年、沖縄で「ウララ」を訪れています。
(内沼晋太郎 「本屋の旅」第2回:市場の古本屋ウララ「それは小さいからこそ」)
宇田さんの『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた<ウララ>の日々』を読んで沖縄に行くことを決めたという内沼。
沖縄では既にトークイベントを開催しており、今回は東京で2回目のトークです。
「新刊書店員から古本屋になった話」や、「沖縄独自の本の文化」。
「商店街やお客さんとの交流」。
様々なエピソードがおさめられた『本屋になりたい』を軸に、「本屋になる」とはどういうことか。
宇田さんのお話をじっくりとお伺いします。
宇田智子(うだ・ともこ)
1980年、神奈川県生まれ。
2002年にジュンク堂書店に入社、池袋本店で人文書を担当。2009年、那覇店開店に伴い沖縄に異動。2011年7月に退職し、同年11月、那覇市の第一牧志公設市場の向かいに「市場の古本屋ウララ」を開店する。著書に『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた<ウララ>の日々』(2013年、ボーダーインク刊)がある。2014年、第7回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。
内沼晋太郎(うちぬま・しんたろう)
1980年生まれ。numabooks代表。ブック・コーディネーター、クリエイティブ・ディレクター。
一橋大学商学部商学科卒。某国際見本市主催会社に入社し、2カ月で退社。往来堂書店(東京・千駄木)に勤務する傍ら、2003年book pick orchestraを設立。2006年末まで代表をつとめたのち、numabooksを設立。著書に『本の逆襲』(朝日出版社)など。下北沢の本屋『B&B』をプロデュース。
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