今年六月二十一日は勝新太郎の十七回忌に当たる。最後の「弟子」であるノンフィクション作家の田崎健太は、その著書『偶然完全 勝新太郎伝』(講談社)の<プロローグ>でこう書いている。
<<短い時間とはいえ、ぼくは濃厚な時間を勝と過ごし、様々な話を聞いたつもりだった。しかしそれはあくまでも、つもりだった。知らない話が次々と出てきた。
勝プロダクション倒産の原因は、巷で言われているような映画やテレビの製作費超過でも派手な遊興費だけではなかったこと。モハメド・アリのドキュメンタリー映画の失敗、阿片事件、昭和史の一つの謎であるロシア船ナヒモフ引き揚げに関する話、借金の一方、貸した金も多数あったこと、最後の座頭市を孤独な状態で作っていたこと、そして本当に優しい男であったこと——>>
このモハメド・アリを勝新に引き合わせた男こそ、自称〝虚業家〟の康芳夫だった。康は、アントニオ猪木対モハメド・アリ、謎の類人猿〝オリバー君〟などの数々のイベントの仕掛け人である。希代の大俳優、そして豪快な遊び人——それだけではない、カツシンを知る二人による『異種格闘技戦』が命日の翌日二十二日、下北沢で開催される。
2013/06/22 Sat -
田崎健太×康芳夫勝新太郎十七回忌「勝新最後の『弟子』VS.勝プロ倒産の引き金を引いた怪人」
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