世界に冠たるビール大国・チェコ。国民1人当たりの年間ビール消費量が150リットルに迫ろうという(もちろん世界1位)この国はまた、優れた作家を多数輩出した文学大国でもあります。そんなチェコの20世紀後半を代表する作家ボフミル・フラバルの『剃髪式』日本語版が、作家の生誕100周年にあたる本年2014年に刊行されました。
『剃髪式』の舞台は、チェコのとあるビール醸造所。じつはフラバル自身の父親がビール醸造所の支配人をつとめていました。「私が育ったのはビール醸造所だった」と述べる筋金入りのビール好き作家が描いたこの小説を読めば、ビールが飲みたくなること請け合いです。「本とビール」が幸せに結びついて生まれた作品、『剃髪式』。その訳者である阿部賢一さんと、前チェコセンター東京所長・現「チェコ蔵」主宰者ペトル・ホリーさんをB&Bに迎えて、トークイベントを開催いたします。
イジー・メンツル監督による映画版『剃髪式』の一部を上映しながら、本とビールを愛し、本とビールに愛されたフラバルの世界へとご案内します。この作家を生んだチェコという国の、さまざまな奥深い魅力にも話題は広がっていくことでしょう。
普段なかなか飲むことができないチェコビールもご用意いたします。ぜひご来場ください。
【プロフィール】
阿部賢一(あべ・けんいち)
1972年、東京生まれ。プラハ・カレル大学、パリ第4大学に留学後、東京外国語大学大学院修了(専攻は中欧文化論、比較文学)。現在、立教大学文学部で教鞭を執りながら、チェコ小説の翻訳をはじめとしてチェコ文化の紹介を精力的に行っている。著書に『バッカナリア 酒と文学の饗宴』(共編著、成文社)、『複数形のプラハ』(人文書院)など。訳書にフラバル『わたしは英国王に給仕した』(河出書房新社)、『剃髪式』(松籟社)、アイヴァス『もうひとつの街』(河出書房新社)、フクス『火葬人』(松籟社)など多数。2013年前半は訳書を毎月のように刊行し、その壮絶な仕事ぶりで各社担当編集者を大いに感嘆させた。
ペトル・ホリー(HOLY, Petr)
1972年、プラハ南西に位置するドブジーシュ市生まれ。プラハ・カレル大学哲学部の日本学科に入学。そのころ日本から送ってもらったビデオで三代目市川猿之助の『義経千本桜』に触れ、歌舞伎の魅力に開眼した。数度の日本留学を経て、早稲田大学大学院にて歌舞伎を研究、博士課程を修了。大学院在学中からシュヴァンクマイエルの映画字幕作成やカレル・チャペックの翻訳監修など、チェコ文化紹介も積極的に行ってきた。早稲田大学第一文学部助手を経て2006年からチェコセンター東京所長を7年間務める。現在は埼玉大学教養学部兼任講師として歌舞伎を講じながら、「チェコ蔵」主宰者として、日本におけるチェコ文化発信に尽力している。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/07/20 Sun -
阿部賢一×ペトル・ホリー「チェコとビールと本屋とわたし。ボフミル・フラバルに乾杯!」『剃髪式』(松籟社)刊行記念
- 11/07 Thu 大平一枝×原田ひ香
「愛する定食屋を“書く”という仕事」
『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社)
『あさ酒』(祥伝社)W刊行記念 - 11/08 Fri さいきまこ×石田月美
「性被害から子どもを守るには」
『言えないことをしたのは誰?』(現代書館) - 11/09 Sat 永冨真梨×大和田俊之×高田漣
「あなたの知らないカントリー音楽の世界」
『カントリー・ミュージックの地殻変動──多様な物語り』(河出書房新社)刊行記念 - 11/10 Sun 田房永子×西井開
「わたしとぼくの凶暴性と粘着性」
『女40代はおそろしい 夫より稼いでたら、家に居場所がなくなりました』
(幻冬舎)刊行記念 - 11/13 Wed キニマンス塚本ニキ×ラブリーサマーちゃん
「世界をちょっとよくする? <ニキ・サマ>トークセッション」
『世界をちょっとよくするために知っておきたい英語100』(学研)刊行記念 - 11/14 Thu AK壱乃×坂田ミギー
「大人になって、ますます楽しい!オタ活の楽しみを語る会」
『交換日記がおわっても』(KADOKAWA)刊行記念 - 11/15 Fri ジェーン・スー×桜林直子
『過去の握力 未来の浮力』出版記念
「となりの雑談」トークイベント - 11/16 Sat 永井玲衣×惠愛由×井上花月
「記憶と記録がもたらすケア」by Candlelight - 11/17 Sun 根本宗子×伊藤万理華
「小説と演劇のあわい」
文庫版『今、出来る、精一杯。』(小学館)刊行記念 - 11/18 Mon 青木彬× 白石正明
「無くなった右足から考えたケアとアートのこと」
『幻肢痛日記』(河出書房新社)刊行記念 - 11/19 Tue 仙波希望×卯城竜太×松田修
「広島、都市とアート、もしくは平和とスラムを問う」
『ありふれた〈平和都市〉の解体——広島をめぐる空間論的探求』(以文社)刊行記念 - 11/20 Wed 鈴木成一×寄藤文平×名久井直子
「“良い装丁”ってなんだろう?」
『【全5回】本屋B&B 超実践 装丁の学校 第二期』開校記念 - 11/21 Thu 吉川公ニ×森真紀×住谷知厚
「伝える広報から伝わる広報へ 広報の心とは何か。」
『広報の心』(理工図書)刊行記念 - 11/22 Fri チョ・イェウン×三宅香帆
「新感覚ホラー小説を通じて見る、日韓の文学現在地」
『カクテル、ラブ、ゾンビ』(かんき出版)刊行記念 - 11/23 Sat 一穂ミチ×高瀬隼子
「これからの恋愛のかたち」
『恋とか愛とかやさしさなら』(小学館)
『新しい恋愛』(講談社)W刊行記念 - 11/24 Sun チョン・ジヘ×原田里美×内沼晋太郎
「好きなことを続けていく方法」
『私的な書店─たったひとりのための本屋─』(葉々社)刊行記念 - 11/25 Mon ソ・イジェ×原田いず×大田ステファニー歓人
「読むことと見ることの間で かつて映画を学んでいた日韓の小説家が語る、世界の切りとり方」
『0パーセントに向かって』(左右社)刊行記念 - 11/29 Fri 金原ひとみ×小川哲×スケザネ
「文学は世界をひっくり返せるか」
新文芸誌『GOAT』(小学館)刊行記念 - 11/30 Sat パク・ヘウル×ファン・モガ×inch magazine
「新たなる韓国SFの世界」
『この星を離れた種族』(inch magazine)『地上適応困難症』W刊行記念 - 11/30 Sat 岡野八代×重田園江
「ちいさなケアのみつけ方 いま改めて考えるケアの倫理」 - 12/01 Sun 宮崎智之×高橋久美子
「美しいエッセイについて」
『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』(筑摩書房)重版記念 - 12/02 Mon 吉本ばなな×又吉直樹×バイク川崎バイク×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」
第七回公開収録 - 12/04 Wed 小池昌代×三角みづ紀×岡本啓
「わたしたちが放課後によみたい詩 」
『放課後によむ詩集』(理論社)刊行記念 - 12/05 Thu 和嶋慎治×志村つくね
「僕の作詞作法─バンド生活三十五年によせて」
『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』
(百年舎)刊行記念 - 12/06 Fri
絵津鼓×大原扁理
「Wデビュー10周年記念 漫画家と作家が語る、お金と仕事とこれからのこと」
『IRUKA 3』(forbit)
『シン・ファイヤー』(百万年書房)W刊行記念 - 12/08 Sun 菊地成孔×相田冬二
「映画を奏でるということ」
『クチから出まかせ』(集英社)
『あなたがいるから』(Bleu et Rose)W刊行記念 - 12/09 Mon 横田増生×平山亜佐子「女と男の潜入取材(化け込み)語り尽くし!」『潜入取材、全手法 調査、記録、ファクトチェック、執筆に訴訟対策まで』(KADOKAWA)重版記念
- 12/10 Tue ー『編むことは力』翻訳刊行記念 ー
佐久間裕美子×super-KIKI
「ものづくり(糸・布・針)から考える持続可能な社会運動」 - 12/14 Sat きださおり×梨×松澤茂信×小野寺正人
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 12/15 Sun 藤田雄介×武田清明×権藤智之
「建具談義 Vol.2:建具と構法・部品・流通」
『建具の手がかり』(学芸出版社)刊行記念 - 12/21 Sat 豊﨑由美×広瀬大志
×小島日和×向坂くじら×張文經
×のもとしゅうへい×故永しほる
×小笠原鳥類×平川綾真智
「現代詩フェスティバル 詩の未来へ」
『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない! 萌える現代詩入門』
(思潮社)刊行記念 - 01/12 Sun 田中さとみ×藤原安紀子×山本浩貴×佐藤文香
「アニメの予告編を眺めるように/詩を書いている」
『sleeping cloth スリー ピング クロス』(左右社)刊行記念