あまりにも大きなことが起こって、さまざまに波紋が広がって、いわき市、そして福島浜通り全体の海はさまざまな傷を負いました。そんな中で、地元の「シロウト」たちが各方面の「クロウト」たちの助けを借りて、いわきの海を「知って、理解して、そのまま伝える」プロジェクトを立ち上げました。それが「いわき海洋調べ隊 うみラボ」(http://umilabo.hatenablog.com/)です。
海水や海底の状態、そして魚の状態を知るために、船で沖に出て採取し、測って伝える。そんな活動を続けるうちに、うみラボのメンバーや外から来た参加者たちは、これまでとは違う「視線」でいわきを見ている自分たちに気づきはじめています。それはいわきや福島にとどまらず、住んでいる場所や訪ねていった場所の意味を塗り替える、そんな体験でした。
うみラボの「けんきゅういん」と「せんせい」を務める二人が、これまでの活動を報告しつつ、それぞれの目に映ったものを出し惜しみせずに語り合います。「○○の歩幅」とは何か? それはトークを聞けばわかるでしょう。
当日はいわき市のかまぼこ工房「貴千」のボーノ棒、「小川キノコ園」のエリンギ惣菜、「太平桜酒造」の日本酒もご用意いたします!
小松理虔(こまつ・りけん)
1979年いわき市小名浜生まれ。地元小名浜のローカルクリエイティブを伝えるウェブマガジン「tetoteonahama」を主宰しながら、小名浜本町通りに「UDOK.」というシェアアトリエスペースを共同運営中。「読むふくしま会議 ふくしまの声」(http://fukushimanokoe.jp/)などでいわき市の現在をリポートしている。
本業である「貴千」の広報担当としても、市内の生産者とのコラボショップ「きせんと」(http://kisen.thebase.in/)を立ち上げるなど、精力的に活動。
また、この10月に開催された「小名浜本町通芸術祭」(http://www.strikingly.com/ohsaf)でも主催者代表として奔走。さまざまな立場で、地域のなかで、地域と遊びながら社会問題を想起させる活動を行っている。
法政大学文学部卒。元福島テレビ報道部記者。
五十嵐泰正(いがらし・やすまさ)
筑波大学大学院人文社会系准教授、専門は都市社会学・国際移動論。生まれてこのかた38年間暮らしてきた千葉県柏市で、音楽や手づくり市などのイベントを数多く行ってきた「ストリート・ブレイカーズ」に05年より参加、まちづくりに実践的に関わる。
そのストリート・ブレイカーズが中心となって2011年に発足した「安全・安心の柏産柏消」円卓会議では事務局長を務め、放射能汚染で毀損した消費者と生産者の信頼を協働のなかで再構築する試みを行った。その取組は五十嵐他編『みんなで決めた「安心」のかたち ポスト3.11の「地産地消」をさがした柏の一年』(亜紀書房)にまとめられている。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/09/03 Wed -
小松理虔×五十嵐泰正「うみラボ報告会——〇〇の歩幅で歩くいわきの海岸線」
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念