大人になった すてたろうたちへ――
グラフィックデザイン界の鬼才・粟津潔(1929-2009)が、生涯で唯一発表した劇画作品《すてたろう》(1970)。
絵師としての才覚を存分にふるった濃密な画面は今なお新鮮で、川に流された無数の嬰児が荒野を埋めつくす様は、2014年の現在にこそ読む者の胸に深く突き刺さる。
そして劇画《すてたろう》に呼応し、45年の時を超えて《すてたろう組曲》(15曲、49分)が新たに生まれた。作曲・演奏は、多彩な活動で日増しに存在感を高めている異能の音楽家集団、秩父前衛派の笹久保伸(1983-)と青木大輔(1985-)。秩父の地から、時代、地域、ジャンルの壁を壊して独自の表現を発信し続ける彼らもまた、荒野をガレキとともに転がるすてたろうたちなのか。曲中の〈声〉は、椹木野衣との新ユニット「グランギニョル未来」が注目を集める飴屋法水(1961-)が担当した。
また冊子には、1950年代後半から撮影してきた粟津潔の未発表写真作品を多数収録。劇画×写真×音楽作品の充実した内容。
荒野を生きる表現者たちの感性が、時代とジャンルを超えて結びつく衝撃のコラボレーション、ここに誕生!
『すてたろう』の刊行を記念し、「すてたろう組曲」を産んだ秩父前衛派のお二人、笹久保伸さんと青木大輔さん、ゲストに「あそびのデザイン」をテーマに活動するデザインユニットCOCHAEを立ち上げた軸原ヨウスケさんをお招きし、トーク&ライブを開催いたします。
秩父前衛派は、埼玉県秩父市に伝わる「仕事歌」を新しい解釈で演奏しています。
一方、COCHAE(こちゃえ)の名前の由来は、軸原さんの出身地である岡山県の伝承民謡、備前岡山太鼓唄「こちゃえ節」。
ローカルのスピリットを持ちながら世界に向けて表現する彼らに、粟津潔の魅力を起点に、自由に語っていただきます。
トークの合間のライブも、お楽しみください。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/11/02 Sun -
軸原ヨウスケ×笹久保伸×青木大輔 「越境する表現者たちの出会い秩父前衛派meets粟津潔」 『すてたろう』(現代企画室)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念