島耕作。おそらく日本で最も有名なサラリーマンだと思いますが、単行本にして70巻以上、連載期間にして約30年にわたる彼の足跡を、きちんと把握している人はなかなか居ないのではないでしょうか。
それどころか島耕作シリーズを読みもせず、彼を「平凡なサラリーマン」だと思い込んだままの人も居るようです。これは実に嘆かわしいことです。
島耕作シリーズは、単なるサラリーマンの物語ではありません。『ベルセルク』や『シグルイ』に勝るとも劣らない、生死と精子をかけた、驚天動地のスーパーファンタジーなのです。
このトークイベントは、『文藝別冊 総特集 弘兼憲史』に論考を寄せた三人のマンガ研究者が、文章を書くだけでは溢れてくる熱いものを抑えきれず、公の場で島耕作を語らねばならないと、いてもたってもいられなくなって企画したものです。
島耕作のコアなファンの方はもちろん、読んだことがないけど話のタネが欲しいという方も、ふるってご参加ください。
(『文藝別冊 総特集 弘兼憲史』をお買い上げになっていない方も参加できます)
(当日、この文藝別冊の販売&希望者へのサイン会も行います)
演者と演題
伊藤剛
マンガ研究者。東京造形大学准教授。『テズカ・イズ・デッドーーひらかれたマンガ表現論へ』(星海社新書)など著書多数。
★演題「今野さん」(仮)
…島耕作シリーズの裏主人公とも言える男・今野輝常。その磨きぬかれたいやらしさ、ダメ人間ぶりには、実はファンも多い。今野さんに魅力された男・伊藤剛がその魅力にせまる。
岩下朋世
マンガ研究者。相模女子大学メディア情報学科講師。著書に『少女マンガの表現機構―ひらかれたマンガ表現史と「手塚治虫」』(NTT出版)
★演題「『島耕作』の事件簿」(仮)
…ほんとにサラリーマンマンガ?そう疑ってしまうほど頻発する犯罪や死亡事故の数々。ご都合主義ってレベルじゃない!! マンガ史に残る、奇想天外な事件の数々を振り返る。
金田淳子
やおい・ボーイズラブ・同人誌研究者。絶賛発売中「美術手帖2014年12月号 ボーイスラブ特集」で座談会、BLの歴史、ブックガイドなどを担当。
★演題「BLゲーム・島耕作」(仮)
…もしも『島耕作』が、ボーイズラブゲームだったら…? 『課長』4巻で登場し、島への思いをカミングアウトした樫村健三(正ヒロイン)を中心に、島耕作シリーズをBLとしてみた場合の、攻略キャラ勢(全員男)を語り尽くす。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/11/30 Sun -
伊藤剛×岩下朋世×金田淳子「島耕作トークの夕べ」『文藝別冊 総特集 弘兼憲史』(河出書房新社)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念