毎年「3・11」が近づくと、復興の遅ればかりが嘆かれ、報道される福島問題ですが、あえて3・11前後のメディアの喧騒を離れ、落ち着いて考えたいことがあります。
人口、農林水産業、観光業、復興政策、雇用、家族、避難指示区域……。社会学者の開沼博さんは、このたび福島の問題を総体的に捉えなおした『はじめての福島学』(イースト・プレス)を刊行しました。
震災の風化に伴って関連書籍の売れ行きも低調な中、この本は異例の重版となっています。
今回、トークのゲストに迎えるのは、核や原発については3・11以前から問題提起し続け、メディアと社会の相関領域を執筆対象にしているジャーナリスト・評論家の武田徹さん。
お二方に、いまそこにある「福島とメディア」の問題を語っていただきます。
開沼博(かいぬま・ひろし)
1984年福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府博士課程在籍。専攻は社会学。現在、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。著書に『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)、『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)、『漂白される社会』(ダイヤモンド社)がある。共著に『「原発避難」論―避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店)、『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』(青土社)、『闘う市長―被災地から見えたこの国の真実』(徳間書店)、『1984 フクシマに生まれて』(講談社文庫)など多数。
武田徹(たけだ・とおる)
1958年生まれ。ジャーナリスト・評論家。国際基督教大学教養学部卒、同大学大学院博士課程修了。恵泉女学園大学人文学部教授。メディアと社会の相関領域を主な対象とし、批評的・分析的な同時代ルポルタージュを数多く執筆。『流行人類学クロニクル』(日経BP社)でサントリー学芸賞受賞。『増補版 私たちはこうして「原発大国」を選んだ』(中公新書ラクレ)、『殺して忘れる社会 ゼロ年代「高度情報化」のジレンマ』(河出書房新社)、『原発報道とメディア』(講談社現代新書)、『原発論議はなぜ不毛なのか』(中公新書ラクレ)、『暴力的風景論』(新潮選書)など著作多数。
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2015/05/21 Thu -
開沼博×武田徹「メディアは福島をどう報じてきたか」『はじめての福島学』(イースト・プレス)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念