『災害と妖怪』『柳田国男と今和次郎』などの著作で知られる気鋭の民俗学者・畑中章宏さんの最新刊、『蚕 絹糸を吐く虫と日本人』が晶文社から発売されました。
本書は、ほんのすこし前まで日本人にとっても最も身近な生きものだった「蚕」という虫をとおして、民衆と経済、産業と信仰、列島の記憶を探った異色のノンフィクションです。
今回B&Bでは、『蚕 絹糸を吐く虫と日本人』の刊行を記念してイベントを開催します。対談のお相手にお迎えするのは、『WIRED』日本版の編集長・若林恵さん。
畑中さんは来年から『WIRED』の日本版ウェブサイト「WIRED.jp」で、インターネット、マルチメディアが跋扈する21世紀の社会を、民俗学の立場から読み解く連載を開始するそうです。今回はこの新連載のプレイベントも兼ねています。
お化けや妖怪や霊魂を対象にする古臭い学問だと思われている民俗学が、世界の最新動向、流行の最先端を扱えるのか――畑中さんとは、実は旧知の仲だという若林さんに鋭く突っ込んでいただきます。
どうぞお楽しみに。
【プロフィール】
・畑中章宏(はたなか・あきひろ)
作家・編集者・民俗学者。1962年生まれ。著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『柳田国男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『先祖と日本人』(日本評論社)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』(晶文社)などがある。
・若林恵(わかばやし・けい)
『WIRED』編集長。1971年生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。大学卒業後、平凡社に入社。2000年にフリー編集者として独立し、雑誌、フリーペーパーの編集制作などを行ってきたほか、展覧会の図録や書籍の編集も数多く手がけている。
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