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赤阪友昭
「ハイダ・グワイの神話
――古代の叡智が教える未来へ」
星野道夫を語り継ぐこと VOL.1

赤阪友昭
「ハイダ・グワイの神話
――古代の叡智が教える未来へ」
星野道夫を語り継ぐこと VOL.1

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下北沢の本屋B&Bでは、ただいま発売中の雑誌コヨーテ VOL.59『PASSAGE TO HAIDA GWAII』発売記念トークイベントを2週連続で開催いたします。

星野道夫は、その名が示すとおり「星のもと、荒野に道を開く男」としてアラスカが表彰するひとつの世界を歩んできました。星野が亡くなってから二十年、彼が拓いた道は今も彼の後を次いで歩き続ける人々で満ちています。自然とは何か、そこに生きるためにどう生きていけばいいのか、星野は問い続けました。
また、彼が晩年に出会ったアラスカ先住民族に残された古の神話には、度重なる自然災害を乗り越え生きる叡智が語り継がれていました。それは、激しく揺れ動く日本に住まう私たちにとって現在進行形の必要な叡智なのかもしれません。今回のお話会では、ハイダ・グワイの取材を担当した写真家・赤阪友昭、そして南東アラスカを知る詩人・管啓次郎が「星野道夫を継ぐ」ということについてお話をしたいと思います。

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カナダ本土から700キロの太平洋に浮かぶ孤島群ハイダ・グワイ。
ここにはトーテムポールの伝統を持つ先住民族ハイダがいる。彼らには、深い森の恵みを次の世代へ受け継ぐための多くの叡智が残されている。古代の神話を語り、海や森と共に生きること。それはけっして過去の遺産ではなく、未来へ向かうための時代を超えた羅針盤だ。

星野道夫はモンゴロイドの旅の軌跡のひとつをこの島に見出し、旅をしながら島に暮らす人々の中に眠る神話を聞いた。古代の人々の旅をたどる「はじまりの島」であるハイダ・グワイには、古い神話を刻んだトーテムポールが残されている。それは、「目に見えるものではなく、目に見えないものに価値を置く」世界への旅立ち。未来という見えない島へ私たちを導く叡智はそこにある、と神話は伝えている。

彼が見た世界から20年。はたしてトーテムポールは今も神話を語りかけてくれるだろうか?

今回の発売号である「星野道夫の遥かな旅」Coyote No. 59 ハイダ・グワイへの旅の話から、最後は北の先住民族の神話を紹介し、そこに継承される人と自然との関係について、また人間が破壊した自然とそれを治癒する、あるいは無視する自然「リワイルディング」の世界へ。
星野道夫が亡くなった後、2000年の「神話を語り継ぐ人々プロジェクト」、2006年~2008年の三年をかけた「星野道夫トーテムポールプロジェクト」など、彼が残したものを受け継ぐように活動を続けてきた写真家・赤阪友昭が今回の取材についてお話します。

赤阪友昭(あかさかともあき)
1963年大阪生まれ。写真家。雑誌「Switch」や「Coyote」などに写真・文を寄稿。北米海岸の先住民族と過ごした時間を一冊にまとめた写真集『The Myth – 神話の風景から – 』がある。現在は、山に残された原初の信仰や縄文文化の祭祀儀礼を取材し、定期的に東京及び各地にてスライド&トークなど精力的に講演を開催している。震災後は、福島の支援プロジェクトに関わり、被災地のランドスケープの記録撮影を続けている。


※VOL.2はこちらです。

【映画サポートのご案内】
今回、2回のイベントにそれぞれ登壇する二人は、オランダの自然ドキュメンタリ映画『新しい野生の地—リワイルディング』の日本上映を応援しています。アムステルダムからわずか50キロに作られた干拓地が経済破綻の後、無人の地となりました。それから半世紀。人が手を話し場所を、自然は野生の大地へと変えていきました。

「リワイルディング」という野生の力、それは地球再生の新しい視野を私たちに与えてくれるはずです。現在、日本での上映をサポートするためクラウドファンディングで支援をお願いしています。ぜひご協力ください!

地球再生のヒントが込められた映画
『あたらしい野生の地−リワイルディング』
を全国に届けたい!上映応援プロジェクト!



イベントのご予約はこちらから!

※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら

出演者赤阪友昭

出版社スイッチ・パブリッシング

開催日時

15:00~17:00 (14:30開場)

開催場所

本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F

入場料

1500yen + 1 drink order