「ユーザー参加型研究」をうたい、「研究100連発」「研究してみたマッドネス」などの名物企画を生んだイベント「ニコニコ学会β」。
「〈作るをつくる〉イベント」という、あたらしいアーキテクチャ設計とその実践と実装をとおして、「ニコニコ学会β」はさまざまな広がりを生み出してきました。そして、立ち上げた当初からの予定どおり、5年間の活動を経て2015年を以て「散開」。その活動から得た「イベント運営とコミュニティづくりのための方法論」をまとめた、書籍『ニコニコ学会βのつくりかた』が刊行されました。
本イベントでは、著者の江渡浩一郎氏(ニコニコ学会β実行委員長・プログラム委員長)、くとの氏(ニコニコ学会β運営委員長)を迎え、ニコニコ学会β「散開」後、考えたことやこれからやろうとしていることを、ざっくばらんに語っていただきます。
共創型イノベーションを今日の日本でどう起こせるのか、それができるコミュニティを立ち上げるにはどうすればよいか、どうしてイノベーションが必要なのか。
科学と技術とコミュニケーションが融合する「共創」のための新しいコミュニティ運営にこそ、未来にワクワクするための鍵がある!
「学問や研究における共創型イノベーションは、いつか起こる未来の話ではなく、もう現実になってきている今日の話なのです。」(本書より)
もう来ている未来をさらに面白くしていくヒントがたっぷり詰まったこの対話、ぜひお越しください!
【出演者プロフィール】
江渡浩一郎(えと・こういちろう)
ニコニコ学会β実行委員長・プログラム委員長。
1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。メディアアーティストとして、「sensorium」でアルス・エレクトロニカ賞グランプリを1997年に受賞。国立研究開発法人産業技術総合研究所主任研究員として「利用者参画によるサービスの構築・運用」をテーマに研究を続ける傍ら、2011年11月に「ニコニコ学会β」を立ち上げた。おもな著書に『進化するアカデミア』(イーストプレス)、『ニコニコ学会βを研究してみた』(河出書房新社)、『パターン、Wiki、XP』(技術評論社)。
くとの
ニコニコ学会β運営委員長。
電子工作や自作真空管アンプにいそしんだ小学生の頃、将来の夢はリニアモーターカーの研究開発。人間が生きる根源を問いたくて哲学・宗教学の道に進路変更するも、大学生時代は文系学部からロボットコンテストに参戦。その後は宗教思想の文献研究を続けたが、ひょんなことでLED5000個使用の初音ミク電飾ウェディングドレスをチームで制作してからニコニコ学会βに関わり、研究者人生に大きな転機が訪れる。文系学部の危機が叫ばれるなか、実装のない思想・思想のない実装を打破すべく「作る人文学」をかかげ、人文系と理工系の境界領域で活動。抽象的で難解な宗教思想の概念を視覚化・可触化し、誰にも理解しやすい感覚対象として表現するなど、先鋭的な研究を進めている。
高橋裕行(たかはし・ひろゆき)
キュレーター。1975年生。慶應義塾大学環境情報学部卒、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科助手、SKIPシティ映像ミュージアムキュレーターを経て、現在、フリーランスのキュレーター。創造性、テクノロジー、社会の接点をフィールドに活動している。主な企画展に「あそびイノベーション展」(北九州イノベーションギャラリー)、「動き出す色の世界」「映像でみる世界の暮らしたべる、すまう、まとう」「影のイマジネーション~星降る夜の魔法使い~」展(SKIP シティ映像ミュージアム)など。著書に『コミュニケーションのデザイン史–人類の根源から未来を学ぶ』(フィルムアート社、2015年)がある
川崎昌平(かわさき・しょうへい)
1981年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。作家・編集者、東京工業大学非常勤講師。アートと社会の接合を主なテーマとして、作品を発表し続けている。著作に『ネットカフェ難民』、『知識無用の芸術鑑賞』(ともに幻冬舎)、『若者はなぜ正社員になれないのか』(筑摩書房)、『自殺しないための99の方法』(一迅社)、『小幸福論』(オークラ出版)などがある。DOTPLACEにて『重版未定』連載中。
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2016/08/29 Mon -
江渡浩一郎×くとの×高橋裕行×川崎昌平
「もう来ている〈未来〉をさらに面白くするために」
『ニコニコ学会βのつくりかた』(フィルムアート社)刊行記念
- 05/18 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念 - 05/19 Mon 永谷亜矢子×嶋浩一郎
「なぜあの観光地は選ばれるのか? 」
『観光"未"立国』(扶桑社)刊行記念 - 05/20 Tue 鈴木成一×大島依提亜×大久保明子
「“良い装丁”ってなんだろう?」
『【全5回】本屋B&B 超実践 装丁の学校 ファイナル』開校記念 - 05/21 Wed 浜島直子×一田憲子
「感情を言葉にすること」
『キドアイラク譚』
『もっと早く言ってよ。』(扶桑社)W刊行記念 - 05/23 Fri 大塚ひかり×春画ール
「歴史から悪意の本質を考える 」
『悪意の日本史』(祥伝社)刊行記念 - 05/24 Sat 森本淳生×鈴木亘×藤山直樹
「人文学から見る落語/落語から見る人文学」
『落語と学問する』(水声社)刊行記念 - 05/25 Sun アキラ・ザ・ハスラー×小沼理
「ぼくたち、今日は明るい話をしよう。」
『売男日記』(loneliness books)復刊記念 - 05/28 Wed 奇妙礼太郎×伊藤亜和『オールウェイズ』(ZINE)『わたしの言ってること、わかりますか。』(光文社)W刊行記念
- 05/30 Fri 堀井美香×今井雄紀×嶋浩一郎
「ラジオの先輩に聞いてみよう! ラジオの魅力と聞く力」 - 05/31 Sat 白石正明×牟田都子
「ケアと校正」
『ケアと編集』(岩波書店)刊行記念 - 06/01 Sun 濱中淳子×伊藤賀一
『大学でどう学ぶか』
『もっと学びたい!と大人になって思ったら』
(筑摩書房)W刊行記念 - 06/02 Mon 秋吉健太×中村貞裕
「“編集力とミーハー力” 。“好き”を仕事にする技術——編集者と経営者、それぞれの視点から」
『原点回帰 山田孝之、新しいコミュニティをつくる』(blueprint)刊行記念 - 06/03 Tue 穂村弘×脇田あすか×木村亮×筒井菜央
「『コトアム』と短歌アンソロジーから広がる”編む”を”読む”楽しさ」
ことばの投稿・閲覧SNSアプリ『コトアム』リリース記念 - 06/04 Wed 矢野利裕×町屋良平
「小説の死後に文学を再設定する」
『「国語」と出会いなおす』(フィルムアート社)刊行記念 - 06/07 Sat 中村佑子×石田月美
「わたしが、わたしのからだを孤独にしないために」連動企画
『なぜこの世界で子どもを持つのか 希望の行方』(集英社)連載スタート記念対談 - 06/08 Sun 藤見よいこ×小宮りさ麻吏奈「間(あわい)に立つひと」『半分姉弟』『線場のひと』(リイド社)W刊行記念
- 06/13 Fri 横道誠×菊池真理子×二村ヒトシ×松本俊彦
「みんなおいでよ、依存症の豊かな世界」 - 06/14 Sat 鴻上尚史×一色洋平×おーちようこ
「演劇のつくり方 〈もっと〉 教えます」
『舞台が幕を開けるまで』(大修館書店)刊行記念 - 06/18 Wed 小笠原鳥類×広瀬大志×黒崎晴臣
「おお、限りなく現代の詩人たち」
『おお、限りなく懐かしい動物たち』(ライトバース出版)刊行記念 - 07/06 Sun あきやあさみ×竹村優子
「「服と仕事と私~制服化スタイリストと編集者の場合」