*同時通訳有
「忍び寄る災厄、高まる圧力。緊迫感に息がつまり、本を閉じたいのに閉じられない。 いま、ここにあるディストピアを描く、戦慄の至近未来サスペンス。 〝あの日〟の記憶があまりにも生々しく甦る」――大森望氏
台湾の新鋭作家・伊格言著『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』の刊行を記念し、大森望さんをお迎えして、著者とのスペシャル対談を開催いたします。
本書は、原発事故をテーマにした近未来小説です。福島第一原発事故後、台湾で第四原発の建設中止を求める運動が一気に高まったことを受け、著者は福島第一原発事故や台湾原発の入念な取材を行ない、本書を書き上げました。原書は2013年に台湾で刊行され、呉濁流文学賞及び華文SF星雲長篇小説賞をダブル受賞するなど高く評価され、大きな話題となりました。
日本で初めての翻訳書となる本書刊行にあわせて来日する著者と大森望さんとともに 、SFミステリーとしての本書の魅力と創作の背景について、広い視野で深く掘り下げ、 語り合います。
【出演者プロフィール】
伊格言(エゴヤン)Egoyan Zheng
1977年、台南生まれ。国立台湾大学心理学科、台北医学大学医学学科中退、淡江大学中国文学研究科修士。ペンネームの伊格言はアルメニア系カナダ人の映画監督アトム・エゴヤ ンから取ったもので、本名は鄭千慈。聯合文学小説新人賞や自由時報文学賞、林栄三文学賞など各種新人賞を受賞。2003年、短篇小説集『甕中人(大甕の住人)』がドイツのライ プツィヒ、フランクフルト・ブックフェアの選書に選ばれ、新世代作家の一人として大き な注目を集めた。07年、マン・アジア文学賞(Man Asian Literary Prize)にノミネートさ れる。10年に長篇小説『噬夢人(夢を噛む者)』、11年に詩集『你是穿入我瞳孔的光(君 は僕の瞳に射し込んだ光)』、13年に二冊目の短篇小説集『拜訪糖果阿姨(アメ玉おばち ゃんをたずねて)』を刊行。また、同年刊行の長篇小説『零地點 GroundZero(グラウン ド・ゼロ)』で呉濁流長篇小説賞及び華文SF星雲長編小説賞をダブル受賞するなど、台 湾の国内外で高く評価されている。現在は国立台北芸術大学で講師を務めながら、文学評 論などを含めた幅広い執筆活動を続けている。
大森望(おおもり・のぞみ)
1961年、高知県生まれ。京都大学文学部文学研究科卒。翻訳家、書評家。責任編集を務め たアンソロジー《書き下ろし日本SFコレクション NOVA》全10巻(河出文庫)で第34回 日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門を受賞。訳書に、コニー・ウィリス『航路 』(ハヤカワ文庫SF)、カート・ヴォネガット『はい、チーズ』『人みな眠りて』(河出書房新社)他。著書に、『新編 SF翻訳講座』(河出文庫)、『21世紀SF1000』( ハヤカワ文庫JA)、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊﨑由美と共著、PARCO出版 )他。編書に、《ディック短篇傑作選》シリーズ、『SFマガジン700【国内篇】』(ともにハヤカワ文庫SF)、《不思議の扉》シリーズ(角川文庫)、《年刊日本SF傑作選 シリーズ》(日下三蔵と共編、創元SF文庫)他。 近刊に『SFの書き方――ゲンロン 大森望 SF講座全記録』(早川書房) 『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』豊﨑由美と共著(河出書房新社)
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2017/06/04 Sun -
伊格言×大森望
「原発事故とSFミステリー」
『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』(白水社)刊行記念
- 01/12 Sun 田中さとみ×藤原安紀子×山本浩貴×佐藤文香
「アニメの予告編を眺めるように/詩を書いている」
『sleeping cloth スリー ピング クロス』(左右社)刊行記念 - 01/16 Thu Saku Yanagawa×RAM RIDER「どうなる、アメリカ? 最新ニュース&ポップカルチャー現地報告」『どうなってるの、アメリカ!』(大和書房)刊行記念
- 01/17 Fri 鈴木奈津美×嶋浩一郎「内向型さんのための、新しい”あたりまえ”をつくるには?」
- 01/18 Sat 鈴木啓之×児玉恵美
「中東の日常を私たちの生活のなかで考える
:パレスチナ/イスラエル、レバノン、日本」
『パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章』
『イスラエルvs.ユダヤ人【増補新版〈ガザ以後〉】』(明石書店)W刊行記念 - 01/19 Sun フィクショネス 文学の教室
『別れを告げない』『少年が来る』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 01/19 Sun 吉田まゆみ×しまおまほ
「アイドルを探せの秘密を探せ! ~吉田まゆみ作品で育ったわたしたち~」
『総特集 吉田まゆみ』
『傑作集 夏の妹』(河出書房新社)W刊行記念 - 01/20 Mon 銀シャリ橋本直×NMB48安部若菜×しずるKAƵMA×GAG安田ファニー×ファビアン×ピストジャム「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)第九回公開収録
- 01/21 Tue スージー鈴木 ×柴那典 × 礒﨑誠二 ×博報堂DYグループ コンテンツビジネスラボ「データで読み解く“音楽ヒット”」『令和ヒットの方程式』(祥伝社)刊行記念
- 01/22 Wed 松田ようこ×ピーター・バラカン「ビートルズのそばにいる日常」『マル・エヴァンズ もうひとつのビートルズ伝説』(シンコーミュージック・エンタテイメント)刊行記念
- 01/23 Thu 魚返明未×井上銘「ジャズトーク&ライブ at B&B」『ジャズ深掘りトーク・セッション』(大修館書店)刊行記念
- 01/24 Fri 竹中直人×伊東友香×原カントくん
「どうしよう…どうしたらいい…どうしようもないか…な… 」
『なんだか今日もダメみたい』(筑摩書房)刊行記念 - 01/25 Sat 杉田俊介×小山内園子×すんみ
「新しい男子論がフェミニズムに応答する in 韓国&日本」
『韓国、男子──その困難さの感情史』(みすず書房)刊行記念 - 01/26 Sun なかじ×minokamo「麹とみそ BAR 〜日本の発酵食文化をかたろう」『麹づくりと発酵しごと』(農文協)『みそ味じゃないみそレシピ』(池田書店)W刊行記念
- 01/27 Mon 西加奈子×一穂ミチ「愛について、いま書きたいこと」 新文芸誌『GOAT』重版記念
- 01/29 Wed 桜庭一樹×斧田小夜×大木芙沙子「歴史、テック、そしてSF:下町SFの魅力と可能性」『トウキョウ下町SFアンソロジー』(発行:Kaguya Books/発売:社会評論社)刊行記念
- 01/31 Fri 高田怜央×永井玲衣
朗読会「この詩がうれしい」 - 02/02 Sun 梨×株式会社 闇「梨×闇という怪異を解く、大質問会」 ——『つねにすでに』(ひろのぶと株式会社)刊行記念
- 02/03 Mon 里見龍樹×奥野克巳「人類学の“現在地”」『入門講義 現代人類学の冒険』(平凡社)刊行記念
- 02/04 Tue 東直子×伊藤康「日々の言葉を書きとめる」『母の友』(福音館書店)さよなら記念
- 02/05 Wed 海猫沢めろん×街裏ぴんく「読書未遂」 『海猫沢めろん随筆傑作選 生活』(河出書房新社)『虚史平成』(CDジャーナル)W刊行記念
- 02/07 Fri けんご×齋藤明里×スケザネ
「ブックインフルエンサー集合!
動画で本を紹介する秘訣を大公開
&三人によるビブリオバトル」 - 02/08 Sat 柚木麻子×吉田恵里香
「私たちは日本のドラマによって作られてきた」
『柚木麻子のドラマななめ読み!』(フィルムアート社)刊行記念 - 02/08 Sat 早尾貴紀×松下新土「ガザの問いにどう応えるか」『ガザの光』(明石書店)刊行記念
- 02/09 Sun 桜林直子×武田砂鉄
「【連続対談シリーズ】 つまり、“生きづらい”ってなんなのさ 最終回 〜書く&聞くプロからはどう見えているのか教えてよ〜」 - 02/10 Mon 森達也×安田浩一
「集団心理はアイデンティティを放棄させるか?」
『九月はもっとも残酷な月』(ミツイパブリッシング)刊行記念 - 02/15 Sat 阿部大樹×たられば
「日記と随筆とSNSと精神科医と犬」
『now loading』(作品社)刊行記念 - 03/06 Thu 和田靜香×小川淳也×大島新「あれから日本はどうなった? 」『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』(朝日新聞出版)刊行記念