フォトジャーナリスト・林典子さんの、これまでの仕事について語った新著が4月中旬に発売されます。
日本ではなかなか成立しにくいフォト・ジャーナリストという仕事。
誘拐結婚の取材にキルギス共和国へ、異端として迫害されているヤズディ教徒を取材するためイラクへ、そしてその後は朝鮮半島へと、林さんは世界各国で人々に話しを聞き、その姿を写真に収めています。
国際的に活躍する林さんは、フォトジャーナリズムをどう捉え、これまでどう仕事を成立させてきたのでしょうか。
ご対談いただくのは、ノンフィクションライターの佐々涼子さん。海外で命を落とした人たちのご遺体を祖国に搬送する仕事に密着した『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』で、弔うことの意味を問い、『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』で、東日本大震災で被災した工場を日本製紙の社員たちが立て直すまでを描いています。
「自分が知りたいことを追う」「声を上げられない人たちの声を聞く」という点で、通底するものがあるお二人が、「写真を撮る」「文章を書く」という立場の違いから、「自分が見た事実を伝える」ことの、やりがい・喜び・困難さについて語ります。
【出演者プロフィール】
林典子(はやし・のりこ)
フォトジャーナリスト。イギリスのフォト・エージェンシー「Panos Pictures」所属。国内外で取材活動をおこない、ナショナルジオグラフィック日本版、ワシントン・ポスト、デア・シュピーゲル、ニューズウイーク、デイズジャパン、マリ・クレールなどに寄稿。2011年名取洋之助写真賞、13年フランス世界報道写真祭Visa Pour L’Image 金賞、14年全米報道写真家協会賞 1位、三木淳賞、17年石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞など受賞。著書に『フォト・ドキュメンタリー 人間の尊厳―いま、この世界の片隅で』(岩波新書)、写真集『ヤズディの祈り』(赤々舎)、写真集『キルギスの誘拐結婚』(日経ナショナルジオグラフィック社)。
佐々涼子(ささ・りょうこ)
ノンフィクションライター。日本語教師を経て、2012年『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社)で、開高健ノンフィクション大賞受賞。他著書に、紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめする「キノベス!2015」第1位、雑誌『ダ・ヴィンチ』のBOOK OF THE YEAR 2014(エッセイ・ノンフィクションランキング)第1位、第49回書店新風賞特別賞など8冠を獲得した『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』、歌舞伎町の伝説的人物の半生を追った『駆け込み寺の男』(ともに早川書房)など。前2作品は、ノンフィクション作品としては、異例の10万部ヒットとなった。
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2018/04/29 Sun -
林典子✕佐々涼子「写真で伝えること 文章で伝えること」『フォトジャーナリストの視点』(雷鳥社)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
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『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
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「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
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3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
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『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
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“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
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『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念