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8月の開催された金子遊さんとのイベントにつづいて、今回のブックトークでは、ニューヨーク・ハーレムでのフィールドワークのあとでアメリカの〈周縁〉をあるきはじめた著者・中村寛さんと、アメリカ文学研究者であり、「狂喜の読み屋」であり、チャールズ・ブコウスキーやジョン・ファンテ、ジュノ・ディアスなどの翻訳者である都甲幸治さんとで、アメリカへの旅の経験や、アメリカ紀行文学の現在について語りあってもらいます。
エスノグラフィ(民族誌)というものを大きくとらえ、記録文学として読み替えた場合、あるいは小説をエスノグラフィとして読み替えた場合、どのような地平が見えてくるのでしょうか。「文学としてのエスノグラフィ/エスノグラフィとしての文学」は、書くことや読むこと、それを通じて想像することに、どのような可能性をもたらしうるのでしょうか。
旅人、移民、寄港者、一時滞在者、アメリカ生まれ――〈アメリカ〉を旅して綴られた紀行文には、さまざまな立場の書き手による、多種多様な叙述があります。トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』、ディケンズの『アメリカ紀行』、エイジーの『Let Us Now Praise Famous Men』、ケルアックの『オン・ザ・ロード』、小田実の『何でも見てやろう』、鶴見俊輔の『北米体験再考』、安岡章太郎の『アメリカ感情旅行』、司馬遼太郎の『アメリカ素描』、吉田ルイ子の『ハーレムの熱い日々』……。新しいものだと、鎌田遵の『ぼくはアメリカを学んだ』、越川芳明の『トウガラシのちいさな旅』、東理夫の『アメリカは歌う』『アメリカは食べる』『アメリカのありふれた町で』……。いくつもの〈アメリカ〉がそこに浮かび上がります。
同時代の世界。同時代のアメリカ。それをとらえる方法として、紀行文はどのように可能性をもつのでしょうか。
本書に収録しきれなかった写真とともに、お二人の「旅トーク」をお届けします。
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【出演者プロフィール】
中村寛(なかむら・ゆたか)
多摩美術大学教授、人間学工房代表。専門は文化人類学。「周縁」における暴力、社会的痛苦、差別と同化のメカニズム、反暴力/脱暴力の試みや芸術・文化運動、ソーシャル・デザインなどのテーマに取り組む一方、《人間学工房》を通じた文化運動をおこなっている。著書に『残響のハーレム――ストリートに生きるムスリムたちの声』(共和国、2015年)。編著に『芸術の授業――BEHIND CREATIVITY』(弘文堂、2016年)。訳書に『アップタウン・キッズ――ニューヨーク・ハーレムの公営団地とストリート文化』(テリー・ウィリアムズ&ウィリアム・コーンブルム著、大月書店、2010年)。
都甲幸治(とこう・こうじ)
1969年福岡生まれ。米文学研究者、早稲田大学教授。著書に『教養としてのアメリカ短編小説』(NHK出版)、『世界文学の21世紀』(Pヴァイン)、『引き裂かれた世界の文学案内』大修館書店)、『ノーベル文学賞のすべて』『「街小説」読みくらべ』 立東舎) 『21世紀の世界文学30冊を読む』新潮社)、訳書にディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』共訳、新潮社)、ブコウスキー『勝手に生きろ!』河出文庫)等がある。
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