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サニーデイ・サービス結成25周年の今年、2017年にその総決算として刊行されたサニーデイ・サービス/北沢夏音『青春狂走曲』。
本書のアート・ディレクションを手がけ、「第四のメンバーと言うべき」と北沢夏音さんが評する小田島等さんとの、サニーデイ・サービスのアートワークについての対話が収録されていますが、紙数の関係もあり、談論風発、時を忘れて語り合う様のほんの一部を記録するのみにとどまったとのことです。
この機会にあらためて、「サニーデイは永遠の後衛」と語る小田島さんと、デビュー当時からこのバンドと並走してきたライターの北沢さん、そして本イベントでは曽我部恵一さんも加わり、サニーデイ・サービス25年間のアートワーク、そして同時代の表現、社会、サニーデイ・サービスそのものについて徹底的に語り合っていただきます。
一度限りの夜。
必見です。
【書籍紹介】
日本ロック史上屈指の名盤と名高いアルバム『東京』(1996年)を発表し、1990年代、音楽ファンから絶大な人気を得たバンド、サニーデイ・サービス。2000年に解散するも、2008年に再結成を遂げ、2016年にリリースされた10thアルバム『DANCE TO YOU』は新しいリスナーにも熱狂的に迎えられた。そして2017年6月2日、全22曲トータル85分からなる最新アルバム『Popcorn Ballads』を突如ストリーミング配信オンリーで発表。Apple Music J-POPチャート第1位を獲得するなど、更なる狂騒を巻き起こしている。
デビュー当時から彼らと並走してきたライターの北沢夏音が、40時間に及ぶロングインタビューを敢行。メンバー3人、それぞれの25年間と波乱に満ちた人生を追う。
音楽とは、バンドとは、生きることとは。かつての若者たちへ、今日を生きる若者たちへ。
(本文より)
『若者たち』を初めて聴いた瞬間に込み上げた、「ついに出会えた……!」という喜び。もしもあなたがサニーデイ・サービスのファンなら、それこそが最初に抱いた感情じゃないか? 自分と同じまなざしで歌う同時代の最良の精神との、これほど幸福な出会いなんて、本当に稀な出来事じゃないか?
どれだけ時が過ぎようと、ゴダールやトリュフォーの若者像が永遠であるように、サニーデイ・サービスは、たとえば七〇年代と九〇年代の若者たちの、差異ではなくて変わらない部分に触れようとしていた。ぼくが、一九七〇年前後の日本の音楽や映画や漫画にどうしようもなくヒリヒリしたものを感じていたとき、まるで呼応するように彼らは現れ、どんな時代であろうと不変の、あの感覚を歌にして手渡してくれた。
あれから二十年以上の時が流れて、ぼくはサニーデイ・サービスの本を書いた。あなたがいま、手にしてくれたこの本は、曽我部恵一、田中貴、丸山晴茂、三人のメンバーそれぞれの人生の凸凹をありのままに映したドキュメンタリー映画みたいなものだ。タイトルは『青春狂走曲』以外に考えられなかった。やみくもに走ったり、躓いて転んだり、死にそうになったり、生き返ったり――そのループをどこで終わらせるか考えている人にも届くような本にしたい、と思った。(「君に捧げる青春の風景」北沢夏音)
(目次)
君に捧げる青春の風景――北沢夏音
intro DANCE TO YOU――曽我部恵一
第一章 若者たち
YOUTH OF TODAY’95――曽我部恵一
レイニーデイ・サービス――北沢夏音
「NOW」の日付――曽我部恵一
「NOW」のあとさき――曽我部恵一
第二章 青春狂走曲Ⅰ
青春狂走曲Ⅰ――曽我部恵一・丸山晴茂・田中貴
第三章 あたらしいうた
WHAT THE WORLD IS WAITING FOR.――北沢夏音
「ギター」『曽我部恵一』『瞬間と永遠』――曽我部恵一
ぼくの独立宣言――曽我部恵一
ROSE RECORDS――曽我部恵一
第四章 青春狂走曲Ⅱ
青春狂走曲Ⅱ――曽我部恵一・丸山晴茂・田中貴
interlude The Making of Artworks――小田島等
outro Popcorn Ballads――曽我部恵一
サニーデイ・サービス 全ディスコグラフィー 1992-2017
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2017/09/27 Wed -
曽我部恵一×小田島等×北沢夏音
「サニーデイ・サービスのアートワーク」
『青春狂走曲』(スタンド・ブックス) 刊行記念
- 10/24 Thu 西尾美也×青田麻未
「日常から哲学すること、つくりだすこと」
『装いは内破する』(左右社)
『「ふつうの暮らし」を美学する』(光文社)刊行記念 - 10/28 Mon 小峰ひずみ×雨宮処凛
「今の日本社会を敢えて“悪口”で語ろう」
『悪口論』(百万年書房)
『難民・移民のわたしたち』(河出書房新社)W刊行記念 - 10/30 Wed 阿部幸大×柴田元幸
「柴田ゼミから学術論文へ──読む、訳す、論じる」
『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』(光文社)『英日バイリンガル 現代ゴシック小説の書き方』(研究社)W刊行記念 - 10/31 Thu 【ぼる塾】酒寄希望×田辺智加
「『田辺の和室』出張トーク」
『酒寄さんのぼる塾晴天!』(発行:ヨシモトブックス/発売:ワニブックス)刊行記念 - 11/01 Fri 井手康喬×松永光弘
「伝え方の考え方」
『伝え方図鑑』(SBクリエイティブ)刊行記念 - 11/03 Sun 川上康則×鴻上尚史
「正解のない問いを考える時代をどう生きるか」
『教師の流儀』(エンパワメント研究所)刊行記念 - 11/07 Thu 大平一枝×原田ひ香
「愛する定食屋を“書く”という仕事」
『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社)
『あさ酒』(祥伝社)W刊行記念 - 11/08 Fri さいきまこ×石田月美
「性被害から子どもを守るには」
『言えないことをしたのは誰?』(現代書館) - 11/09 Sat 永冨真梨×大和田俊之×高田漣
「あなたの知らないカントリー音楽の世界」
『カントリー・ミュージックの地殻変動──多様な物語り』(河出書房新社)刊行記念 - 11/10 Sun 田房永子×西井開「わたしとぼくの凶暴性と粘着性」 『女40代はおそろしい 夫より稼いでたら、家に居場所がなくなりました』(幻冬舎)刊行記念
- 11/13 Wed キニマンス塚本ニキ×ラブリーサマーちゃん
「世界をちょっとよくする? <ニキ・サマ>トークセッション」
『世界をちょっとよくするために知っておきたい英語100』(学研)刊行記念 - 11/14 Thu AK壱乃×坂田ミギー
「大人になって、ますます楽しい!オタ活の楽しみを語る会」
『交換日記がおわっても』(KADOKAWA)刊行記念 - 11/15 Fri ジェーン・スー×桜林直子
『過去の握力 未来の浮力』出版記念
「となりの雑談」トークイベント - 11/16 Sat 永井玲衣×惠愛由×井上花月
「記憶と記録がもたらすケア」by Candlelight - 11/18 Mon 青木彬× 白石正明
「無くなった右足から考えたケアとアートのこと」
『幻肢痛日記』(河出書房新社)刊行記念 - 11/19 Tue 仙波希望×卯城竜太×松田修
「広島、都市とアート、もしくは平和とスラムを問う」
『ありふれた〈平和都市〉の解体——広島をめぐる空間論的探求』(以文社)刊行記念 - 11/21 Thu 吉川公ニ×森真紀×住谷知厚
「伝える広報から伝わる広報へ 広報の心とは何か。」
『広報の心』(理工図書)刊行記念 - 11/22 Fri チョ・イェウン×三宅香帆
「新感覚ホラー小説を通じて見る、日韓の文学現在地」
『カクテル、ラブ、ゾンビ』(かんき出版)刊行記念 - 11/23 Sat 一穂ミチ×高瀬隼子
「これからの恋愛のかたち」
『恋とか愛とかやさしさなら』(小学館)
『新しい恋愛』(講談社)W刊行記念 - 12/05 Thu 和嶋慎治×志村つくね「僕の作詞作法——バンド生活三十五年によせて」『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』(百年舎)刊行記念
- 12/14 Sat きださおり×梨×松澤茂信×小野寺正人 「What shall we do here? この場所で何するナイト」