東西冷戦時代にソビエト連邦が作っていた精緻な世界地図「レッド・アトラス」。この地図はソビエト崩壊から30年近く経った現在もロシアでは機密扱いという、いわくつきの地図です。
この地図を読み解く『レッド・アトラス 恐るべきソ連の世界地図』が日経ナショナル ジオグラフィック社より刊行されました。「レッド・アトラス」はソ連崩壊時に一部が流出したことで、西側諸国が知るところとなりましたが、流出していない部分はいまでも非公開となっています。本書では、英米の地図と突き合せ、ソ連がどのように情報を得て、どのように地図に落とし込んでいったのかを推理しています。またきわめて体系的に作られた地図の欄外には市販の地図には載っていないような情報が散りばめられており、それを読み解くことも本書のひとつの魅力となっています。
本書の刊行を記念したイベントを開催します。ゲストにはソ連やロシアの軍事に詳しい小泉悠さんと速水螺旋人さんをお呼びしました。イベントでは特別に、本書で抜粋収録された1966年版ソ連製の東京の地図をお見せします。ソ連はどのように東京を見ていたのか、何を知っていたのか、実際のレッド・アトラスを見ながら語るイベントとなります。
ぜひご参加ください!
【出演者プロフィール】
小泉悠(こいずみ・ゆう)
軍事アナリスト。1982年、千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。民間企業勤務、外務省国際情報統括官組織専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所(IMEMO RAN)客員研究員、未来工学研究所客員研究員を経て、東京大学先端科学技術研究センター特任助教。専門はロシアの軍事政策・安全保障政策。
著書に『軍事大国ロシア』(作品社)、『プーチンの国家戦略』(東京堂出版)、『徹底抗戦都市モスクワ 戦い続ける街を行く!』(ホビージャパン/イラスト 速水螺旋人、名城犬朗)、共訳書にドミートリー・トレーニン『ロシア新戦略』(作品社)などがある。
速水螺旋人(はやみ・らせんじん)
1971年11月30日生まれ、京都府出身。漫画家、イラストレーター。ソビエト連邦やミリタリーに造詣が深い。現在、「月刊モーニング・ツー」で「大砲とスタンプ」、「月刊コミックバンチ」で「男爵にふさわしい銀河旅行」を連載中。『靴ずれ戦線』(リュウコミックス)『大砲とスタンプ』(モーニングKC)『螺旋人同時上映』(イブニングKC)をはじめ著書多数。共著書に『いまさらですがソ連邦』(三才ブックス)などがある。
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2019/04/16 Tue -
小泉悠×速水螺旋人
「ソ連製の世界地図
“レッド・アトラス”を読む」
『レッド・アトラス』(日経ナショナル ジオグラフィック社)刊行記念
開催日時 20:00~22:00 (19:30開場)
開催場所 本屋B&B
東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
入場料 ■前売1,500yen + 1 drink order
■当日店頭2,000yen + 1 drink order
- 07/04 Fri 富川岳×ドミニク・チェン×桜井祐
「懐かしい異界へ。人ならざるものと共に生きる」
『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念 - 07/05 Sat 岡本敬子×岡本仁
「ふたりへの質問エクストラ 」
『私のふたり暮らし』(光文社) - 07/05 Sat 武田砂鉄×石村博子×舛友雄大
「ノンフィクションの現在地」
Presented by 講談社本田靖春ノンフィクション賞 - 07/06 Sun あきやあさみ×竹村優子
「服と仕事と私~制服化スタイリストと編集者の場合」 - 07/09 Wed 緊急開催!香田有希×田上智子×YOM YOM PR CLUB
「カンヌライオンズPR部門審査員と考える、変化を起こすPRパーソンとは」 - 07/10 Thu 星田英利×フルーツポンチ村上健志×日下怜奈×トット桑原雅人×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第13回公開収録 - 07/11 Fri 星野文月×竹中万季×野村由芽
「それぞれの日記のなかにある、人との距離や関係性」
『不確かな日々』(ひとりごと出版)
刊行記念 - 07/12 Sat 西尾康之×斎藤環
「『不死』の時代とは?:アーティストと精神科医が語り尽くす」
『不死』(くま書店)刊行記念 - 07/13 Sun 柴田元幸×惠愛由
「あなたをみている」
『体の贈り物』(twilillight) 復刊記念 - 07/13 Sun 服部円×長崎訓子
「身近なネコをよく知り、
イラストにするワークショップ」
『ネコは(ほぼ)液体である』
(KADOKAWA)刊行記念 - 07/14 Mon 【全6回】連続講座 鈴木涼美「夜の読書室」Vol.3
- 07/15 Tue 松尾潔×丸屋九兵衛
「90年代R&Bとは何だったのか? 」
『松尾潔のメロウなライナーノーツ』(リットーミュージック)刊行記念 - 07/16 Wed 三宅陽一郎×清木 昌
「ゲームデザイン、人工知能、数学――レトロゲームから未来まで」
『数学がゲームを動かす!』
(日本評論社)刊行記念 - 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/19 Sat 滝口悠生×佐々木敦
「ことばの即興力
ーーいかに書き進めていくか?」
『「書くこと」の哲学 ことばの再履修』
(講談社)刊行&重版記念 - 07/21 Mon 沢山遼×山本浩貴×岩渕貞哉
「岡﨑乾二郎、そしてモダニズムをいま、考える」
『美術手帖 2025年7月号 特集「岡﨑乾二郎」』(美術出版社)刊行記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念