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堂本かおる×荏開津広
「小説からひも解くBlack Lives Matter」
『フライデー・ブラック』(ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー著 押野素子訳 駒草出版)刊行記念

堂本かおる×荏開津広
「小説からひも解くBlack Lives Matter」
『フライデー・ブラック』(ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー著 押野素子訳 駒草出版)刊行記念

  • リアルタイム配信

※本イベントは配信のみでご参加いただけるイベントです。詳細につきましてはページ下部をご確認ください。

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5月25日にミネソタ州ミネアポリスで起きたジョージ・フロイド氏殺害事件を発端に、大きなうねりとなっているBlack Lives Matter(ブラック・ライブス・マター/以下BLM)運動。日本でも多くの報道がされ、プロテストやデモの様子をSNSで目にする機会も多く、その背景にある歴史や構造的差別に関心を向ける人が増えています。先日の全米オープンテニスで優勝した大坂なおみさんの言動も大きな話題となりました。

本屋B&Bでは、今年2月に翻訳出版されたアフリカ系アメリカ人の新人作家、ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤーの短編集『フライデー・ブラック』を基点に、BLMを考えるトークイベントを開催します。アジェイ=ブレニヤーが、アフリカ系アメリカ人が日常的にさらされている暴力をテーマに作品を書くようになったのは、BLMが生まれる契機ともなった、2012年に発生したトレイヴォン・マーティン射殺事件(及び殺害したジョージ・ジマーマンの「正当防衛」による無罪判決)だといいます。彼は想像力を駆使して描く架空の世界を通して、読者に現実社会の歪みを我がごととして直面させます。アジェイ=ブレニヤーは作家の仕事について、「ペン・アメリカ」でのインタビュー(2019年2月)で次のように発言をしています。

「作家は、権力に対して『真実』を語ることができる。最も弱い立場にいる人々の痛みを声にすることができる。その声を使って、自分のことだけ考えていればいいと思わせるようなシステムに対向することができるんだ」(藤井光氏による本書解説より引用)

登壇いただくのは、本書の訳者・押野素子さんと共にナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤーの自宅を訪ね、インタビューした、ニューヨーク在住のライターで、ブラックカルチャーや移民文化、社会事情に詳しい堂本かおるさん。そして、東京のクラブシーン黎明期からDJとして活躍し、ブラックカルチャーやストリート・カルチャーに造詣の深い荏開津広さんのお2人です。東京とニューヨークをリモートでつないで、BLMとは何か、フィクションの力とは、カルチャーを通して社会を理解することの意味などを語っていただきます。尚、イベント当日はアメリカ大統領選挙(11/3)の結果が出た直後でもあり、堂本さんには現地の様子もレポートいただく予定です。どうぞご期待ください。

『フライデー・ブラック』特設サイト
https://fb-koma.wixsite.com/komamura-pub/fridayblack

著者:ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー Nana Kwame Adjei-Brenyah
1991年、アメリカ・ニューヨーク州オールバニー出身。両親はガーナ移民。十代から文学に親しみ、ニューヨーク州立大学オールバニー校を卒業後、シラキュース大学大学院創作科で修士号を取得。2018年秋刊行の今作が新人作家としては破格の注目を集め、恩師のジョージ・ソーンダーズやロクサーヌ・ゲイ等が称賛。多くのメディアでも高評価を得て、今後が最も期待される作家の仲間入りを果たした。表題作は映画化も決定している。

【出演者プロフィール】
堂本かおる(どうもと・かおる)
ライター。大阪出身、ニューヨーク・ハーレム在住。CD情報誌の編集を経て1996年に渡米。パブリックリレーション会社インターン、ハーレムYMCA学童保育所勤務を経てライターとなる。以後、ブラックカルチャー、移民/エスニックカルチャー、アメリカ社会事情全般について雑誌・新聞・ウエブに執筆。共著に『〈都市〉のアメリカ文化学』(笹田直人編著、ミネルヴァ書房)がある。http://www.nybct.com

荏開津広(えがいつ・ひろし)
執筆/DJ/京都精華大学、東京藝術大学非常勤講師。東京生まれ。東京の黎明期のクラブでのDJを皮切りに、以後主にストリート・カルチャーの領域で国内外にて活動。2010年以後はキュレーション・ワークも手がけ、2013年よりポンピドゥー・センター発の実験映像祭「オールピスト京都」ディレクターを務める他、日本初のラップの展覧会『RAP MUSEUM』(市原湖畔美術館、2017年)にて企画協力、Port B『ワーグーナー・プロジェクト』で音楽監督を務める(演出:高山明、2017年神奈川県立芸術劇場、2019年フランクフルト公演、20年大分公演[予定])。翻訳書に『サウンド・アート』(フィルムアート社)。オンラインでストリートアートについての『アーバン・アート・リサーチ』連載中。

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出演者堂本かおる
荏開津広

出版社駒草出版

開催日時15:00~17:00

開催場所リアルタイム配信

入場料■配信参加:1500円
■書籍つき配信参加:1500円+『フライデー・ブラック』2200円
(上記いずれも税別)