芝浦のイベントスペース「SHIBAURA HOUSE」を運営する株式会社広告製版社に所属しながら、「印刷の余白Lab.」名義でフリーランスで特殊印刷ほか様々な印刷物の監修とデザインを手掛ける野口尚子さん。このたび初の単著『Play Printing 』(BNN新社)を上梓されました。お相手をつとめていただくアートディレクターの大西隆介さんは、野口さんとは仕事仲間であると同時に友人でもあります。一方B&Bの内沼は、野口さんの独立を促した張本人でもある旧知の仲であり、また大西さん率いる事務所「direction Q」は、なんとB&Bと同じ建物内にあり、いわば大西さんとはご近所同士でもあるのです。
今回は野口さんの単著の出版記念、そしてなんとご自身の誕生日当日でもあるということで盛大に祝いながら、「<近所>の仕事論」というテーマで、3人で話し合いたいと思います。独立して仕事をしているクリエイター同士は、友人関係などのいわゆる「近所」で仕事を一緒にするケースが数多くありますが、その場合に果たしてプライベートと仕事の境目はどこにあり、そうした関係性はつくられるクリエイティブのアウトプットにどのように作用しているのでしょうか。「近所」と「仕事」の関係性について迫る、まったく新しい仕事論。フリーランスのクリエイターはもちろん、これから独立を考えている方や、就職するか悩んでいる学生の方、シェアオフィスに興味のある方などにも必見です。