「社会に出て2、3年したころ、毎日の仕事に没頭し、そこに快感を覚える一方で、心のどこかで日々のルーティーンに不安を感じていました。しかし、毎日の家と会社の往復の中だと、なかなか自分の将来について、人生について考える機会がありませんでした。会社では毎日があっという間に過ぎてしまうし、家に帰ってもFacebookやtwitterを見ているとあっという間に時間が過ぎてしまうのです。なんとか働きながら将来のことを考えることができないか（しかもどうせなら楽しく）、その答えがWYPでした。」
“働きながら考える”ことを目的としたリトルプレス『WYP（ワイプ）』を作り始めたきっかけとして、WORLD YOUTH
PRODUCTSのHPにはこう書いてあります。
「ゆとり新入社員」といった揶揄的な言い回しが浸透して久しい昨今ですが、実はその第一世代は、WYPの編集メンバー5人のうち4人を占める1987年生まれ。彼らが2011年から“働きながら考え”て雑誌を作った末、2014年5月の今、WYPメンバーのキャリアはそれぞれ同時多発的に新しい局面を迎えているのだとか。
これからの執筆・編集・出版に携わる人のサイト「DOTPLACE」編集者である後藤知佳（こちらもまた1987年生まれ）が、インタビューシリーズ「〈ゆとり世代〉の編集者」の最新回として〈ゆとり世代〉の仕事観」をテーマに公開取材していきます。
働くことに悩むゆとり世代の方も、ゆとり社員に手を焼いた経験のある方も、お気軽にお越しください。
WORLD YOUTH PRODUCTS
http://wypweb.net/
DOTPLACE -「〈ゆとり世代〉の編集者」
http://dotplace.jp/archives/category/interview/〈ゆとり世代〉の編集者
（登壇者）
川口瞬（1987年生まれ、WORLD YOUTH PRODUCTS 編集長）
鼈宮谷千尋（1987年生まれ、WORLD YOUTH PRODUCTS）
後藤知佳（1987年生まれ、ウェブサイト「DOTPLACE」編集者）
（プロフィール）
WORLD YOUTH PRODUCTS（川口瞬、鼈宮谷千尋）
普通の会社員である5人が「働くこと」「将来のこと」をテーマとした雑誌を編集・発行する団体。2011年から活動をスタートし、インドの「働く」を取材してまとめた創刊号を2013年
2月に発行。2013年8月、雑誌の制作過程をすべて公開する試み「働く“合間”に雑誌をつくる展」を渋谷ヒカリエ Creative Rounge
MOV 内「aiiima1」にて実施。2014年1月、そのイベントを書籍化した「WORLD YOUTH PRODUCTS Vol.0.5
働きながら日本を探る」を発行。
聞き手：後藤知佳
1987年生まれ。東京多摩地域出身。デザイン制作会社、大学生（2回目）、出版社勤務などを経て、2013年10月よりこれからの執筆・編集・出版に携わる人のサイト「DOTPLACE」編集者。その中のインタビューシリーズ「〈ゆとり世代〉の編集者」を企画・編集。本コーナーの取材は、武田俊（KAI-YOU）、MISUMI（Zigg）、小田明志（LIKTEN）、川田洋平（TOmag）、島崎賢史郎（N
magazine）に続き今回で6組目。
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