2009年に「好去好来歌」(すばる文学賞佳作)でデビューした台湾人作家、温又柔さんの待望のエッセイ『台湾生まれ 日本語育ち』が白水社から刊行されました。
本書には、言語とアイデンティティの問題を考えてきた温さんの、デビューから4年の歩みが集約されています。
このたびB&Bでは管啓次郎さんをゲストにお迎えして、コトバ、旅、台湾、そして、ニホンゴについて、お二人で自由に語り合っていただきます。
温さんは2013年、管さん率いる明治大学理工学部大学院生が台湾の馬祖で行なった映像制作ワークショップに同行しました。この旅は、温さんにとってみずからのコトバを探究する重要なきっかけとなったそうです。
本書で温さんはこの馬祖への旅を描いた章の冒頭に、管さんの『オムニフォン―‹世界の響き›の詩学』(岩波書店)からの一節を添えています。
当日は、お二人による台湾に関する詩の朗読も予定。何語が飛び出るかお楽しみに!ニホンゴに浸透する世界の響きに耳を傾ける夜を満喫しましょう。
台湾のビールもご用意します!
温又柔(おん ゆうじゅう)
作家。1980年台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。09年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。11年『来福の家』(集英社)を刊行。同年9月白水社のHPで「失われた〝母国語〟を求めて」の連載スタート。(15年5月まで)
2013年音楽家・小島ケイタニーラブと共に朗読と演奏によるコラボレーション活動<言葉と音の往復書簡>を開始(http://www.sunnyboybooks.jp/author/ponto)。同年、ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷――リービ英雄52年ぶりの台中再訪』(http://ikyou-kokyou.jimdo.com/)に出演。
管啓次郎(すが けいじろう)
詩人、比較文学者。1958年生まれ。明治大学理工学部教授。ハワイ大学、ニューメキシコ大学、ワシントン大学(シアトル)などで人類学、比較文学を学ぶ。
主な著書に『オムニフォン――<世界の響きの詩学>』(岩波書店)、『ホノルル、ブラジル――熱帯作文集』(インスクリプト)、『斜線の旅』(インスクリプト)、『本は読めないものだから心配するな』(左右社)、『ハワイ、蘭嶼(旅の手帖)』(左右社)、詩集『Agend’Ars』(左右社)四部作など。ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷――リービ英雄52年ぶりの台中再訪』をプロデュースした。
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2016/01/29 Fri -
温又柔×管啓次郎
「カタコトの夜」
『台湾生まれ 日本語育ち』
(白水社)刊行記念
- 05/20 Mon 岡室美奈子×柚木麻子
「私たちの体はテレビドラマでできている!」
『テレビドラマは時代を映す』(早川書房)刊行記念 - 05/21 Tue 牧村憲一×高野寛
「”Tonoban in wonderland” 不思議の国のトノバン」
『あの素晴しい日々 加藤和彦、「加藤和彦」を語る』(百年舎)刊行記念 - 05/22 Wed 丸山幸子×田代親世
「韓流取材歴25年の猛者たちが語る〜過去、今、未来」
『韓流前夜』(東京ニュース通信社)刊行記念 - 05/23 Thu 朝日順子×藤本国彦
「ビートルズの知られざる修行時代を追う」
『ビートルズ・イン・ハンブルク』(青土社)刊行記念 - 05/24 Fri TAJIRI×小林邦宏×原カントくん
「旅するカルチャートーク『たびかるジャンクション』公開収録」 - 05/25 Sat 片岡大右×石田月美×小川公代
「批評とケアと生きること」
『批評と生きること「十番目のミューズ」の未来』(晶文社)刊行記念 - 05/26 Sun 佐々木敦×阿部和重
「アベカズについて語るべき、ニ、三以上のこと」
『佐々木敦による阿部和重(仮)』刊行記念 阿部和重デビュー30周年記念
- - 05/27 Mon 麻田浩×松山猛
「麻田浩が松山猛にずっと聞きたかったこと~麻田浩の聞かずに死ねるか」
映画『トノバン 音楽家加藤和彦とその時代』公開記念 - 05/30 Thu 津田昌太朗×照沼健太×伏見瞬
「フェス大国ニッポンの音楽業界&世界のフェス事情」
『フェス旅 日本全国音楽フェスガイド』(小学館クリエイティブ)刊行記念 - 06/01 Sat 南信長×トミヤマユキコ
「あのキャラはなぜ〈メガネ/デブ/ブサイク〉なのか?」
『メガネとデブキャラの漫画史』(左右社)刊行記念 - 06/02 Sun 田中千絵×しまおまほ
「母である私と、私自身との距離」
『卒母のためにやってみた50のこと がんばる母さんやめました』(大和書房)刊行記念 - 06/03 Mon 神原一光×ミト(クラムボン)
「小室哲哉を大いに語る!」
『WOWとYeah 小室哲哉』(小学館)刊行記念 - 06/04 Tue フルーツポンチ村上健志×あわよくばファビアン×ピストジャム×ゲスト
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」公開収録 - 06/05 Wed 西村カリン
「学校を見るとその国がよくわかる! 読者のみなさんと語り合う会」
『フランス人記者、日本の学校に驚く』(大和書房)刊行記念 - 06/07 Fri 柴崎友香×横道誠
「私は「この私」を通じてしか世界を経験できない」
『あらゆることは今起こる』(医学書院)刊行記念 - 06/08 Sat 稲垣健志×竹田恵子×山本浩貴×清水知子
「アートをゆさぶる:アート×カルチュラル・スタディーズ」
『ゆさぶるカルチュラル・スタディーズ』(北樹出版)刊行記念 - 06/09 Sun 宮越里子×super-KIKI
〈社会運動とデザイン/アート〉
〜思想強めのブリコラージュ〜 - 06/10 Mon 甘糟りり子×影山桐子×皆川壮一郎
「”拡張家族”って知ってますか?」
『私、産まなくていいですか』(講談社)刊行記念 - 06/12 Wed 吉村生×高山英男×xiangyu
「暗渠ってなんだ?〜「痕跡」への視線」
『暗渠マニアック!増補版』(筑摩書房)刊行記念 - 06/13 Thu 鈴木成一×水戸部功×albireo
「“良い装丁”ってなんだろう?」
『【全5回】本屋B&B 超実践 装丁の学校』開校記念 - 06/15 Sat 大野露井×佐藤亜紀×川本直
「小説と翻訳のあわい」
『塔のない街』(河出書房新社)
『教皇ハドリアヌス七世』(国書刊行会)W刊行記念 - 06/18 Tue 原田裕規×武田砂鉄
「いかにしてラッセンは“国民的画家”になったのか」
『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』(フィルムアート社)刊行記念 - 06/22 Sat ganshu×くどうれいん
「スナックレイン出張版 in 下北沢」
岩手県青年醸友会 〈ganshu〉 発売記念 - 06/30 Sun 豊﨑由美×小泉悠×小泉エレーナ
第88回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 07/01 Mon 酒井順子×武田砂鉄
「上に見たり、下に見たり~姿を変えた世間の“凸凹”を考察する」
『消費される階級』(集英社)刊行記念 - 07/15 Mon 正高佑志×高樹沙耶×新見正則
「法改正で気になる大麻の医療利用―必要とする人に処方? 管理や制限はどうなる?―」
『大麻の新常識』(新興医学出版社)刊行記念