本イベントでは、昨年発売になり、話題を呼んでいる赤々舎の2冊の写真集金山貴宏『While Leaves Are Falling…』、馬場磨貴『We are here』の刊行を記念し、女性の生における選択と現実、翻っての写真の在り方などについて、広く語り合います。
「総合失調症の母とおば2人を16年間にわたり記録した」金山貴宏さんによる写真集と、「妊婦のヌードとランドスケープの融合により、新たな女性のありかたを明示した」馬場磨貴さんによる写真集は、男性作家と女性作家、ドキュメント性とフィクション性のある作風の違いなど、一見異なるもののように見えますが、その境界への疑問や揺らぎを通しても、写真と女性の生の話は交差しあい、男性側から聴いても興味深い、多くの議論を生むものとなるでしょう。
モデレーターには、美術・映像・メディアなど表象における女性への造詣が深く、妊婦写真の研究・講演を近年多数行われている写真研究家小林美香さんをお招きいたします。
また、自らも女性の一人として、女性作家の作品集を含む多くの出版物を刊行されてきた、赤々舎代表の姫野希美さんにもご登壇して頂き、この2冊に迫ります。
金山 貴宏 (かねやま・たかひろ)
1971年東京都生まれ。93年に映画制作を学ぶためにアメリカへ留学。97年ニューヨーク市立大学学士課程 (写真科)を修了する。2001年School of Visual Arts大学院(ニューヨーク)写真科修士課程修了後、03年国際写真センター(ICP)のドキュメンタリー写真科に籍を置く。2013年東京インターナショナル・フォトグラフィ・コンペティション審査員賞。2016年NYFA (New York Foundation For The Arts)の写真部門のフェローシップを獲得、同年Light Work Artist-In-Residence(ニューヨーク州シラキュース)に参加。写真集『While Leaves Are Falling…』(赤々舎)刊行。日本カメラ12月号「2016年の写真集・写真展ベスト5」選出、PHOTO BOOKSTORE MAGAZINE「PHOTOBOOKS OF 2016: AWOISKA VAN DER MOLEN」選出。
馬場 磨貴(うまば・まき)
東京都生まれ。武蔵野美術大学短期学部油絵科在学中から写真を撮り始める。新聞社の出版写真部に勤務。その後フリーランスに。2002年 文化庁在外研修生として渡仏。Ecole Nationale Superieure de la Photographie d’Arles に学ぶ。2008年『absense』(蒼穹舎)、2016年『We are here』(赤々舎)刊行Place M(新宿)、OGUMAG(尾久)にて同タイトル写真展開催。日本カメラ12月号「2016年の写真集・写真展ベスト5」選出。現在、東京を拠点に活動中。
小林美香(こばやし・みか)
写真研究者。国内外の各種学校/機関で写真に関するレクチャー、 ワークショップ、展覧会を企画、雑誌にウェブサイトに寄稿。2007-08年にアメリカに滞在し、国際写真センター(ICP)及びサンフランシスコ近代美術館で日本の写真を紹介する展覧会/研究活動に従事。現在、東京国立近代美術館客員研究員。東京工芸大学非常勤講師。著書に『写真を〈読む〉視点』(2005 年,青弓社)、訳書に『写真のキーワード 技術・表現・歴史』 (共訳 昭和堂、2001年)、『ReGeneration』 (赤々舎、2007年)、『MAGNUM MAGNUM』(青幻舎、2007年)、『写真のエッセンス』(ピエブックス、2008年)などがある。
姫野希美(ひめの・きみ)
赤々舎代表取締役、ディレクター。2006 年に赤々舎を設立。写真集、美術書を中心に150冊余りの書籍を刊行。第33回木村伊兵衛写真賞の志賀理江子『CANARY』、岡田敦『I am』、第34回同賞の 浅田政志『浅田家』、第35回同賞の高木こずえ『MID』『GROUND』、第38回同賞の百々新『対岸』、第40回同賞の石川竜一『絶景のポリフォニー』『okinawan portraits 2010-2012』などがある。2014年より東京工芸大学教授。
イベントのご予約はこちらから!
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2017/02/11 Sat -
金山貴宏×馬場磨貴×小林美香×姫野希美
「写真に見る、女の生をめぐって」
『While Leaves Are Falling…』
『We are here』
(赤々舎)W刊行記念
- 11/21 Thu 吉川公ニ×森真紀×住谷知厚
「伝える広報から伝わる広報へ 広報の心とは何か。」
『広報の心』(理工図書)刊行記念 - 11/22 Fri チョ・イェウン×三宅香帆
「新感覚ホラー小説を通じて見る、日韓の文学現在地」
『カクテル、ラブ、ゾンビ』(かんき出版)刊行記念 - 11/23 Sat 一穂ミチ×高瀬隼子
「これからの恋愛のかたち」
『恋とか愛とかやさしさなら』(小学館)
『新しい恋愛』(講談社)W刊行記念 - 11/24 Sun チョン・ジヘ×原田里美×内沼晋太郎
「好きなことを続けていく方法」
『私的な書店─たったひとりのための本屋─』(葉々社)刊行記念 - 11/25 Mon ソ・イジェ×原田いず×大田ステファニー歓人
「読むことと見ることの間で かつて映画を学んでいた日韓の小説家が語る、世界の切りとり方」
『0%に向かって』(左右社)刊行記念 - 11/28 Thu TaiTan×内沼晋太郎
「『人生を編集する』ってなんだろう」
「EDiT」2025年版手帳発売記念 - 11/29 Fri 金原ひとみ×小川哲×スケザネ
「文学は世界をひっくり返せるか」
新文芸誌『GOAT』(小学館)刊行記念 - 11/30 Sat パク・ヘウル×ファン・モガ×inch magazine
「新たなる韓国SFの世界」
『この星を離れた種族』(inch magazine)『地上適応困難症』W刊行記念 - 11/30 Sat 岡野八代×重田園江
「ちいさなケアのみつけ方 いま改めて考えるケアの倫理」 - 12/01 Sun 宮崎智之×高橋久美子
「美しいエッセイについて」
『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』(筑摩書房)重版記念 - 12/02 Mon 吉本ばなな×又吉直樹×バイク川崎バイク×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」
第七回公開収録 - 12/04 Wed 小池昌代×三角みづ紀×岡本啓
「わたしたちが放課後によみたい詩 」
『放課後によむ詩集』(理論社)刊行記念 - 12/05 Thu 和嶋慎治×志村つくね
「僕の作詞作法─バンド生活三十五年によせて」
『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』
(百年舎)刊行記念 - 12/06 Fri
絵津鼓×大原扁理
「Wデビュー10周年記念 漫画家と作家が語る、お金と仕事とこれからのこと」
『IRUKA 3』(forbit)
『シン・ファイヤー』(百万年書房)W刊行記念 - 12/07 Sat 堀元見×水野太貴
「ゆる言語学ラジオ本大賞2024 発表会」 - 12/08 Sun 菊地成孔×相田冬二
「映画を奏でるということ」
『クチから出まかせ』(集英社)
『あなたがいるから』(Bleu et Rose)W刊行記念 - 12/09 Mon 横田増生×平山亜佐子「女と男の潜入取材(化け込み)語り尽くし!」『潜入取材、全手法 調査、記録、ファクトチェック、執筆に訴訟対策まで』(KADOKAWA)重版記念
- 12/10 Tue ー『編むことは力』翻訳刊行記念 ー
佐久間裕美子×super-KIKI
「ものづくり(糸・布・針)から考える持続可能な社会運動」 - 12/12 Thu 池上晴之×ムロケン×ウイリアム・ヘイムス「ザ・ラスト・ワルツ見聞録&ロビー・ロバートソンの実像」『ザ・バンド 来たるべきロック』(左右社)刊行記念
- 12/14 Sat きださおり×梨×松澤茂信×小野寺正人
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 12/15 Sun 藤田雄介×武田清明×権藤智之
「建具談義 Vol.2:建具と構法・部品・流通」
『建具の手がかり』(学芸出版社)刊行記念 - 12/16 Mon 中川淳一郎×ヨッピー×山崎幸治「2024年『都道府県魅力度ランキング』最下位記念! SAGA語り」
- 12/21 Sat 豊﨑由美×広瀬大志
×小島日和×向坂くじら×張文經
×のもとしゅうへい×故永しほる
×小笠原鳥類×平川綾真智
「現代詩フェスティバル 詩の未来へ」
『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない! 萌える現代詩入門』
(思潮社)刊行記念 - 01/09 Thu 鳥羽和久×古賀及子
「子どもと私の“観察”のしかた 」
『「学び」がわからなくなったときに読む本』(あさま社)『好きな食べ物がみつからない』(ポプラ社)W刊行記念 - 01/12 Sun 田中さとみ×藤原安紀子×山本浩貴×佐藤文香
「アニメの予告編を眺めるように/詩を書いている」
『sleeping cloth スリー ピング クロス』(左右社)刊行記念