鴻巣友季子さんによる新書『翻訳ってなんだろう?』が、ちくまプリマー新書より好評発売中です。
翻訳とは、なにをするものなのだろう?
モンゴメリ『赤毛のアン』の「小難しい言葉」を訳すと「アンの屈折」がわかる。ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の「言葉遊び」を訳すと「アリスのとまどい」がわかる。サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』の「口癖」を訳すと「ホールデン少年の孤独」がわかる。ジョージ・バーナード・ショー『ピグマリオン」の「完璧すぎる英語」を訳すと「イライザの痛み」がわかる。ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』の「毛糸の色の違い」を訳すと、「まなざしの移ろい」がわかる……。
本書は、誰もが知っている名作を、それぞれキーポイントを定めて訳すことで初めてわかる翻訳の醍醐味と作品の魅力に触れられる一冊。
今回B&Bでは、『翻訳ってなんだろう?』刊行を記念してイベントを開催します。
対談のお相手にお迎えするのは、「古典名作を面白く斬らせたら右に出る者はいない!」と鴻巣さんが太鼓判を押す、小説家の柚木麻子さん。
昨年12月に柚木さんが刊行された『名作なんか、こわくない』には、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』からカズオ・イシグロの『日の名残り』まで、世界の名作全57冊の読みどころが、柚木さんの視点ならではで紹介されています。
おふたりのトークからさらに深まる翻訳の世界、名作の魅力をお楽しみください。
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