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出版市場のピークである1996年以降のブックデザインをそのデザインスタイルによって分類・配置・俯瞰することで、この期間における本のデザインと出版産業のありようの記述を試みた『アイデア』387「現代日本のブックデザイン史 1996–2020」。その製作にあたった3名のブックデザイナーが、現代日本のブックデザインシーンを各世代のデザイナーと対話するトークシリーズの第4弾。
ときに軽妙洒脱に、ときに紙の開発にまでハードコアに関わり、文芸書の装丁を中心に活躍する名久井直子。出版不況の時代に、いま本をつくる現場ではなにが起きているのか、次代につないでいくためにできることはあるのか。名久井をゲストに迎え、本づくりの現在と未来を探る。
名久井直子(なくい・なおこ)
ブックデザイナー。1976年岩手県生まれ。武蔵野美術大学卒業後、広告代理店を経て2005年に独立。ブックデザインを中心に紙まわりの仕事を手がける。2014年、第45回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。
川名潤(かわな・じゅん)
1976年千葉県生まれ。プリグラフィックスを経て2017年川名潤装丁事務所設立。多数の書籍装丁、雑誌のエディトリアル・デザインを手がける。
水戸部功(みとべ・いさお)
1979年生まれ。2002年、多摩美術大学卒業。在学中から装幀の仕事をはじめ、現在に至る。2004年、造本装幀コンクール展審査委員奨励賞受賞。2011年、第42回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。
長田年伸(ながた・としのぶ)
1980年東京生まれ。装丁/編集/執筆。中央大学で中沢新一の薫陶を受け、春風社編集部を経て、朗文堂新宿私塾でタイポグラフィを学ぶ。日下潤一のアシスタントを務め2011年に独立。2007年、造本装幀コンクール展日本書籍出版協会理事長賞受賞。主な仕事に鈴木一誌『ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見』、『アイデア』379「ブックデザイナー鈴木一誌の仕事」(以上、誠文堂新光社)など。
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