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昨年末に、文筆家で路地徘徊家のフリート横田さんの新刊『横丁の戦後史』と、遊廓家でカストリ出版代表の渡辺豪さんの『赤線本』(イーストプレス)が相次いで出版されました。
『横丁の戦後史』は、テキヤ、よそ者、周縁に置かれた人々など、「みんな」で作った横丁の歴史を掘り起こした一冊。一方『赤線本』は、売春防止法によって消えた赤線街と、そこに生きる娼婦と買う男、取り巻く街・時代を見つめる作品群をまとめた一冊です。
「100年に一度」の規模で再開発が進む渋谷をはじめとして、近年大きく表情を変えつつある東京。
戦後、混乱の真っ只中にカタチづくられ、70余年後の現在もわずかに現代に名残りを留めていた横丁と色街跡も、今や開発の大きなうねりを前に次第にその面影を失いつつあります。
戦後の徒花、ヤミ市・赤線──
今回、B&Bでは2冊の刊行を記念して、戦後秘史を掘り起こしたフリート横田さんと渡辺豪さんが、これまで語られることのなかった東京の戦後史を「酒と色」の方面から語り合っていただきます。
【主なテーマ】
・戦後の徒花、ヤミ市と赤線
・五輪で消えた裏街
・みんなが知ってるあの街も、ヤミ市や色街がルーツ
・2回の五輪で東京の街はどう変わった?
・消えていった盛り場のキーマンたち
・コロナ時代の横丁と色街
・時代は変わっても酒と色気は変わらない?
など
【出演者プロフィール】
フリート横田(ふりーと・よこた)
文筆家。路地徘徊家。1979年生まれ。戦後~高度成長期の古老の昔話を求めて盛り場を徘徊。昭和や盛り場にまつわるコラムや連載記事を雑誌やウェブメディアに執筆、TV番組にも出演。著書に『東京ノスタルジック百景』『東京ヤミ市酒場』『昭和トワイライト百景』など。YouTubeチャンネル:路地裏の泥酔者
渡辺豪(わたなべ・ごう)
遊廓家・カストリ出版代表。1977年生まれ。戦後の売春史が主テーマ。遊廓跡・赤線跡を全国およそ500箇所にわたって撮影。2015年、遊廓専門の出版社「カストリ出版」を創業、主に遊廓関連の復刻を行う。翌16年、吉原遊廓跡に遊廓専門の書店「カストリ書房」を開店。著書に『戦後のあだ花 カストリ雑誌』(三才ブックス)、『遊廓』(新潮社)など。
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