創業以来、毎日イベントを開催している本屋B&B。
そんなB&Bのお客さまから多数寄せられた「作品をもっと少人数で掘り下げて読んでみたい」という熱いリクエストにお応えして、三回目となる「著者本人と飲み語る」少人数読書会(全二回)を、50年以上の歴史を誇るジャズ喫茶の名店、新宿「DUG」にて開催します。
※会場が新宿「DUG」(東京都新宿区新宿3-15-12)での開催となります。ご注意ください
http://www.dug.co.jp/main.html
今回、読書会にお迎えする著者は、第二作にして直木賞を受賞し、“ミステリ界の生ける伝説”と呼ばれるだけでなく、フリージャズのピアニストとしても活躍する原尞さん。
「はじめての原尞」というテーマの通り、原尞作品を読んだことがない原尞初心者の若い方を中心にお集まりいただくとともに、原尞さん同様に“好きなことで生きる”をテーマに「パラレルキャリア女子」として活躍されている正能茉優さんをお招きし、作品と著者について全二回にわたって徹底的に飲み・語る予定です。
第一回は、原尞さんご本人をお迎えし、原尞さんのデビュー作であり、私立探偵・沢崎が初登場するハードボイルド長篇『そして夜は甦る』(早川書房)を初めて読んだ感想を正直に語りながら、原尞さんの生き方や考え方を深堀ります。
そして第二回は、原尞さんの熱狂的ファンであり、自身のTwitterで“この作家のおかげで他の小説に満足できなくなった。”と語る、実業家で書評サイト「HONZ」代表の成毛眞さんをゲストにお招きし、14年ぶりの新作『それまでの明日』(早川書房)を読んだ感想や、好きなことで生きるための気づきなどを、皆さんと一緒に全員で考えます。
※新作『それまでの明日』(早川書房)は第一回の読書会後に皆様に差し上げます
しっかり読んで、しっかり考えて、しっかり著者本人と飲み語りたい! という方は、ぜひご参加ください。
【応募条件】
今回は原尞さんの作品を読まれたことがない「原尞初心者」の、「若い方」を対象としたイベントとなりますことご了承ください。
【課題図書:第一回2月28日(水)】
『そして夜は甦る』(早川書房)
西新宿の高層ビル街のはずれに事務所を構える私立探偵沢崎は、ひょんなことから、行方不明となったルポライターの調査に乗り出すことに——そして事件は過去の東京都知事狙撃事件の全貌へと繋がっていく……。いきのいい会話と緊密なプロット。レイモンド・チャンドラーに捧げられた記念すべき長篇デビュー作。
【課題図書:第二回3月7日(水)】
『それまでの明日』(早川書房)
11月初旬のある日、渡辺探偵事務所の沢崎のもとを望月皓一と名乗る紳士が訪れた。消費者金融で支店長を務める彼は、融資が内定している赤坂の料亭の女将の身辺調査を依頼し、内々のことなのでけっして会社や自宅へは連絡しないようにと言い残し去っていった。沢崎が調べると女将は六月に癌で亡くなっていた。顔立ちのよく似た妹が跡を継いでいるというが、調査の対象は女将なのか、それとも妹か? しかし、当の依頼人が忽然と姿を消し、いつしか沢崎は金融絡みの事件の渦中に。切れのいい文章と機知にとんだ会話。時代がどれだけ変わろうと、この男だけは変わらない。14年もの歳月を費やして遂に完成した、チャンドラーの『長いお別れ』に比肩する渾身の一作。
※第一回読書会終了時に参加者の皆様に無料でお渡しいたします
【出演者プロフィール】
原尞(はら・りょう)
1946年佐賀県鳥栖生まれ。 九州大学文学部美学美術史科を卒業。70年代はおもにフリージャズのピアニストとして活躍。30歳ころから意識的に翻訳ミステリを乱読し、とくにレイモンド・チャンドラーに心酔した。1988年に私立探偵・沢崎が初登場するハードボイルド長篇『そして夜は甦る』で日本のミステリ界に颯爽とデビュー。日本の風土にハードボイルドを定着させた優秀作として高い評価を得た。89年の第2作『私が殺した少女』で第102回直木賞を受賞。1990年に6つの短篇を収めた連作集『天使たちの探偵』を上梓し、第9回日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞を受賞。その後長篇第3作『さらば長き眠り』(95年)、第4作『愚か者死すべし』(2004年)と書き継いだ。その他の著作にエッセイ集『ミステリオーソ』『ハードボイルド』がある。佐賀県鳥栖市に在住し、ジャズ演奏と執筆に勤しんでいる。
成毛眞(なるけ・まこと)
1955(昭和30)年北海道生まれ。中央大学卒業。自動車部品メーカー等を経て日本マイクロソフト株式会社入社、1991年同社代表取締役社長。2000年に退社後、インスパイア設立。書評サイト「HONZ」代表も務める。著書に『これが「買い」だ』『本は10冊同時に読め!』『成毛式実践マーケティング塾』など多数。
【モデレーター】
正能茉優(しょうのう・まゆ)
ハピキラFACTORY代表取締役・ソニー新商品企画担当。1991年東京生まれ。慶應義塾大学在学中の2012年、地方の商材をかわいくプロデュースし発信・販売するハピキラFACTORYを創業。大学卒業後は広告代理店に就職。現在は、ソニーで新規事業・新商品を開発しながら、自社の経営も行う「パラレルキャリア女子」。その「副業・兼業」という働き方の経験を活かし、経済産業省「兼業・副業を通じた創業・新事業創出に関する研究会」の委員にも。自社の活動としては、2017年3月より日本郵便とコラボした商品群が全国24,000局の郵便局で発売。北海道天塩町政策アドバイザーや慶應義塾大学SFC研究所上席所員としても、精力的に活動中。
【開催日時】
2018年2月28日(水)19:00〜21:00(18:30開場)
2018年3月7日(水)19:00〜21:00(18:30開場)
※両日ともに参加可能な方のみお申し込みください
※先着順。定員に達した時点で締め切らせていただきます
イベントのご予約はこちらから!
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2018/02/28 Wed -
原尞×正能茉優×成毛眞
「はじめての原尞」
“好きなことで生きる”伝説の作家本人と、伝説のジャズ喫茶で飲み語る読書会(第一回)
- 10/03 Fri 鈴木大介×石田月美×大嶋栄子
「当事者とパートナーにとってのより良い支援のために 」
『好きで一緒になったから』(晶文社)刊行記念 - 10/04 Sat 笹公人×天久聖一
「短歌はじめて物語」
『念力物語』(笠間書院)刊行記念 - 10/07 Tue ワクサカソウヘイ×男性ブランコ平井まさあき
「旅ってなんだろう?」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)重版記念 - 10/08 Wed 田中俊行×三鹿灯
「呪物コレクター田中俊行の最新呪物とその奇妙な生活」
『呪物蒐集録 Ⅱ』
『ぼくと呪物の奇妙な生活 闇の契約編』(竹書房)W刊行記念 - 10/09 Thu 國友公司×室橋裕和
「一人旅の流儀」
『ワイルドサイド漂流記 歌舞伎町・西成・インド・その他の街』(文藝春秋)刊行記念 - 10/11 Sat 高妍(Gao Yan)×菅原慎一
「あと何回、満月を見られるだろう」
高妍 Gao Yan ドローイング展『滿月』
at BONUS TRACK GALLERY 2 開催記念 - 10/12 Sun 川添愛×スケザネ
「“パンチライン”の見つけ方/愛で方」
『パンチラインの言語学』(朝日新聞出版)刊行記念 - 10/13 Mon 坂口涼太郎×タケト×銀シャリ鰻和弘×バイク川崎バイク×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第16回公開収録 - 10/15 Wed 森見登美彦×照山朋代
「ちょっと変わった本をつくっているので制作風景をお届け&森見さんの最近の徒然」
『宝島』(ミモザブックス)刊行決定記念 - 10/18 Sat 杉田俊介×頭木弘樹
「〈痛み〉を理解するための言葉」
『鬱病日記』(晶文社)
『痛いところから見えるもの』(文藝春秋)W刊行記念 - 10/19 Sun フィクショネス 文学の教室
『侍女の物語』を2ヶ月かけてじっくりと読む - 10/21 Tue 香山哲
「9/2サイン会・10/21トークイベント」
『スノードーム』(生きのびるブックス)刊行記念 - 10/25 Sat 鄭執×関根謙
「物語は変容する~中国東北マジックリアリズムの世界と青春文学」
『ハリネズミ・モンテカルロ食人記・森の中の林』(アストラハウス)第11回日本翻訳大賞受賞記念 - 10/26 Sun 加藤泉×牧信太郎
「加藤泉の制作と生活ーー特集後記的雑談」
『美術手帖 2025年10号・特集「加藤泉」』(美術出版社)刊行記念 - 10/27 Mon 花田優一×小林邦宏×原カントくん
「旅するカルチャートーク『たびかるジャンクション』公開収録」 - 10/29 Wed 高橋國光×マンスーン×吉田棒一
「平成インターネットと令和文学」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)重版記念 - 10/30 Thu 志良堂正史×古田雄介
「小さな歴史を書くこと、読むこと」
『他人の手帳は「密」の味: 禁断の読書論』(小学館)刊行記念 - 10/31 Fri 宮部浩幸×加藤耕一
「リレーとしての建築を語る」
『リレーとしての建築 リノベーションの実践と思想』(学芸出版社)刊行記念 - 11/01 Sat 齋藤陽道×春日晴樹×天沼陽子×橋本一郎
「石神井ろう学校のハルとはるが語る、ろう者の世界。」
『つながりのことば学』(NHK出版)
『はるの空と風』(ジアース教育新社)W刊行記念 - 11/10 Mon 中前結花×古賀史健
「書き手は“休まず、毎日書き続ける”しかないのか?」
『ミシンは触らないの』(hayaoki books)刊行記念 - 11/15 Sat 細馬宏通×ヤマダトモコ×宮本大人
「マンガはうたう 声にむずむずする身体」
『マンガはうたう』(青土社)刊行記念 - 11/18 Tue 栗原康×角幡唯介
「探検としてのアナキズム」
『アナキズムQ&A』(筑摩書房)『43歳頂点論』(新潮社)W刊行記念 - 11/22 Sat 高橋久美子×アフロ
「音と言葉の響き合うところ」
『いい音がする文章』(ダイヤモンド社)
『東京失格』(実業之日本社)W刊行記念 - 11/30 Sun ひろたあきら×みきちゃん(ぽるぽるふぁみりー)
「絵本つくっちゃった!」
『おとしちゃったぞう』(303BOOKS)刊行記念 - 12/20 Sat 第94回「読んでいいとも!ガイブンの輪
年末特別企画
オレたち外文リーガーの自信の1球と来年の隠し球 vol.14