食欲、睡眠欲、性欲の三大欲求。その中の「食欲」とは別にパン欲が存在する!と言い切る池田浩明さんの最新刊『パン欲』。本能に従い、パンだけを食べながら、日本各地のパンの聖地を旅した本にちなみ、B&Bでも2月、3月の2回にわたってパンの魅力に迫るイベントを開催します!
「木版画ワークショップ」に続く記念イベント、第2回目は著者の池田さんと、嶋浩一郎さん、西山逸成さんのトークです。
ぱりっとした調教済みのレタスとスモーク・サーモンと剃刀の刃のように薄く切って氷水でさらした玉葱とホースラディッシュ・マスタードを使って(中略)うまくいくと神戸のデリカテッセン・サンドイッチ・スタンドのスモーク・サーモン・サンドイッチに近い味になる。
(村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』上巻p.327)
物語の本筋とはちょっとはずれたこの一節。
池田さんはこれだけを頼りに神戸でパンを食べます。けれども本には収録しきれなかった「パン欲」の記録を、イベントのためだけに、書き下ろしてくださることになりました。さらに、それを読めば食べたくなるに決まっている“スモーク・サーモン・サンドイッチ”はLe petit mec特製でご用意します!「Réfectoir(Le petit mec)」というサンドイッチ食堂も出店している西山逸成さんに再現していただくなんて、これ以上ない組み合わせです。
そのお二人に挟まれる形で、「全部“無駄”でも大丈夫。」という読書術を『BRUTUS』誌上で披露した嶋浩一郎さんが参加します。
心動いた“無駄”のひとつに“主人公がサンドイッチを食べる”シーンを挙げ、実は大のLe petit mecファンでもある嶋さん。ビール片手に、サンドイッチをもう片手に、パンのこと、西山さんのLe petit mecのこと、池田さんの神戸への旅のこと、本のこと、B&Bのこと、大いに語ってもらいます。
*①『パン欲』特別付録「なぜ村上春樹は紀ノ国屋のバター・フレンチを買うのか?」②村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』に出てくるスモーク・サーモン・サンドイッチ 付き
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