東北大学大学院と仙台市が連携し運営する教育プログラム「せんだいスクール・オブ・デザイン(SSD)」で建築史家/批評家である五十嵐太郎が担当する「メディア軸」スタジオでは、仙台の文化を対象とし、内容から装幀まで雑誌づくりに関わる全てのことをSSD受講生がこなしながら文化批評誌『S-meme(エスミーム)』を作り続けています。
2013年11月から2014年2月にかけて実施された2013年度秋学期は「仙台文学・映画の想像力」をテーマとし、編集者/文芸批評家である仲俣暁生氏を講師として招き、上述した「震災後文学」を読み解く試みを行ないました。
このイベントでは、『S-meme7 仙台文学・映画の想像力』号の紹介・配布を行なうとともに、今号で取り上げた「震災後文学」という考え方について、改めて議論を深めてみたいと思います。
五十嵐太郎(いがらし・たろう)
1967年、パリ生まれ。建築史・建築批評家。1992年、東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。現在、東北大学教授。せんだいスクール・オブ・デザイン教員を兼任。あいちトリエンナーレ2013芸術監督。第11回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示コミッショナーを務める。『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房)、『3.11/After』(監修・LIXIL出版)ほか著書多数。
仲俣暁生(なかまた・あきお)
1964年、東京生まれ。編集者、文芸評論家。武蔵野美術大学、専修大学ほかで非常勤講師。出版の未来を考えるウェブ雑誌「マガジン航」編集人。文芸関係の著書として『極西文学論―Westway to the World』(晶文社)、『「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか』(バジリコ)、『ポスト・ムラカミの日本文学』(朝日出版社)がある。このほか出版メディア関係の著書多数。
SSD受講生(せんだいスクール・オブ・デザイン受講生)
東北大学大学院都市・建築学専攻が仙台市と連携し運営する教育プログラム「せんだいスクール・オブ・デザイン」の、五十嵐太郎が担当する雑誌を作るスタジオ「メディア軸」の2013年度受講生。建築系大学院生や、印刷・紙工業、はたまた文化施設職員など様々な属性の構成員から成る。
黒川創(くろかわ・そう)
1961年、京都市生まれ。作家。同志社大学文学部卒業。2001年『もどろき』が三島賞・芥川賞候補に。2002年『イカロスの森』が芥川賞候補に。2005年『明るい夜』発表、同作で京都水無月大賞受賞。2008年『かもめの日』で読売文学賞受賞。2012年『いつか、この世界で起こっていたこと』、2013年『暗殺者たち』刊行。その他の著作に『国境[完全版]』『きれいな風貌―西村伊作伝―』『日高六郎・95歳のポルトレー対話をとおして』、鶴見俊輔・加藤典洋氏との共著『日米交換船』、編著『〈外地〉の日本語文学選』全3巻、『鶴見俊輔コレクション』全4巻など。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/03/30 Sun -
五十嵐太郎×仲俣暁生×せんだいスクール・オブ・デザイン×黒川創 「震災後文学:震災後の小説空間とリアリティ」『S-meme7 仙台文学・映画の想像力』配布記念
出演者五十嵐太郎
仲俣暁生
せんだいスクール・オブ・デザイン
黒川創
開催日時 15:00~17:00 (14:30開場)
開催場所 本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 1500yen + 1 drink order
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念