防衛省が編集協力をする月刊誌「マモル」がテレビや雑誌などで話題になっている。扶桑社が、2006年に防衛庁に企画を持ち込み、競争入札を経て2007年に創刊したのだが、民間出版社が国の省庁の広報誌を、一般書店で発売するという、前例のないケースとして注目を集めた。創刊時は2万5000部だった部数が、今年の5月号では3万3000部にまで伸び、出版不況、とりわけ雑誌不況と言われる業界では、ヒット作といえよう。
戦後、自衛隊は、“日陰の身”だった時代が長く、あれだけの巨大組織なのに、その実態は、ほとんど知られていなかったが、阪神淡路大震災、東日本大震災で、脚光を浴び、タブー視されることがなくなってきた、という背景がある。
そこにうまくキャッチアップできたということだろうか。ただ、それだけでは、雑誌の部数を伸ばすことは容易ではない。
素早く無料で情報を得られるネットがメディアとなった世の中で、生き残る紙雑誌は、このように、読者が、その世界観に浸れる「ファンクラブの会報」的な雑誌ではないだろうか。
そんな要素を内包した、マモル8月号「がんばれ自衛隊フレッシャーズ」を題材にして入隊した自衛官が体験する集団生活、しつけ、訓練などを紹介するマモル8月号。簡単な内容の紹介とともに、岡田真理が、入隊訓練したころの爆笑エピソードを交えて『MAMOR』のつくり方、在り方を知る2時間に是非ご参加ください。
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