「移民する本」は、移動し、経済活動に参加し、他者から価値を与えられ、所属を変え、他者の記憶と接触しては生き延び続けようとする「私」への実験である。「個の私」の終わりと、終わらない「物語」。変わる「全体の形」と、変わらない「オリジナルの私」。代替可能な「移民」と、かけがえのない「私」。所属が変わるときに浮かび上がる「ワタシ」が資本の海を泳いでいくが、あの「ワタシ」はもはや”亡霊たち”なのだろうか?
B&Bで開催されるこの展示の最終日に、関連トーク・パフォーマンスを開催します。実際の「移民する本」を使って「心の時間と感性の構造」を語りつつ、B&B店主の内沼晋太郎と、「本の価格、個人の価格をつけること」について対話します。
http://migratingbooks.blogspot.jp
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