地方分権や指定管理者制度導入といった社会状況の変化を背景に、公共図書館は大きな変貌を迫られ、またみずからも変わろうとしています。
たとえば、TSUTAYAを運営するCCCが指定管理者となった武雄市図書館によって、地域と図書館の関係性が改めて注目されたのは記憶に新しいと思います。
近年、図書館には、「書籍を借りて読む」だけではなく、地域・知・人をつなぎ育てるハブとしての機能をより充実させていくことが求められているのではないでしょうか。
そこで、本トークイベントでは、『未来の図書館、はじめませんか?』で「発信型図書館のためのアイデア」や「図書館の拡張方法」を具体的に提起した岡本さんと森さんに、「市民のための図書館」とは今後どうあるべきかを語っていただきます。
そして、『つながる図書館』の著者・猪谷千香さんと『走れ!移動図書館』の著者・鎌倉幸子さんに『未来の図書館、はじめませんか?』の内容もふまえて、〈地域〉をキーワードに「これからの図書館はどうあってほしいか」「どういう方向性に進みそうか」を具体的に話していただきます。
年の瀬のイベントということもあり、今年一年を振り返りながらざっくばらんにトークを進めたいと思います。またミニサイン会も開きますので、みなさま気軽におこしください。
《プロフィール》
■猪谷千香(いがや・ちか)
文筆家、ハフィントン・ポスト・ジャパン記者、久谷女子。産経新聞社記者として長野支局や文化部などを経て、ニコニコ動画ニュース編集者に転職。2013年4月からはニュースサイト「ハフィントン・ポスト・ジャパン」で記者として勤務している。著書に『つながる図書館』『日々、きものに割烹着』(筑摩書房)、共著に『ナウシカの飛行具、作ってみた』(幻冬舎)など
■鎌倉幸子(かまくら・さちこ)
シャンティ国際ボランティア会広報課長兼東日本大震災図書館事業アドバイザー。8年間シャンティ国際ボランティア会カンボジア事務所で本の出版、図書館活動に従事。東日本大震災直後に岩手県に入り、移動図書館事業を立ち上げた。著書に『走れ!移動図書館』(筑摩書房)
■岡本 真(おかもと・まこと)
アカデミック・リソース・ガイド代表取締役、プロデューサー。ヤフーにて「Yahoo!知恵袋」などのプロデュースなどを担当し、2009年に起業し現在に至る。日本各地で図書館のプロデュースに関わる。著書に『ウェブでの〈伝わる〉文章の書き方』(講談社)、共編著に『ブックビジネス2.0』(実業之日本社)ほか
■森 旭彦(もり・あきひこ)
ライター。主にサイエンス、アート、ビジネスに関連したもの、その交差点にある世界に興味があり、ライティングを通して書籍、Webなどで創作に携わる。『僕たちは島で、未来を見ることにした』(巡の環著)、『面白い本』『もっと面白い本』(成毛眞著)、『逆行』(尾原史和著)などの構成などに関わるほか、サイエンスに関する記事などを「WIRED」で執筆する
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/12/27 Sat -
猪谷千香×鎌倉幸子×岡本真×森旭彦 「図書館と地域コミュニティのこれからを語ろう!」 『未来の図書館、はじめませんか?』刊行記念
- 10/01 Sun 青木由弥子×水島英己
「野のうへは なほ光ありしや―戦時下の“抒情”を考える」
『伊東静雄―戦時下の抒情』(土曜美術社出版販売)刊行記念対談 - 10/02 Mon 大島依提亜×木村和平
「『アンダーカレント』の世界観」
映画『アンダーカレント』公開記念 - 10/03 Tue 橋口幸生×田中泰延
「健康に良い言葉、悪い言葉とは?」
『言葉ダイエット』(宣伝会議)5刷記念 - 10/05 Thu 信田さよ子×武田砂鉄
「なかったことにするもんか会議」
『家族と厄災』(生きのびるブックス)
『なんかいやな感じ』(講談社)W刊行記念 - 10/06 Fri うえはらけいた×藤井亮
「“ゾワワ”の神様の正体を藤井さんと考える」
『ゾワワの神様』(祥伝社)刊行記念 - 10/07 Sat 今野晴貴×奥貫妃文×竹信三恵子
「コロナ禍は誰を直撃したのか?
──女性・ケアワーカー・非正規労働者」
『生きのびるための社会保障入門』(堀之内出版)
『女性不況サバイバル』(岩波書店)W刊行記念 - 10/08 Sun 大塚篤司×幡野広志
「医師と患者の新しい関係」
『皮膚科医の病気をめぐる冒険』(新興医学出版社)刊行記念 - 10/09 Mon 川上康則×風間暁
「「生きたい、行きたい」と思える学校にするために」
『不適切な関わりを予防する 教室「安全基地」化計画』
(東洋館出版社)刊行記念イベント - 10/11 Wed 柴崎祐二×伏見瞬×パンス
「新しいムーブメントは、リバイバルとともに生まれる」
『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす』(イースト・プレス)刊行記念 - 10/12 Thu 川野芽生×高田怜央
「文学はつねにすでに翻訳である」
『奇病庭園』(文藝春秋)
『SAPERE ROMANTIKA』(paper company)W刊行記念 - 10/13 Fri 村井理子×酒井順子
「母には振り回されてきたけれど~娘から見た昭和を生きた母親たち」
『実母と義母』(集英社)刊行記念 - 10/14 Sat 岡本仁×オオヤミノル×堀部篤史
「コーヒーブレイクのディスクール」
『ぼくのコーヒー地図』(平凡社)刊行記念 - 10/14 Sat 御代田太一×村上靖彦
「救護施設からのぞく社会」
『よるべない100人のそばに居る。』(河出書房新社)刊行記念 - 10/15 Sun 博報堂生活総合研究所×谷川嘉浩×原カントくん
「“消齢化”社会ってなんだ!?年齢に関係なく価値観でつながる時代を生きる」
『消齢化社会 年齢による違いが消えていく! 生き方、社会、ビジネスの未来予測』(集英社インターナショナル)
刊行記念 - 10/17 Tue 村上由鶴×長島有里枝
「日常の違和感から始まる」
『アートとフェミニズムは誰のもの?』(光文社)刊行記念 - 10/18 Wed 鈴木俊貴×水野太貴
「動物言語学とは何か?」
『動物たちは何をしゃべっているのか?』(集英社)刊行記念 - 10/20 Fri 高木瑞穂×大泉りか
「異なる視点であぶりだす、“立ちんぼ”と“ホス狂い”の深い闇」
『ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春』(鉄人社)刊行記念 - 10/21 Sat 横道誠×頭木弘樹
「マコトクアドラプルの2DAYS〜旅・民話・地域編〜」
『グリム兄弟とその学問的後継者たち―神話に魂を奪われて』(ミネルヴァ書房)
『解離と嗜癖──孤独な文学研究者の日本紀行』(教育評論社)刊行記念 - 10/22 Sun 横道誠×小川公代
「マコトクアドラプルの2DAYS〜当事者・ケア・世界文学編〜」
『発達障害の子の勉強・学校・心のケア――当事者の私がいま伝えたいこと』(大和書房)
『村上春樹研究──サンプリング、翻訳、アダプテーション、批評、研究の世界文学』(文学通信)
『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)刊行記念 - 10/26 Thu 渡名喜庸哲×西谷修
「フーコー、ドゥルーズ、デリダ以後を読む——変容する『いま』を哲学するということ」
『現代フランス哲学』(筑摩書房)刊行記念 - 10/28 Sat 和田靜香×小泉今日子
「これから、ひとりでどう暮らそう?」
『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』(左右社)刊行記念 - 10/31 Tue スケザネ×山下紘加
「本の扉をあけて 山下紘加と語る読書の喜び」
『煩悩』(河出書房新社)刊行記念 - 11/01 Wed 羽生有希×中村香住×深海菊絵×松浦優
「フツーの恋愛、性愛ってなに?」
『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』(左右社)刊行記念 - 11/19 Sun 伊藤桃×がみ
「てっけん!第4回」 - 11/29 Wed 加藤優一×御手洗龍×山道拓人×飯石藍
「銭湯と建築がひらく、都市の公共性」
『銭湯から広げるまちづくり
小杉湯に学ぶ場と人のつなぎ方』(学芸出版社)刊行記念