『コミュニティ難民のススメ』が刊行されてから約半年が経ち、「コミュニティ難民」という言葉も浸透してきました。著者のアサダワタルさんが考える、「コミュニティ難民」の方々と対談を繰り広げてきたこのトークシリーズ。いよいよ佳境を迎える今回は、「いったい、何屋さんですか?」という問いを、『B&B』店主であり、本を媒介として数々のプロデュース活動を行ってきた内沼晋太郎さんにぶつけてみます。いくつものコミュニティで、さまざまな表現手段をもちながら生きていく面白さとは?
そして、全国各地でのこれまでの対話を経て、アサダさんから発信された「コミュニティ難民」という概念は、本人の手を離れてどのように変わってきたのでしょう?
進行役には、アサダさんそして内沼さんとかねてから親交があり、このお二人の対談のきっかけをつくったフリー編集者で文筆家の仲俣暁生さんを迎えてお届けします。
こみゅにてぃ- なんみん
【コミュニティ難民】 名
個人の生産活動において、特定の分野のコミュニティに重点的に属さず、同時に表現手段も拡散させることで、新たな社会との実践的な関わりを生み出す人々。 例えば、こんなコミュニティ難民……。
例1 銀行員であり、地域ファシリテーターであり、クリエイターが集まる大学の客員教授であり……。
例2 一級建築士であり、ラジオ番組の企画・制作者であり、雑誌編集委員であり……。
例3 DJであり、イベントプロデューサーであり、旅館当主であり……。
例4 職業訓練センターの職員であり、アートイベントの主催者であり、コミュニティサロン主宰であり……。
例5 ミュージシャンであり、NPO法人理事であり、ホームヘルパー2級であり……、現役大学院生であり……。
【出演者プロフィール】
アサダワタル(あさだ・わたる)
1979年大阪生まれ。文筆・音楽・プロデュース・講師業。著書に『住み開き 家から始めるコミュニティ』(筑摩書房)、『アール・ブリュット アート 日本』(平凡社、編著)『編集進化論 edit するのは誰か?』(フィルムアート社、共著)など。2013年、ドラムを担当するSjQ++(HEADZ)がメディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ」にて準グランプリ受賞。関西の大学非常勤講師を経て、滋賀県立大学大学院博士後期課程在籍、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部非常勤講師。。KBS京都ラジオ「Glow」パーソナリティ、NPO法人ココルーム副代表理事。
内沼晋太郎(うちぬま・しんたろう)
1980年生まれ。numabooks代表。ブック・コーディネーター、クリエイティブ・ディレクター。一橋大学商学部商学科卒。某国際見本市主催会社に入社し、2ヶ月で退社。往来堂書店(東京・千駄木)に勤務する傍ら、2003年book pick orchestraを設立。2006年末まで代表を務めたのち、numabooksを設立。2012年に、下北沢に「本屋B&B」を博報堂ケトルと協業でオープン。著書に『本の逆襲』(朝日出版社)、『本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本』(朝日新聞出版)。
仲俣暁生(なかまた・あきお。進行役)
1964年東京生まれ。文筆家、編集者。「マガジン航」編集発行人。NPO法人独立作家同盟理事。著書に『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、『極西文学論』(晶文社)、『グラビア美少女の時代』(集英社新書・共著)、『編集進化論 edit するのは誰か?』(フィルムアート社・共編著)、『ブックビジネス2.0』(実業之日本社・共編著)など。武蔵野美術大学、専修大学などで非常勤講師、大正大学で客員教授も務める。
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2015/05/23 Sat -
アサダワタル×内沼晋太郎×仲俣暁生「アサダさんと内沼さんのハザマにある、“コミュ難”って?」『コミュニティ難民のススメ』(木楽舎)刊行記念
- 06/30 Thu 島塚絵里×ラウラ・コピロウ
「フィンランドらしい暮らしの楽しみ方」
『フィンランドで気づいた小さな幸せ365日』(パイインターナショナル)刊行記念 - 07/01 Fri 太田秀樹×金田有浩
「いまなぜ “歌謡曲” なのか? その答えは『黄金の6年間』にあり!」
『黄金の6年間 1978-1983 〜素晴らしきエンタメ青春時代』(日経BP)刊行記念 - 07/02 Sat 山崎泰寛×本橋仁×勝原基貴×熊谷亮平×吉江俊
「クリティカル・ワードでめぐる現代建築トーク」
『クリティカル・ワード 現代建築』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/03 Sun 松波太郎×青木淳悟×太田靖久×金川晋吾×鴻池留衣×藤田直哉×町屋良平×水原涼
「カルチャーセンターのあとで」
『カルチャーセンター』(書肆侃侃房)刊行記念 - 07/04 Mon シルクロード×明石ガクト×嶋浩一郎
「YouTubeと広告の未来を語ろう」
『YouTube Works Awards Japan 2022』開催記念 - 07/05 Tue 奥野克巳×伊藤雄馬
「森の民に心を奪われることは、現代人にとって何を意味するか?」
『一億年の森の思考法』(教育評論社)刊行記念 - 07/06 Wed 村井理子×東えりか
「本はいつもそばにいる」
『本を読んだら散歩に行こう』(集英社)刊行記念 - 07/07 Thu 福尾匠×鈴木一平
「日記は韻文か」
『日記〈私家版〉』刊行記念 - 07/08 Fri スージー鈴木×川添愛
「桑田佳祐の〝ことば〟を大解剖!」
『桑田佳祐論』(新潮社)刊行記念 - 07/09 Sat 島田雅彦×松浦寿輝×永方佑樹
「憑依する土地――詩の身体」
CŌEM「GeoPossession 声のトポス」スペシャルトークイベント(「現代詩手帖」連動企画) - 07/10 Sun 邵丹×柴田元幸
「1970年代の日本語を求めて」
『翻訳を産む文学、文学を産む翻訳:藤本和子、村上春樹、SF小説家と複数の訳者たち』
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『気づく 立ちあがる 育てる ―日本の性教育史におけるクィアペダゴジー』
(エイデル研究所)刊行記念 - 07/13 Wed 小山田浩子×陳詩遠×二見さわや歌×友田とん
「小説家・物理学者・お菓子屋が明かすそれぞれの<準備>の話」
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『免疫学者が語る パンデミックの「終わり」と、これからの世界』(筑摩書房)刊行記念 - 07/15 Fri tofubeats×imdkm×有村崚×杉生健
「トーフビーツの出席裁判」
『トーフビーツの難聴日記』(ぴあ)刊行記念 - 07/15 Fri 津村記久子×岸本佐知子
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「貧困を理論的に考えることについて」
『貧困理論入門』(堀之内出版)刊行記念 - 07/18 Mon 柴田元幸×鈴木博文×直枝政広
「黙ってレコードを聴く会をじっさいにやってみます」
『鑑識レコード倶楽部』(アルテスパブリッシング)刊行記念 - 07/23 Sat 「おかげさまで10周年! 本屋B&Bから愛と感謝のオールナイトパーティー 12時間ぶっ通しリレー放談」
B&B 10TH ANNIVERSARY - 07/28 Thu 石橋毅史×和氣正幸×内沼晋太郎
「『韓国の本屋』を通して語る『日本の本屋』のこれから」
『韓国の「街の本屋」の生存探究』(クオン)刊行記念 - 07/31 Sun 渡辺祐真/スケザネ×小津夜景
「言葉の世界をひらく」
『物語のカギ「読む」が10倍楽しくなる38のヒント』
(笠間書院)刊行記念