私たちは普段、〈一対一〉という恋愛スタイルを疑問に思わず生きています。しかし、それは絶対的なものなのでしょうか? 現在アメリカを中心に、本気で複数の人を愛するという「ポリアモリー(複数愛)」を実践する人びとが増えています。それは、浮気でも不倫でもない、誠実に複数の人と愛を育むライフスタイル。『ポリアモリー 複数の愛を生きる』(平凡社新書)は、気鋭の性愛研究者・深海菊絵さんが、アメリカでのフィールドワークを通して出会ったポリアモリーを実践する人びとのリアルな声を伝える、日本では初めての新書です。
本書の刊行を記念して、著者の深海さんと社会学者の宮台真司さんをゲストにお迎えしてトークイベントを開催します。深海さんがポリアモリーというテーマを研究するようになったきっかけや、アメリカでポリアモリーが謳われるようになった歴史的・文化的背景の紹介、今回の本で書ききれなかったフィールドワークのエピソード、そして出版に至るまでの苦労話などをうかがいます。また、1990年代から性風俗やセクシュアリティ、性愛論などのテーマで多数の実践や研究のある宮台さんには、性に関わるフィールドワークをすることの難しさと楽しさ、日本でポリアモリーを実践する人などの例なども紹介していただき、ポリアモリーという愛の形が意味するものと社会との関わりについて理解を深めます。
【プロフィール】
深海菊絵(ふかみ・きくえ)
札幌生まれ、横浜育ち。現在、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程に在籍。専攻は総合社会科学、人間行動研究分野(社会人類学)。主な研究領域は性愛論・家族研究。2013年より東京アートポイント計画の一事業として発足した「長島確のつくりかた研究所」の研究員として活動。同研究所内に「エスノドラマ研究室」を立ち上げ、ポリアモリーのワークショップなどを開催している。
宮台真司(みやだい・しんじ)
社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。1959年仙台市生まれ。京都市で育つ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で単著20冊、共著を含めると100冊の著書がある。近著に『日本の大問題 「10年後」を考える』(集英社新書/共著)、対談集『いま、幸福について語ろう』(コアマガジン)など。
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2015/08/24 Mon -
深海菊絵×宮台真司
「一対一だけがホンモノの愛?
〜複数の人を〈誠実〉に愛するということ」
『ポリアモリー 複数の愛を生きる』
(平凡社新書)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念