タナダユキさん脚本・監督の映画『ロマンス』が2015年8月29日より全国の映画館にて公開されます。さらに、『ロマンス』の原作も文藝春秋より好評発売中です。
本書は、ロマンスカーの車内販売員である主人公の鉢子が、ある朝届いた生き別れの母からの手紙をきっかけに、怪しい男と箱根巡りをするハメになるという、ユーモラスで心をしめつける物語で、タナダさんにとっては、『百万円と苦虫女』以来7年ぶりのオリジナル脚本作品です。
今回B&Bでは、『ロマンス』刊行&映画公開を記念して、トークイベントを開催します。
対談のお相手には、『いつかティファニーで朝食を』や『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』などの作品で、働く女性から人気を得ている漫画家のマキヒロチさんをお迎えします。
『ロマンス』の主人公・鉢子は26歳。『いつかティファニーで朝食を』の主人公・真理子は28歳。何でも許される20代前半とも、自立した大人の30代とも違う微妙な年頃。仕事にプライドを持ってはいるけれど、それなりの悩みも抱えている。
けれど鉢子は見知らぬ他人と出会い旅をしたことで、真理子は毎朝きちんとした朝食を食べると決めたことで、自分と向き合い生き方を見つけていきます。
「別に問題が解決したわけではないけれど、本人の心の持ちようがほんの少し変化しただけでも幸せなことなんじゃないか。」
本作の意図について説明したタナダさんの言葉のように、ふたつの作品には、今の自分が立っている場所より一歩前に進むための小さな「ロマンス」が散りばめられているように感じます。
『ロマンス』のお話を入り口に、お二人の作品について、女性が歳を重ねることと仕事や家族との関係性についてなど、広く伺っていきたいと思います。
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