グルジア(ジョージア)の天才画家ニコ・ピロスマニ。彼は19世紀後半から20世紀初頭のチフリス(現トビリシ)で、日々の糧と引きかえに、店に飾る絵や看板を描き、貧しく孤独のうちに亡くなりました。
放浪の画家と呼ばれたピロスマニの絵は、人物、暮らし、風景など、グルジアの風土に根差した題材が多く、またその素朴な筆致は、今もなお多くの人々の心をとらえて離しません。またピロスマニは、貧しい絵描きと女優の恋を歌った「百万本のバラ」のモデルとしても知られています。
日本では1978年にロシア語版の『ピロスマニ』が公開され、大きな反響を呼びました。今回、37年ぶりに、グルジア語のオリジナル版が再上映される運びとなりました。
本作の再上映を記念し、素朴派絵画の研究者であり、実際にグルジアを訪ねてニコ・ピロスマニの絵を鑑賞した経験を持つ、世田谷美術館の学芸部企画担当課長の遠藤望さんと、現在、グルジアにワイナリーを所有し、グルジアワインを輸入されているH&Nワインジャパン株式会社の代表取締役の本間真理子さんにお越しいただき、ピロスマニの絵画の魅力について、そして、世界で最も古い製法で作られているというグルジアワインについて、語っていただきます。
また、参加者の皆さまには、特典としてグルジアワインを試飲していただきます。
【出演者プロフィール】
遠藤望(えんどう・のぞみ)
世田谷美術館企画担当課長、学芸員。アンリ・ルソーと素朴派、アウトサイダー・ アートを担当。2012年グルジア訪問。これまで企画担当した展覧会 「ムンク展」1997、「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」展2006、「オルセー美術館 展 アール・ヌーヴォー」2009、「ルソーから始まる 素朴派とアウトサイダーズの 世界」2013、「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」2014。
本間真理子(ほんま・まりこ)
1956年東京都渋谷区生まれ(両親が修道院に勤務していたために修道院で育つ。) 都立駒場高校保健体育科、一ツ橋スクール・オブ・ビジネス卒業。 スイス銀行勤務を経て国連のパートナーNGOジョイセフに勤務、アジア・アフリカ・中南米の発展途上国の女性支援・母子保健推進活動に30年間従事。 2012年、グルジアワインを日本へ輸入・販売するために会社を設立し、輸入、卸、インターネット販売の3種類の酒類販売免許を取得。汗と涙の経営者修行に試行錯誤を重ねつつ、グルジアワインの素晴らしさを伝えるために奔走する毎日です。
『放浪の画家ピロスマニ』
監督:ギオルギ・シェンゲラヤ/脚本:ギオルギ・シェンゲラヤ、エルロム・アフヴレディアニ/製作:スサナ・クヴァラツヘリア
撮影:コンスタンティン・アピリャティン、ドゥダル・マルギエフ、アレクサンドレ・レフヴィアシュヴィリ
美術:アヴタンディル・ヴァラジ、ヴァシル・アラビゼ/音楽 ノダル・ガブニア、ヴァフタング・クヒアニゼ
出演 アヴタンディル・ヴァラジ、ダヴィト・アバシ、ギヴィ・アレクサンドリア
1969年/グルジア(ジョージア)映画/グルジア語版/カラー・スタンダード/87分/字幕監修:テムカ
配給:パイオニア映画シネマデスク
11月21日、岩波ホールほか全国順次公開
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2015/11/09 Mon -
遠藤望×本間真理子
「いま、あらためてグルジア(ジョージア)を語る」
『放浪の画家ピロスマニ』デジタルリマスター版公開記念
- 01/24 Fri 竹中直人×伊東友香×原カントくん
「どうしよう…どうしたらいい…どうしようもないか…な… 」
『なんだか今日もダメみたい』(筑摩書房)刊行記念 - 01/25 Sat 杉田俊介×小山内園子×すんみ
「新しい男子論がフェミニズムに応答する in 韓国&日本」
『韓国、男子──その困難さの感情史』(みすず書房)刊行記念 - 01/26 Sun なかじ×minokamo「麹とみそ BAR 〜日本の発酵食文化をかたろう」『麹づくりと発酵しごと』(農文協)『みそ味じゃないみそレシピ』(池田書店)W刊行記念
- 01/27 Mon 西加奈子×一穂ミチ「愛について、いま書きたいこと」 新文芸誌『GOAT』重版記念
- 01/29 Wed 桜庭一樹×斧田小夜×大木芙沙子「歴史、テック、そしてSF:下町SFの魅力と可能性」『トウキョウ下町SFアンソロジー』(発行:Kaguya Books/発売:社会評論社)刊行記念
- 01/31 Fri 高田怜央×永井玲衣
朗読会「この詩がうれしい」 - 02/01 Sat 市川紘司×連勇太朗×乾久美子
「不確かな世界/時代を生き抜くための39の言葉(ツール)」
『建築をあたらしくする言葉』(TOTO出版)刊行記念 - 02/01 Sat 【TALK EVENT & LIVE】
LOLOET×ジェレミー・ベンケムン
「今日、どんな音楽を聞く?
─音楽と言葉と生活と─」 - 02/02 Sun 梨×株式会社 闇「梨×闇という怪異を解く、大質問会」 ——『つねにすでに』(ひろのぶと株式会社)刊行記念
- 02/03 Mon 里見龍樹×奥野克巳「人類学の“現在地”」『入門講義 現代人類学の冒険』(平凡社)刊行記念
- 02/04 Tue 東直子×伊藤康「日々の言葉を書きとめる」『母の友』(福音館書店)さよなら記念
- 02/05 Wed 海猫沢めろん×街裏ぴんく「読書未遂」 『海猫沢めろん随筆傑作選 生活』(河出書房新社)『虚史平成』(CDジャーナル)W刊行記念
- 02/06 Thu 清水浩司×前垣壽宏×日野昌暢「広島から日本酒と日本酒の本がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」『くらくら西条』 (ザメディアジョン)刊行記念
- 02/07 Fri けんご×齋藤明里×スケザネ
「ブックインフルエンサー集合!
動画で本を紹介する秘訣を大公開
&三人によるビブリオバトル」 - 02/08 Sat 柚木麻子×吉田恵里香
「私たちは日本のドラマによって作られてきた」
『柚木麻子のドラマななめ読み!』(フィルムアート社)刊行記念 - 02/08 Sat 早尾貴紀×松下新土「ガザの問いにどう応えるか」『ガザの光』(明石書店)刊行記念
- 02/09 Sun 桜林直子×武田砂鉄
「【連続対談シリーズ】 つまり、“生きづらい”ってなんなのさ 最終回 〜書く&聞くプロからはどう見えているのか教えてよ〜」 - 02/10 Mon 森達也×安田浩一
「集団心理はアイデンティティを放棄させるか?」
『九月はもっとも残酷な月』(ミツイパブリッシング)刊行記念 - 02/12 Wed 国分チエミ×鈴木成一×井上奈奈
「星に絵本を繋ぎ、生まれた絵本」
『空のまにまに』(KISSA BOOKS)刊行記念 - 02/14 Fri トミヤマユキコ×瀧波ユカリ
「当たり前が解体される予感」
『異性愛という悲劇』(太田出版)刊行記念 - 02/15 Sat カツセマサヒコ
「『傷と雨傘』(マガジンハウス)刊行記念
トーク&サイン会」 - 02/15 Sat 阿部大樹×たられば
「日記と随筆とSNSと精神科医と犬」
『now loading』(作品社)刊行記念 - 02/17 Mon 坂井基樹×川北裕子×岩渕貞哉
「領域を超えていく現代の陶芸の可能性について考える」
『美術手帖 2025年1月号・特集「現代の陶芸」』
(美術出版社)刊行記念 - 02/18 Tue 頭木弘樹×穂村弘「穂村さん、カフカ俳句はどうでしょう? 」『カフカ俳句』(中央公論新社)刊行記念
- 02/21 Fri 竹村眞一(『ゴミうんち』著者×中村萌(Spiral Club)
「ぐるぐるめぐる、私たちのゴミうんち」 MEGURU CLUBトークイベント - 02/22 Sat 北村紗衣×小森真樹
「身の回りの“政治”を使いこなす」
『女の子が死にたくなる前に見ておくべき
サバイバルのためのガールズ洋画100選』(書肆侃侃房)
『楽しい政治 「つくられた歴史」と
「つくる現場」から現代を知る』(講談社)W刊行記念 - 02/22 Sat 高野秀行×小西公大「辺境の作法」『酒を主食とする人々ーエチオピアの科学的秘境を旅する』(本の雑誌社)『ヘタレ人類学者、沙漠をゆく』(大和書房)W刊行記念
- 02/23 Sun あきやあさみ×竹村優子「ファッションと人生〜制服化で“なりたい自分”を実現する方法」
- 02/28 Fri 松本一弥×上丸洋一×遠藤美幸「戦争をいかに語り継ぐか」
- 03/06 Thu 和田靜香×小川淳也×大島新「あれから日本はどうなった? 」『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』(朝日新聞出版)刊行記念
- 03/28 Fri アトオシとデザイン(永井弘人)
「デザイン仕事。リアルな困難を乗り越えた方法。
表に出せない、デザイナーの話」
『デザイナーのスキルアップ大全』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念