今年の1月末、国内外で活動するアーティスト・丹羽良徳が京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで行ったワークショップを発端に、ある炎上が巻き起こりました。
丹羽良徳のワークショップ「88の提案の実現に向けて」「88の提案の実現に向けて」のうち、「14. デリバリーヘルスのサービスを会場に呼ぶ」という項目へのアクションが、ギャラリーにデリバリーヘルスを呼ぶことに関する討議の参考人として当日会場に呼ばれた元セックスワーカーの方の投稿を発端としてSNS上で大きな議論を呼んだ出来事は、記憶に新しい方も多いと思います。
騒動の渦中、公衆の場にセックスワーカーを呼ぶことのリスクや、アートが孕む倫理的な問題についてがネット上では話題の中心に。作家はワークショップの後、元セックスワーカーの方と再び対面で話し合うことを求めたものの、実現せず今に至ります。ワークショップの主催側である大学のギャラリーや作家本人からの経緯説明や声明などは、ネット上にいまだ出ていません。
炎上発生から数日経ち、SWの方を中心とした有志の方によって、今回の出来事に関する経緯や発言、表現活動と人権に対しての見解をまとめたサイト「わたしの怒りを盗むな」が立ち上がっており(http://dontexploitmyanger.tumblr.com/)、ワークショップ会場に呼ばれた元SWの方による「謝罪よりもこれからのための話し合いをしたい。まずは今回のギャラリーや大学の関係者と。」という記述も見られるため、そういった今後の機会も見据えた上で、今回は作家自身の口で、ネット上では明示されていなかったワークショップの意図や経緯の説明、およびゲストを交えて作家とげいまきまき氏との対談を行います。
(1)ワークショップを計画した作家本人からの経緯とその後の対応説明。および作家の意図説明。
(2)げいまきまき氏を交え、あらためて表現活動においての倫理的な配慮に関する意見交換。
この2点を軸に、主催者や作家の本来意図していたことも俎上に乗せつつ、ゲストもお呼びし客観的な観点から話ができる場にしたいと思います。
※イベント内容は登壇者と質問者の了承を得た上で記録し、何らかの形で後日レポートを広く公開する予定です。
※同日18時〜20時、中目黒のギャラリー青山│目黒にて、本イベントを踏まえつつ、よりオープンに質疑応答の時間を充分に確保したイベントを行います(予約不要、無料)。
イベントのご予約はこちらから!
2016/03/05 Sat -
丹羽良徳×げいまきまき×水野祐
「88の提案に関する報告」
- 07/02 Wed 豊﨑由美×木下眞穂
第93回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 07/04 Fri 富川岳×ドミニク・チェン×桜井祐
「懐かしい異界へ。人ならざるものと共に生きる」
『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念 - 07/05 Sat 岡本敬子×岡本仁
「ふたりへの質問エクストラ 」
『私のふたり暮らし』(光文社) - 07/05 Sat 武田砂鉄×石村博子×舛友雄大
「ノンフィクションの現在地」
Presented by 講談社本田靖春ノンフィクション賞 - 07/06 Sun あきやあさみ×竹村優子
「服と仕事と私~制服化スタイリストと編集者の場合」 - 07/10 Thu 星田英利×フルーツポンチ村上健志×日下怜奈×トット桑原雅人×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第13回公開収録 - 07/11 Fri 星野文月×竹中万季×野村由芽
「それぞれの日記のなかにある、人との距離や関係性」
『不確かな日々』(ひとりごと出版)
刊行記念 - 07/12 Sat 西尾康之×斎藤環
「『不死』の時代とは?:アーティストと精神科医が語り尽くす」
『不死』(くま書店)刊行記念 - 07/13 Sun 柴田元幸×惠愛由
「あなたをみている」
『体の贈り物』(twilillight) 復刊記念 - 07/13 Sun 服部円×長崎訓子
「身近なネコをよく知り、
イラストにするワークショップ」
『ネコは(ほぼ)液体である』
(KADOKAWA)刊行記念 - 07/14 Mon 【全6回】連続講座 鈴木涼美「夜の読書室」Vol.3
- 07/15 Tue 松尾潔×丸屋九兵衛
「90年代R&Bとは何だったのか? 」
『松尾潔のメロウなライナーノーツ』(リットーミュージック)刊行記念 - 07/16 Wed 三宅陽一郎×清木 昌
「ゲームデザイン、人工知能、数学――レトロゲームから未来まで」
『数学がゲームを動かす!』
(日本評論社)刊行記念 - 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念