作家・木村友祐さんの3冊目の本、『イサの氾濫』が、発表から4年半の時を経てついに刊行となりました!
ますむらひろしさんのカバー画と、スマートながら力強い装丁。八戸の南部弁の響きがつよい印象を残すこの物語そのものが、しかるべき衣を纏い、まさに氾濫として押し寄せてくるように、B&Bの店頭にも並びました。
あの東日本大震災から、わたしたちはどこまで来たのか、どこへ向かっているのか。『イサの氾濫』は震災から5年をへた今の現在地を伝えてくれますが、物語の通奏音となっているのは、居住地の東京にも郷里の八戸にも所属意識を持てない主人公の心の揺れともいえます。語るべき多くの要素をはらんだ本書の刊行を記念して、著者の木村友祐さんをお招きして、トークイベントを開催します。
お話のお相手は、木村さんとはすばる文学賞の同期デビューのご縁があり、ともに「鉄犬ヘテロトピア文学賞」選考委員をつとめる温又柔さん。東京で育った台湾人として、日本語、台湾語、中国語の3つの言語に揺れながらも、文章を書き続けてきた温さんは、ことし『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)を世に問うたばかり。また、つい最近、秋田の言葉をモチーフとした短編小説「おてんきゆき」を発表しました。
http://www.sakigake.jp/p/special/16/akibi_plus/novel.jsp
「所属」や「標準」への戸惑いや疑いを作品化してきたお二人に、『イサの氾濫』を出発点として、境界や言葉について、朗読をまじえながら自由にお話していただきます。
当日は、青森・奥入瀬ビールもメニューに加わります!
(※ご希望の方は追加料金をいただきます)
イベントのご予約はこちらから!
2016/04/16 Sat -
木村友祐×温又柔
「ニホンゴを揺さぶれ!
〜わたしたちの大切な〈訛り〉について〜」
『イサの氾濫』(未來社)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念