
西きょうじトークスクエア 第2回
青年団を率いる劇作家・平田オリザ氏が4月に上梓した『下り坂をそろそろと下る』。経済成長が終焉し、成熟社会となった日本は今後文化政策を充実させ、他者への寛容と包摂に満ちた社会を築くべきであると日本社会の未来像を提示し、版を重ねるヒット作となりました。
本書で特に平田氏が強調したのが、文化による地方活性化です。平田氏は以前から地方の小中学校での演劇教育にアドバイザーとして参加し、成果を挙げてきました。幅広い他者とのコミュニケーションの素養である“文化資本”を身につけることが、個人の生活を豊かにするとともに、地方におけるサービス業をはじめとした様々な産業の活性化につながることを提示しています。
今回のイベントでは、予備校講師となる前の若き日、自身も役者を志して青年座に入団、「演じる」ことと「リアル(現実)」の関係性について深く考察してきた西きょうじ氏が、平田氏に様々なインタビューを行います。西氏はカリスマ予備校講師として知られながら、現在は予備校業界の枠を超えて活動。近著『仕事のエッセンス』では、「働く」ことの意味を根本から問い直し、ロボット・テクノロジーの進化により私たちの雇用が奪われていく未来への対応策を提示しました。
若年層、シングルマザーの貧困の実態が表面化し、ブラック企業問題も後を絶たない。そんな「セーフティーネットの底が抜けた」今の社会の中で、若者はいかにして他者とつながっていけるのか? 成熟社会としての日本が向かうべき方向性とは? さらに、演劇と現実の関係生にまで話は拡張していきます。
混迷の時代における、新しい豊かさを問い直す。そんな二人の知的トークを、是非ご覧下さい。
【プロフィール】
平田 オリザ
1962年、東京生まれ。国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。現在、東京藝術大学COI研究推進機構特任教授、大阪大学COデザインセンター客員教授。2002年度から採用された国語教科書に掲載されている平田のワークショップ方法論により、多くの子どもたちが、教室で演劇を創る体験をしている。戯曲の代表作に『東京ノート』(岸田國士戯曲賞受賞)、『その河をこえて、五月』(朝日舞台芸術賞グランプリ受賞)、著書に『演劇入門』『演技と演出』『わかりあえないことから―コミュニケーション能力とは何か』(以上、講談社現代新書)、『芸術立国論』(集英社新書)、『新しい広場をつくる―市民芸術概論綱要』(岩波書店)、小説『幕が上がる』(講談社文庫)など多数。
西きょうじ
東進ハイスクール英語講師。1963年東京生まれ。京都大学卒業。執筆参考書多数、中でも『ポレポレ英文読解プロセス50』は20年以上“上位受験生のバイブル”として売れ続け、その生徒は延べ20万人を超える。近年は、講演会、被災地の幼稚園で紙芝居を読み聞かせる活動(このはな草子・顧問)など予備校業界の枠を超えて広く活動している。一般著書に『情報以前の知的作法 踊らされるな、自ら踊れ』(講談社)、津田大介氏との共著『越境へ。』(亜紀書房)『仕事のエッセンス 「はたらく」ことで自由になる』がある。
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2016/08/04 Thu -
西きょうじ×平田オリザ
「平田オリザに聞く、“若者が成熟社会を生き抜くためのヒント”」
『下り坂をそろそろと下る』(講談社現代新書)刊行記念
- 09/06 Sun 小山内園子×月岡ツキ
「産みたい、産まないーわたしたちの希望と選択」
『ハロー、ベイビー』(新潮社)
『今世は母になりません』(太田出版)W刊行記念 - 09/09 Wed 大谷能生×荘子it×原田裕規×町屋良平×山本浩貴×佐々木敦
「今、真に求められる批評とは?」
『批評の学校』開校記念 - 09/12 Sat 前田エマが、今、会いたい人、話したいこと。
「小説家・滝口悠生さんに、子どもとの日々を聞く。」 - 09/12 Sat 金原ひとみ×山中瑶子×大石恵美
「飾らない私、盛りたい作品」
『GOAT meets 02』(小学館)刊行記念 - 09/13 Sun 川崎哲×浅野英男×安田菜津紀
「現実的理想として核なき世界をかんがえる」
『非核三原則』(地平社ブックレット)刊行記念 - 09/15 Tue 高野秀行×ワクサカソウヘイ
「未知と遭遇したい」
『メソポタミアのボート三人男』(集英社)
『ぼくたちはイカを知って大人になる』(小学館)刊行記念 - 09/16 Wed 中村洋基×YOM YOM PR CLUB
「世の中ごとを“世界のできごと”に PR×クリエイティブの力」 - 09/17 Thu 安部若菜×平成ノブシコブシ徳井健太×そいつどいつ市川刺身×OCTPATH海帆×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第31回公開収録 - 09/18 Fri 天竜川ナコン×木下龍也
「木下龍也さんに感謝を伝える会」
『世界は解釈でできている』(KADOKAWA)刊行記念 - 09/19 Sat 【複製技術に、アウラは宿るか?】
アートプリントとアートブックから考える「デジタルアウラ」 - 09/21 Mon 石倉敏明×ドミニク・チェン
「共異体の未来」
『共異体の人類学︎』(作品社)刊行記念 - 09/22 Tue 今福龍太×太田光海
「撮ることの希望とためらい——イメージの氾濫する時代に」
『〈見ること〉の未来』(亜紀書房)刊行記念 - 09/23 Wed タナカヒロキ×尼川元気
「ミュージシャンが語る“夢と現実” 〜音楽が紡ぐ、終わらない青春の物語〜」
『陽と月』(KADOKAWA)刊行記念 - 09/25 Fri 針貝有佳×小原康照
「いい“自分時間”の過ごし方・いい“休養”とは? 」
『幸せの国デンマークの「じぶん時間」のつくり方』
『世界の一流が実践している科学的休養』(SBクリエイティブ)W刊行記念 - 09/30 Wed 宮田珠己×大平一枝
「“くよくよ派”と“まだまだ派”が語る、加齢と体の関係」
『衰えません、死ぬまでは。』(幻冬舎)刊行記念 - 10/01 Thu 島村恭則×藤井修平
「恐怖が生まれるとき」
『恐怖の民俗学』(SBクリエィティブ)刊行記念 - 10/03 Sat ダヨオ
「ダヨオ先生が語る!『せんせいの金曜日』放課後トーク」 - 10/04 Sun 岸本佐知子×惠愛由
「この奇妙なかがやきと」
『はいつくばって』(新潮社)刊行記念 - 10/12 Mon 蝉谷めぐ実×渡辺祐真
「歴史を描く技術 小説の場合、評論の場合〜」
『見えるか保己一』(KADOKAWA)
『空海読んだら、人生変わった』(大和書房)刊行記念 - 10/18 Sun 平井靖史×古田徹也
「未完了の時間を生きるために」
『はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学』(講談社)刊行記念