1960年に榊山保名義で地下出版で発表された「愛の処刑」は、長く三島由紀夫の作品ではないかと言われ続けていました。
それは一人の体育教師が教え子の中学生に見届けられながら切腹するという衝撃の展開で、「憂国」や後の三島自身の最期を連想させます。
1983年に同性愛者向け雑誌「薔薇族」の編集長、伊藤文學がこの作品を映画化。
しかし「ゲイポルノ」というジャンルでの製作だったため、専門館での上映が中心で、一般の映画ファン、三島由紀夫ファンには鑑賞の機会が少ない作品でした。
今回、ファンの要望に応え、映画「愛の処刑」を上映、そしてプロデューサーの伊藤文學、及び三島ともに自決した森田必勝をはじめとする「楯の会」のメンバーとも親交があり、著書「遺魂」において三島論を展開した鈴木邦男をお招きしてトークイベントを開催します。
映画製作の過程、三島由紀夫の知られざる一面をみなさんと探っていきます。
もちろん女性、男性入場可。滅多にないこの機会をお見逃しなく!
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※DVD上映
※R18+
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<伊藤文學さんプロフィール>
1932年東京都世田谷区生まれ。駒澤大学文学部卒。大学卒業後、父が創立した第二書房に入社し、出版について学ぶ。
1965年に心臓病の妹と同室だった少年との交流を描いた「ぼくどうして涙がでるの」がベストセラーに。同年日活でも映画化された。1971年、日本初の商業ベースの同性愛雑誌「薔薇族」を創刊。1983年映画「愛の処刑」製作。同性愛の問題に取り組み、同性愛者への差別や偏見をなくす運動を続けている。「薔薇よ永遠に 薔薇族編集長35年の闘い」「裸の女房-60年代を疾風のごとく駆け抜けた前衛舞踊家・伊藤ミカ」など著作多数。
<鈴木邦男さんプロフィール>
1943年福島県郡山市生まれ。早稲田大学政経学部卒。学生時代は「生長の家」学生会全国総連合(生学連)に所属し、書記長として活躍。その後全国学協委員長。一度は政治活動から離れたが、早稲田時代に交流のあった森田必勝が三島由紀夫とともに自決したことに衝撃を受け、かつての仲間たちと「一水会」を創設。三島由紀夫について論じた「遺魂」など著作多数。最新刊は「これからどこへ向かうのか」現在は著述業、トークイベント出演などその活動は多岐に渡る。
「上映案内HP」
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2016/12/18 Sun -
伊藤文學×鈴木邦男
「三島由紀夫作品と噂された幻の小説の完全映画化! 〜「愛の処刑」上映&禁断のトークイベント」
- 07/02 Wed 豊﨑由美×木下眞穂
第93回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 07/04 Fri 富川岳×ドミニク・チェン×桜井祐
「懐かしい異界へ。人ならざるものと共に生きる」
『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念 - 07/05 Sat 岡本敬子×岡本仁
「ふたりへの質問エクストラ 」
『私のふたり暮らし』(光文社) - 07/05 Sat 武田砂鉄×石村博子×舛友雄大
「ノンフィクションの現在地」
Presented by 講談社本田靖春ノンフィクション賞 - 07/06 Sun あきやあさみ×竹村優子
「服と仕事と私~制服化スタイリストと編集者の場合」 - 07/10 Thu 星田英利×フルーツポンチ村上健志×日下怜奈×トット桑原雅人×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第13回公開収録 - 07/11 Fri 星野文月×竹中万季×野村由芽
「それぞれの日記のなかにある、人との距離や関係性」
『不確かな日々』(ひとりごと出版)
刊行記念 - 07/12 Sat 西尾康之×斎藤環
「『不死』の時代とは?:アーティストと精神科医が語り尽くす」
『不死』(くま書店)刊行記念 - 07/13 Sun 柴田元幸×惠愛由
「あなたをみている」
『体の贈り物』(twilillight) 復刊記念 - 07/13 Sun 服部円×長崎訓子
「身近なネコをよく知り、
イラストにするワークショップ」
『ネコは(ほぼ)液体である』
(KADOKAWA)刊行記念 - 07/14 Mon 【全6回】連続講座 鈴木涼美「夜の読書室」Vol.3
- 07/15 Tue 松尾潔×丸屋九兵衛
「90年代R&Bとは何だったのか? 」
『松尾潔のメロウなライナーノーツ』(リットーミュージック)刊行記念 - 07/16 Wed 三宅陽一郎×清木 昌
「ゲームデザイン、人工知能、数学――レトロゲームから未来まで」
『数学がゲームを動かす!』
(日本評論社)刊行記念 - 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念