今年のあ。わ。の月プロジェクトでは、陰陽五行の宇宙観を羅針盤として、日本の聖地へと旅をしてみようと思います。まず、旧暦3月朔日となる3月28日に陰の極みである出雲のお話からはじめます。
なぜ、古代の人々はスサノヲを出雲においたのか。スサノヲを紐解くことは、彼らが出雲をどのように見ていたのか、を知ることへと繋がります。
荒ぶる神として有名な「スサノヲ」を基点に、出雲の古層へ旅をしてみましょう。
古事記では、伊邪那岐神(イザナギ)が黄泉国から戻って禊をしたときに、鼻(ハナ)をすすいだときに生まれた、と記されています。
その荒々しさゆえ、イザナギに天界を追放されますが、その後はナゼか善神へと変容します。
また、日本書紀の一書(異伝)によれば、伊弉諾(イザナギ)と伊弉冉(イザナミ)の正式な神婚が成立する前に、水蛭子(ヒルコ)に続いて素盞嗚尊が生まれたとあります。謎の多い神スサノヲ。
彼とその周囲を取り巻く神々には、出雲に深く残された龍蛇神あるいは蛇神と何らかの関係があるようです。また、陰陽五行思想を元に、出雲という土地の属性をみてゆくと、そこには土地に付与されたひとつの役割が見えてくるのです。
あ。わ。の月の旅が、はじまります。恒例のお話にちなんだ振る舞い酒もお楽しみに。
今年のあ。わ。の月は、『陰陽五行と聖地巡礼』シリーズとして、7月に熊野、11月に諏訪をテーマにしたお話会を予定しております。どうぞお楽しみに。
赤阪友昭(あかさかともあき)
1963年大阪生まれ。写真家。雑誌「Switch」や「Coyote」などに写真・文を寄稿。北米海岸の先住民族と過ごした時間を一冊にまとめた写真集『The Myth – 神話の風景から – 』がある。現在は、山に残された原初の信仰や縄文文化の祭祀儀礼を取材し、定期的に東京及び各地にてスライド&トークなど精力的に講演を開催している。震災後は、福島の支援プロジェクトに関わり、被災地のランドスケープの記録撮影を続けている。
http://www.akasakatomoaki.net
「あ。わ。の月」プロジェクト
月をキーワードとして、森羅万象の世界へ足を踏み入れようというプロジェクトです。「あ」は「はじまり」、「わ」は「おわり」のこと。「月」を知ることは命の「はじまり」と「おわり」と「はじまり」を知ることです。
https://www.facebook.com/awanotsuki/
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2017/03/28 Tue -
赤阪友昭
「あ。わ。の月プロジェクト2017『陰陽五行と聖地巡礼』シリーズ vol. 01-出雲-「スサノヲ」から旅をするIZUMO」
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
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『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
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