——「モノの見方」を変えることは、「世界」を変えることに等しい。しかし、「モノの見方」を変えることほど難しいことはない。私たちのモノの見方は知らず知らずに固定され、見たいものしか見なくなっている。ネット社会の情報技術はさらにその傾向を強めている。私たちの世界は変わらないどころか、どんどん凝り固まっている。
ランドスケープデザインで〈風景〉を変えようとしてきたハナムラチカヒロさんは、風景の半分は、人間の想像力に根ざした〈まなざし〉から生まれるため、人間の外側のデザインばかりを洗練させたところで、その効果はどこまでいっても半分しかないということを悟ったそうです。
そこで、人のモノの見方を変えること、すなわち、「まなざしのデザイン」を提唱し、方法論の構築を試みると同時に、実践的にワークショップやパフォーマンスをおこなうことで、〈まなざし〉を変えることから〈世界〉を変えるという冒険に挑戦しています。
今回、そんなハナムラさんの新刊『まなざしのデザイン〈世界の見方〉を 変える方法』の刊行を記念してトークイベントを開催します。ゲストは、アートディレクターの芹沢高志さん。
人のモノの見方を変える「まなざしのデザイン」によって、世界はどう変わるのか。
お二人にたっぷりと語っていただきます。
【出演者プロフィール】
ハナムラチカヒロ(はなむら・ちかひろ)
1976年生まれ。博士(緑地環境科学)。大阪府立大学経済学研究科観光地域創造専攻・准教授。バルセロナ大学遺産観光研究所客員研究員。大阪府立大学生 命環境科学研究科修了後、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任助教を経て、現職。(一社)ブリコラージュファウンデーション代表理事。専門 であるランドスケープデザインとコミュニケーションデザインをベースにした風景異化論を元に、空間アートの制作や、映像や舞台などでのパフォーマンスも行 う。大規模病院の入院病棟における空間アート「霧はれて光きたる春」で第1回日本空間デザイン大賞・日本経済新聞社賞受賞。
芹沢高志(せりざわ・たかし)
1951年東京生まれ。神戸大学数学科、横浜国立大学建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。その後、東京・四谷の禅寺、東長寺の新伽藍建設計画に参加したことから、89年に P3 art and environment を開設。99年までは東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアート、環境関係のプロジェクトを展開している。とかち国際現代アート展『デメーテル』総合ディレクター(2002年)。アサヒ・アート・フェスティバル事務局長(2003年~2016年)。横浜トリエンナーレ2005キュレーター。別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』総合ディレクター(2009年、2012年、2015年)。デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)センター長。さいたまトリエンナーレ2016ディレクター。2017年9月より鮫ヶ浦水曜日郵便局管理人。(https://samegaura-wed-post.jp)管理人。著書に『この惑星を遊動する』(岩波書店)、『月面からの眺め』(毎日新聞社)、『別府』(別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』実行委員会)など、訳書にバックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』(ちくま学芸文庫)、エリッヒ・ヤンツ『自己組織化する宇宙』(共訳:工作舎)などがある。
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2017/12/02 Sat -
ハナムラチカヒロ×芹沢高志
「<風景>の半分は<想像>でできている」
『まなざしのデザイン〈世界の見方〉を 変える方法』(NTT出版)刊行記念
- 10/24 Thu 西尾美也×青田麻未
「日常から哲学すること、つくりだすこと」
『装いは内破する』(左右社)
『「ふつうの暮らし」を美学する』(光文社)刊行記念 - 10/28 Mon 小峰ひずみ×雨宮処凛
「今の日本社会を敢えて“悪口”で語ろう」
『悪口論』(百万年書房)
『難民・移民のわたしたち』(河出書房新社)W刊行記念 - 10/30 Wed 阿部幸大×柴田元幸
「柴田ゼミから学術論文へ──読む、訳す、論じる」
『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』(光文社)『英日バイリンガル 現代ゴシック小説の書き方』(研究社)W刊行記念 - 10/31 Thu 【ぼる塾】酒寄希望×田辺智加
「『田辺の和室』出張トーク」
『酒寄さんのぼる塾晴天!』(発行:ヨシモトブックス/発売:ワニブックス)刊行記念 - 11/01 Fri 井手康喬×松永光弘
「伝え方の考え方」
『伝え方図鑑』(SBクリエイティブ)刊行記念 - 11/03 Sun 川上康則×鴻上尚史
「正解のない問いを考える時代をどう生きるか」
『教師の流儀』(エンパワメント研究所)刊行記念 - 11/07 Thu 大平一枝×原田ひ香
「愛する定食屋を“書く”という仕事」
『そこに定食屋があるかぎり』(扶桑社)
『あさ酒』(祥伝社)W刊行記念 - 11/08 Fri さいきまこ×石田月美
「性被害から子どもを守るには」
『言えないことをしたのは誰?』(現代書館) - 11/09 Sat 永冨真梨×大和田俊之×高田漣
「あなたの知らないカントリー音楽の世界」
『カントリー・ミュージックの地殻変動──多様な物語り』(河出書房新社)刊行記念 - 11/10 Sun 田房永子×西井開「わたしとぼくの凶暴性と粘着性」 『女40代はおそろしい 夫より稼いでたら、家に居場所がなくなりました』(幻冬舎)刊行記念
- 11/13 Wed キニマンス塚本ニキ×ラブリーサマーちゃん
「世界をちょっとよくする? <ニキ・サマ>トークセッション」
『世界をちょっとよくするために知っておきたい英語100』(学研)刊行記念 - 11/14 Thu AK壱乃×坂田ミギー
「大人になって、ますます楽しい!オタ活の楽しみを語る会」
『交換日記がおわっても』(KADOKAWA)刊行記念 - 11/15 Fri ジェーン・スー×桜林直子
『過去の握力 未来の浮力』出版記念
「となりの雑談」トークイベント - 11/16 Sat 永井玲衣×惠愛由×井上花月
「記憶と記録がもたらすケア」by Candlelight - 11/18 Mon 青木彬× 白石正明
「無くなった右足から考えたケアとアートのこと」
『幻肢痛日記』(河出書房新社)刊行記念 - 11/19 Tue 仙波希望×卯城竜太×松田修
「広島、都市とアート、もしくは平和とスラムを問う」
『ありふれた〈平和都市〉の解体——広島をめぐる空間論的探求』(以文社)刊行記念 - 11/21 Thu 吉川公ニ×森真紀×住谷知厚
「伝える広報から伝わる広報へ 広報の心とは何か。」
『広報の心』(理工図書)刊行記念 - 11/22 Fri チョ・イェウン×三宅香帆
「新感覚ホラー小説を通じて見る、日韓の文学現在地」
『カクテル、ラブ、ゾンビ』(かんき出版)刊行記念 - 11/23 Sat 一穂ミチ×高瀬隼子
「これからの恋愛のかたち」
『恋とか愛とかやさしさなら』(小学館)
『新しい恋愛』(講談社)W刊行記念 - 12/05 Thu 和嶋慎治×志村つくね「僕の作詞作法——バンド生活三十五年によせて」『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』(百年舎)刊行記念
- 12/14 Sat きださおり×梨×松澤茂信×小野寺正人 「What shall we do here? この場所で何するナイト」