
何かしゃべろうとすると最初の言葉を繰り返してしまう(=連発)。それを避けようとすると言葉自体が出なくなる(=難発)。いずれにせよ、しゃべりたいことがあるのに、舌に拒否されている状態です。
伊藤亜紗さんの新著『どもる体』では、〈言葉〉に着目したこれまでの吃音論から、このようなバグやフリーズを起こす〈肉体〉に着目した、かつてない吃音論を展開しています。そのとき、暗闇の中で行き先を照らしてくれたのが「言葉じゃなく間違って肉体が伝わってしまった」という、高嶺さんご自身の吃音体験を表現した言葉。
高嶺さんはこれまで、肉体という「ノイズ」を手がかりに多くの印象に残る作品を発表してきました。「肉体には裏切られ続けてきた」と語る高嶺さんと、「どもる体」そのものに惹かれる伊藤さん。うまくいかない体を抱える私たちにふさわしい心身二元論は、はたして見つかるでしょうか?
【出演者プロフィール】
伊藤亜紗(いとう・あさ)
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。専門は美学。もともと生物学者を目指していたが,大学3年次より文転。東京大学大学院人文社会系研究科美学芸術学専門分野博士課程修了(文学博士)。主な著作に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社)、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、など。趣味はテープ起こし。インタビュー時には気づかなかった声の肌理や感情の動きが伝わってきてゾクゾクするそうです。
高嶺格(たかみね・ただす)
美術作家・秋田公立美術大学教授。京都市立芸術大学、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。1990年代初頭よりパフォーマンス活動を行い、ダムタイプの作品にも参加。インスタレーションや映像、写真、パフォーマンスや舞台演出など、多彩な手法で表現を展開する。主な作品に、マンガン坑道跡を会場とした「在日の恋人」(2003年)、全盲のガイドと共に鑑賞するツアー形式の展覧会「大きな休息」(せんだいメディアテーク・2008年)、原発事故後の状況をダイレクトに扱った「高嶺格のクールジャパン」(水戸芸術館・2012年)など。
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2018/06/09 Sat -
伊藤亜紗×高嶺格
「ようこそ『言葉じゃなく肉体が伝わってしまう』世界へ!」
『どもる体』(医学書院)刊行記念
- 07/19 Sun フィクショネス 文学の教室
「宮沢賢治の世界」を3ヶ月かけてじっくりと読む - 07/19 Sun 頭木弘樹×牟田都子×白石正明 「みんないつかは当事者に」 『六人部屋の十三年間』(晶文社)刊行記念
- 07/20 Mon 三宅香帆『推したちとどう生きるか』(新潮新書)刊行記念 Miyake Book Club 読書会
- 07/21 Tue 橋本徹×大嶌徹×加藤賢
「都市と音楽の生態系――渋谷、そして世界のレコード店文化をめぐって」
『渋谷カルチャー考現学 稀代の編集家・橋本徹(SUBURBIA)ライフ・ヒストリー』
『レコード店の文化史』(DU BOOKS)W刊行記念 - 07/22 Wed 臼井孝×エスムラルダ
「配信NGレベル!? 訊く力✕聞く力で 80年代アイドルの真実を深掘り! ~本やTVで覚えたことも嘘ではないけど〜」
『時代を超える昭和アイドル・ヒット 80年代編 サブスク・チャートと当事者秘話で新発見』刊行記念 - 07/23 Thu 岡崎祥久×倉本さおり×渡辺祐真
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- 07/25 Sat 山本直樹 × 磯部涼 「法と規制と政治と」『五時』(太田出版)『脱法』(大洋図書)W刊行記念
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- 07/30 Thu レイ・イナモト×細田高広
「Brand Shift Talks:I&CO レイ・イナモト × TBWA\HAKUHODO 細田高広が語る、ブランドの行方」
『Brand Shift(ブランド・シフト)「信頼」で選ばれる時代の成長戦略』(東洋経済新報社) - 07/31 Fri 呂嘉俊
「香港人が愛するローカルフードの生い立ちと秘密」
『美味しい香港の湯気は消えない』(中央公論新社)刊行記念 - 08/01 Sat 長嶋りかこ×根来美和×福岡南央子
「女性たちのデザイン史から、
デザインの現在地とこの先を語りあう」
『女性たちのデザイン史』(BNN) 刊行記念 - 08/02 Sun 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「エロと妊娠と友情のAV女優ナイト」
『女の子未満』(講談社)『悪い血』(文藝春秋)『あの子のかわり』(河出書房新社)トリプル刊行記念 - 08/05 Wed 上田大輔×こたけ正義感×浜田敬子
「日々流れるニュースのその先を、私たちは知らない。」 - 08/07 Fri 尾崎世界観×東畑開人
「ミュージシャンと心理士、書くこと」
『尾崎世界観の書かなかったこと日記』『ミドル・エイジ・ビギンズ』(KADOKAWA)W刊行記念 - 08/08 Sat 平井まさあき(男性ブランコ)
『生きとし生ける音』(KADOKAWA)刊行記念 - 08/09 Sun 大島育宙×土門蘭
「言語化の時代に私という生き様を奪われないために」
『なぜあなたの感想はふつうなのか』(大和書房)刊行記念 - 08/12 Wed 道山れいん×向坂くじら
「詩とエッセイのあわい」
『ひらいてみたら』(七月堂)刊行記念 - 08/13 Thu 天祢涼×松井ゆかり
「ミステリーの伏線回収とは何か? ――『県警の番人』の伏線を、著者本人が禁断の全解説」
『県警の番人』(河出書房新社)刊行記念 - 08/15 Sat 阿部大樹×枡野浩一
「出来事の書き方」
『言葉と出来事』(作品社)刊行記念 - 08/16 Sun ZON×中村正人
「東京の片隅から、隣国を想う」
『ニーハオ、おいしい東京日和。』第1巻(リイド社)
『ガチ中華移民』(太田出版)W刊行記念 - 08/23 Sun 上坂あゆ美×鈴木ジェロニモ
「自分にまつわる真剣で滑稽な会話」
『会社ではおならをしてはいけません』『もっと真剣になればよかった』W刊行記念 - 08/30 Sun 許俐葳×高瀬隼子
「小さな歪(ゆが)みを書きつづけて――
台湾と日本の〈周縁〉を見つめる物語」
『不倫に関する、ちょっとした疑問』刊行記念