フランス文学者、鹿島茂さんが十数年の歳月を注いだ『カサノヴァ 人類史上最高にモテた男の物語』(上・下、キノブックス)が遂に発刊されました!
本書は、最高位の貴族夫人から娼婦、少女から熟女までを愛した天才プレイボーイ、ジアコモ・カサノヴァの生涯を描いた長篇作品です。カサノヴァは1725年、ヴェネチア生まれ。ヨーロッパの大都市を放浪しながら、錬金術師、ペテン師的な才能を発揮させ、各地で女性との恋愛遍歴を重ねます。
カサノヴァによる『回想録』は文庫版で全12冊の超大作ですが、本書はこれを上下巻の二冊に批評的にダイジェスト。エロティックな引用をふんだんに織り込みながら、波瀾万丈のカサノヴァの生涯に沿って、時代背景や男女の恋愛心理が解説されます。
本書の刊行を記念して、同じくフランス文学者の高遠弘美さんをお迎えし、トークイベントを開催いたします。
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』の新訳(光文社古典新訳文庫)に取り組まれている高遠さんは、究極の性愛文学として名高い、ポーリーヌ・レアージュ『完訳Oの物語』の訳者でもあります。
文学にとってエロティスムとは何か。いわゆるポルノグラフィとは何が違うのか――。古今東西の文学作品に通暁されているお二人が、文学とエロティスムについて縦横無尽に語り尽くします。ぜひご期待ください!
【出演者プロフィール】
鹿島茂(かしま・しげる)
1949年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。明治大学教授、フランス文学者。『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞)、『子供より古書が大事と思いたい』(講談社エッセイ賞)、『職業別パリ風俗』(読売文学賞)、『成功する読書日記』(毎日書評賞)、『神田神保町書肆街考』、『失われたパリの復元』など著書多数。
高遠弘美(たかとお・ひろみ)
1952年、長野県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。明治大学教授、フランス文学者。著書に『プルースト研究』『乳いろの花の庭から』『七世竹本住大夫 限りなき藝の道』。訳書に『消え去ったアルベルチーヌ』『失われた時を求めて(1~5)』(プルースト)、『乳房の神話学』(ロミ)、『完訳Oの物語』(P・レアージュ)などがある。
イベントのご予約はこちらから!
※5月よりドリンク代のみ当日払いとなりました
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2018/06/14 Thu -
鹿島茂×高遠弘美
「文学とエロティスム」
『カサノヴァ 人類史上最高にモテた男の物語』(上・下)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念