松田行正さんの『デザインの作法』(平凡社)がこの度発売されました。
刊行を記念して本屋B&Bでエディトリアル・デザイナー松田行正さんとグラフィック・デザイナー佐藤卓さんにお二方の近著、『デザインの作法』(平凡社)と『大量生産品のデザイン論』(PHP新書)を中心に、デザイン・ジャーナリスト森山明子さんを交えて、今、デザインを語ることの意味をお話していただきます。この「デザインの語りかた」の基盤が社会に根付いていないと、デザインは一方的な消費の再生産を繰り返すのみとなります。「本」と「大量生産品」を支えるデザインについてもっといろいろ語られるようになれば、私たちの生活文化もより豊かで、深く、楽しいものになるはずです。
今回はプロジェクト・プランナー真壁智治さんのナビゲートで、本のデザインと著述の両面で活躍される松田行正さん、数々のヒット商品や企業CIなどを手がけてきたグラフィック・デザイナーの佐藤卓さん(平凡社の企業マークも佐藤卓さんの作品です)、デザイン誌創刊など編集者として活躍されてのち武蔵野美術大学でデザイン研究・教育に携わる森山明子さんの論客三人によるトーク・イベントをお楽しみください。
【出演者プロフィール】
松田行正(まつだ・ゆきまさ)
グラフィック・デザイナー。デザインの歴史探偵。1948年静岡県生まれ。中央大学法学部卒業。「オブジェとしての本」を掲げるミニ出版社、牛若丸主宰。『眼の冒険』(紀伊國屋書店)で第37回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。著書に、『はじまりの物語』『デザインってなんだろ?』(いずれも紀伊國屋書店)、『線の冒険』(角川学芸出版)、『時の冒険』(朝日新聞出版)、『図地反転』(美術出版社)、『和力』『和的』(いずれもNTT出版)、『はじめてのレイアウト』(誠文堂新光社)、『デザイナーズ カラーチャート』『デザイナーズ カラーリング ブック』(いずれもマイナビ出版)、『RED』(左右社)、他に牛若丸から刊行した著作多数。
http://www.matzda.co.jp/
佐藤 卓(さとう・たく)
グラフィック・デザイナー。1955年東京生まれ、1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了、電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所(現・TSDO)設立。「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発から始まり、「ロッテ・キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」等の商品デザインを手掛ける。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」「デザインあ」の企画メンバー及びアートディレクション、大量生産品をデザインの視点で解剖する「デザインの解剖」プロジェクトなど、デザインの普及・教育に力を注ぐ。2017年3月より21_21 DESIGN SIGHT館長も務める。
森山明子(もりやま・あきこ)
デザイン・ジャーナリスト、武蔵野美術大学デザイン情報学科教授。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、特許庁意匠審査官、「日経デザイン」編集長などを経て、1998年より現職。著書に『まっしぐらの花――中川幸夫』、『石元泰博――写真という思考』、『新井淳一――布・万華鏡』、『デザイン・ジャーナリズム 1987→2015』、『Gマーク大全 グッドデザイン賞の60年』(監修)などがある。
真壁智治(まかべ・ともはる)
プロジェクト・プランナー。1943年生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。プロジェクトプランニングオフィス「M.T.VISIONS」主宰。主な著書に、シリーズ「くうねるところにすむところ」(インデックスコミュニケーションズ、平凡社)、『アーバン・フロッタージュ』(住まいの図書館出版)、『カワイイパラダイムデザイン研究』(平凡社)、『ザ・カワイイヴィジョンa、b』(鹿島出版会)、『応答 漂うモダニズム』(左右社)など。
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2018/06/26 Tue -
松田行正×佐藤卓×森山明子×真壁智治
「今、デザインを語ることの意味」
『デザインの作法』(平凡社)・『大量生産品のデザイン論』(PHP研究所)ダブル刊行記念
- 09/23 Sat 宮崎智之×吉本ばなな×ピストジャム
「シモキタナイト Vol.1」 - 09/25 Mon 中島洋×中島ひろみ×手塚眞×森直人
「地方のミニシアターから、映画・アート・文化を考える」
『若き日の映画本』(シアターキノ)刊行記念 - 09/27 Wed 綿野恵太×樋口恭介
「マシな未来を創造するための〈逆張り・ポスト逆張り〉考」
『「逆張り」の研究』(筑摩書房)刊行記念 - 09/28 Thu やついいちろう×トミヤマユキコ
「宮沢章夫を思う脱力の夜」
『きょうはそういう感じじゃない』(河出書房新社)刊行記念 - 09/29 Fri 池田稔×黒川文雄
「ゲーセン、ビデオゲームの灯をともせ」
『ゲーセン戦記』(中央公論新社)
『ビデオゲームの語り部たち 日本のゲーム産業を支えたクリエイターの創造と挑戦』(DU BOOKS)W刊行記念 - 10/01 Sun 青木由弥子×水島英己
「野のうへは なほ光ありしや―戦時下の“抒情”を考える」
『伊東静雄―戦時下の抒情』(土曜美術社出版販売)刊行記念対談 - 10/02 Mon 大島依提亜×木村和平
「『アンダーカレント』の世界観」
映画『アンダーカレント』公開記念 - 10/03 Tue 橋口幸生×田中泰延
「健康に良い言葉、悪い言葉とは?」
『言葉ダイエット』(宣伝会議)5刷記念 - 10/05 Thu 信田さよ子×武田砂鉄
「なかったことにするもんか会議」
『家族と厄災』(生きのびるブックス)
『なんかいやな感じ』(講談社)W刊行記念 - 10/06 Fri うえはらけいた×藤井亮
「“ゾワワ”の神様の正体を藤井さんと考える」
『ゾワワの神様』(祥伝社)刊行記念 - 10/07 Sat 今野晴貴×奥貫妃文×竹信三恵子
「コロナ禍は誰を直撃したのか?
──女性・ケアワーカー・非正規労働者」
『生きのびるための社会保障入門』(堀之内出版)
『女性不況サバイバル』(岩波書店)W刊行記念 - 10/08 Sun 大塚篤司×幡野広志
「医師と患者の新しい関係」
『皮膚科医の病気をめぐる冒険』(新興医学出版社)刊行記念 - 10/09 Mon 川上康則×風間暁
「「生きたい、行きたい」と思える学校にするために」
『不適切な関わりを予防する 教室「安全基地」化計画』
(東洋館出版社)刊行記念イベント - 10/11 Wed 柴崎祐二×伏見瞬×パンス
「新しいムーブメントは、リバイバルとともに生まれる」
『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす』(イースト・プレス)刊行記念 - 10/12 Thu 川野芽生×高田怜央
「文学はつねにすでに翻訳である」
『奇病庭園』(文藝春秋)
『SAPERE ROMANTIKA』(paper company)W刊行記念 - 10/13 Fri 村井理子×酒井順子
「母には振り回されてきたけれど~娘から見た昭和を生きた母親たち」
『実母と義母』(集英社)刊行記念 - 10/14 Sat 岡本仁×オオヤミノル×堀部篤史
「コーヒーブレイクのディスクール」
『ぼくのコーヒー地図』(平凡社)刊行記念 - 10/14 Sat 御代田太一×村上靖彦
「救護施設からのぞく社会」
『よるべない100人のそばに居る。』(河出書房新社)刊行記念 - 10/15 Sun 博報堂生活総合研究所×谷川嘉浩×原カントくん
「“消齢化”社会ってなんだ!?年齢に関係なく価値観でつながる時代を生きる」
『消齢化社会 年齢による違いが消えていく! 生き方、社会、ビジネスの未来予測』(集英社インターナショナル)
刊行記念 - 10/17 Tue 村上由鶴×長島有里枝
「日常の違和感から始まる」
『アートとフェミニズムは誰のもの?』(光文社)刊行記念 - 10/18 Wed 鈴木俊貴×水野太貴
「動物言語学とは何か?」
『動物たちは何をしゃべっているのか?』(集英社)刊行記念 - 10/20 Fri 高木瑞穂×大泉りか
「異なる視点であぶりだす、“立ちんぼ”と“ホス狂い”の深い闇」
『ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春』(鉄人社)刊行記念 - 10/31 Tue スケザネ×山下紘加
「本の扉をあけて 山下紘加と語る読書の喜び」
『煩悩』(河出書房新社)刊行記念 - 11/01 Wed 羽生有希×中村香住×深海菊絵×松浦優
「フツーの恋愛、性愛ってなに?」
『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』(左右社)刊行記念