『哲学のメタモルフォーゼ』(晃洋書房)の刊行記念として、本書の編者である、オートポイエーシス、システム論がご専門の河本英夫さん、現象学、リハビリテーションの科学哲学がご専門の稲垣諭さん、そして本書の著者のおひとりである精神分析家で、精神科医の十川幸司さんのお三方をお迎えしてトークイベントを開催いたします。
本書は伝統的な哲学の問題から実践領域に至るまでの課題を改めて問い直し、その中から思考と経験の展開可能性が提示しています。
ヘイトやMetoo、フェイクニュースなど、技術が発展してもなお様々な課題を抱える今という時代は、まさに哲学そのものの経験の刷新が必須となるような事態にあるといえるのではないでしょうか。
今回のイベントでは、
「いま、なぜ哲学は変わらなければならないのか。哲学が変わるためには何が必要か」
をテーマに、次のような内容でお話を進めていく予定です。
・オートポイエーシスの現在
・現象学の展開には
・哲学タームの刷新はなぜ必要か
・今、フロイトはどう読まれるべきか
・臨床における変わるもの、変わらないもの
・AIの進化と、それに向き合うために
哲学の肌理にふれ、研ぎ澄まされた時代を超えた感度にふれる、刺激的な空間にぜひお越しください!
【出演者プロフィール】
河本 英夫(かわもと・ひでお)
1953年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、東洋大学教授。専門はシステム論、オートポイエーシス、科学論。主な著書として『哲学の練習問題』(講談社、2018年)、『経験をリセットする―理論哲学から行為哲学へ』(青土社、2017年)、『〈わたし〉の哲学―オートポイエーシス入門』(KADOKAWA、2014年)など。
稲垣 諭(いながき・さとし)
1974年生まれ。現在、東洋大学文学部哲学科教授。専門は、現象学、リハビリテーションの科学哲学。主な著書に『大丈夫、死ぬには及ばない―今、大学生になにが起きているのか』(学芸みらい社、2015年)、『リハビリテーションの哲学あるいは哲学のリハビリテーション』(春風社、2012年)、『衝動の現象学―フッサール現象学における感情と衝動の位置づけ』(知泉書館、2010年)など。
十川 幸司(とがわ・こうじ)
1959年生まれ。精神分析家、精神科医。現在、個人開業(十川精神分析オフィス)。
主な著書に『精神分析への抵抗』(青土社、2000年)、『来るべき精神分析のプログラム』(講談社、2008年)、『思考のフロンティア 精神分析』(岩波書店、2003年)など。
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2018/06/29 Fri -
河本英夫×稲垣諭×十川幸司
「変態する哲学 周回遅れにならないために」
『哲学のメタモルフォーゼ』(晃洋書房)刊行記念
- 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/19 Sat 滝口悠生×佐々木敦
「ことばの即興力
ーーいかに書き進めていくか?」
『「書くこと」の哲学 ことばの再履修』
(講談社)刊行&重版記念 - 07/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『怪談』を3ヶ月かけてじっくりと読む - 07/21 Mon 沢山遼×山本浩貴×岩渕貞哉
「岡﨑乾二郎、そしてモダニズムをいま、考える」
『美術手帖 2025年7月号 特集「岡﨑乾二郎」』(美術出版社)刊行記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 07/31 Thu 奥田知志×永井玲衣
「わたしたちの社会はさみしいのか?」
『わたしがいる あなたがいる なんとかなる 「希望のまち」のつくりかた』(西日本新聞社)刊行記念 - 08/03 Sun 今野晴貴×内田良 「残業代、請求できます!部活、なくなります!激変する学校教育の今」『教育現場における「定額働かせ放題」の終焉』(堀之内出版)刊行記念
- 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/06 Wed 金子玲介×長井短
「同時代を生きる、書き手たち」
『流星と吐き気』(講談社)刊行記念 - 08/07 Thu 旦木瑞穂×古田雄介
「親の介護 する? しない?」
『しなくていい介護』(朝日新聞出版)刊行記念 - 08/09 Sat 桜林直子×植本一子
「少しだけ、違う視点を手に入れる」
『つまり“生きづらい”ってなんなのさ?』(光文社)
『ここは安心安全な場所』W刊行記念 - 08/10 Sun 高田漣×いとうせいこう
「サンプリングする小説、オルタナティブな文学」
『街の彼方の空遠く』(河出書房新社)刊行記念 - 08/11 Mon 豊﨑由美×宇野和美
第94回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/18 Mon 青山美智子×新井見枝香
「スイート&ビター。だから人生は美味」
『チョコレート・ピース』(マガジンハウス)刊行記念 - 08/30 Sat コナリミサト×武田真治
「スナックバブル in B&B」
『凪のお暇』(秋田書店)完結・12巻刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念