売春、日雇い労働、貧困、音楽が生まれる土壌、MIXカルチャーとヘイトスピーチ、濃密なコミュニティ、ヤクザの暗躍……。
1500キロの距離を隔てた川崎と沖縄売春街をつなぐものとは?
「浄化運動」によって壊滅した沖縄の二大売春街に生きた人々の声を拾い集め、緻密な取材によって「街」を多次元的に記録した話題のノンフィクション『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』の藤井誠二さん。
ラッパーやダンサー、ヘイト・デモに抗う活動家など、ストリートの不良少年たちの壮絶な生き様を取材し、川崎という街の過酷なリアル、そしてそこから生まれたカルチャーと希望を描いたヒット作『ルポ川崎』の磯部涼さん。
基地と工業地帯。発展と苦悩をもたらした存在とともに歩んできた街の共通点は何か。街を歩きつくし、そこに生きる人々の声に耳を傾け続けたふたりの書き手が、比較、考察していきます。
・日雇い労働者と、売春者の足跡でつながる川崎-沖縄ルート
・なぜ彼らは南に「飛ぶ」のか? 不良たちの川崎-沖縄ルート
・抜け出して成功者となるか、取り込まれて沈むのか 夜の街の経済学
・ロックからヒップホップへ その時代で、一番尖った音楽が生まれる土壌
・羨望と差別の視線の中で生きるMIXたち
・多文化地区が生み出したカルチャー
・濃すぎるコミュニティの中で生きるということ
また、観察者としての葛藤や、クセのある街の一筋縄ではいかない人々とどのように渡り合ってきたのかなど、取材秘話もたっぷりと。
川崎と沖縄売春街を照らし合わせることで浮かび上がる、新たな次元の『ルポ川崎』、そして『沖縄アンダーグラウンド』をお楽しみください。
【出演者プロフィール】
藤井誠二(ふじい・せいじ)
1965 年、愛知県生まれ。ノンフィクションライター。愛知淑徳大学講師として「ノンフィクション論」等を担当。ラジオのパーソナリティやテレビのコメンテーターもつとめる。著書に、『人を殺してみたかった』(双葉文庫)、『殺された側の論理』(講談社)、『少年A被害者遺族の慟哭』(小学館新書)、『黙秘の壁』(潮出版社)など多数。森達也との共著には『死刑のある国ニッポン』(河出文庫)がある。
磯部涼(いそべ・りょう)
1978年生まれ。音楽ライター。主にマイナー音楽やそれらと社会との関わりについて執筆。著書に『ルポ 川崎』(サイゾー)、共著に大田和俊之、吉田雅史との『ラップは何を映しているのか』(毎日新聞出版)、編著に『踊ってはいけない国、日本』(河出書房新社)などがある。
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2018/10/30 Tue -
藤井誠二×磯部涼
「『ルポ川崎』から『沖縄アンダーグラウンド』へ」
『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』(講談社)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念